2016年10月22日 立命館大学戦(西京極)

(前半)

 コイントスの結果、立命館は後半をチョイス。立命館のキックで試合が始まります。#21原田君がリターンし、自陣24ヤード付近から京大の攻撃が始まります。

 

 注目の最初のプレーですが、昨年はドラゴンフライといってQB2人がセットし、WR#1河野君へのロングパスで始まりましたが、今年はRB#24植木君がQBの位置に入るワイルドキャットフォーメーションです。WR#10玉木君がモーションした後、WRの位置にいたQB#19田中君がセットバックに戻り、そこから玉木君にロングパスを投げます。相手をかく乱させるために用意してきたプレーと思いますが、残念ながら成功しませんでした。試合前の場内アナウンスで西村監督はスタメンに入っている植木君のプレーに注目してほしいとコメントが流れていましたが、このプレーのためだったのかもしれません。距離のある3rdの場面でWR#1河野君へのパスが決まりフレッシュ獲得。これは横っ跳びのナイスキャッチでした。さらにTE#88佐々木君へのパスでフレッシュ。リズムよく攻めていましたが、立命館のディフェンスもようやく目覚めてきました。京大パントで攻撃権放棄。P#87番君がうまくコントロールしてナイスキック。

 

 立命館の攻撃、RB#32西村七斗君が2回連続でフレッシュ。ノーハドルです。このドライブはどんどん進み、最後はTDパスで立命館が先制します。1Q残り時間3分9秒。

 2Q立命館の攻撃。西村君が持つと着実にゲインを重ねられます。ここでLB#54麻君の目の覚めるようなQBサック。ロスさせますが、そのお返しとばかりWR#1猪熊君がロングゲイン。そして西村君が京大ラインを突破し40ヤード独走してエンドゾーンまで。たった2プレーでTDを奪われてしまいました。2人の個人技と立命館オフェンスのブロックに脱帽です。

 京大攻撃時に面白いプレーがありました。WR#81小松原君がパスを受けてそれを走り込んできたRB#22關根君にバックパスし、これが見事に決まり1stダウン更新。したり顔で二人はベンチに戻っていきます。

次のプレーはパス。しかしこれがインターセプト。レシーバーに2人ついていました。仕方がありません。

 立命館陣25ヤード付近からの立命館の攻撃。スクリーンパスを受けた西村君が70ヤードくらい走り切り、またも独走TD。京大ディフェンスの間を突き抜けますが止めることができません。これで0-21と大きくリードされます。先ほどのTDもそうですが、1発で失っているところがもったいないところです。

 

 続く京大のリターン。#21原田君が大きくリターン。京大も反撃してほしいところですが、立命館のディフェンスの壁はやはり厚いものがあります。パントで攻撃権が立命館に移ります。ここまで立命館のドライブは全て得点につながっていますが、ようやく相手をパントに追い込みます。残り時間3分28秒で京大の攻撃。ここは得点につなげてほしいところです。ここで期待のルーキー植木君が登場。中央を突破して20ヤードほど走りました。中学、高校の時から彼の活躍をよく見ていましたので大変うれしく思います。

 さらにRB#29入山君が髙木君や大上君を彷彿させるような素晴らしい走りで大きくゲイン。大男の中を駆け抜ける姿は実に爽快です。前半の残り時間が少なくなってきましたが、今シーズンは前半終了間際に2TDを奪っています。しかし、立命館のディフェンスも素晴らしく、ゴール前まで進ませてくれません。さらにQBサックを受けてロスさせられます。4thになって長い距離が残りました。FG後に相手の攻撃をさせないため時計を進め、5秒残りでタイムアウトを取って時計を止めます。タイムアウトが解けて今度は立命館がタイムアウト。集中力を切らせる心理戦ですが、K#17滑川君は落ち着いています。30ヤードでボールオンなのでスナップ7ヤードとバーまでの10ヤードを足して47ヤードのアテンプトです。滑川君が蹴ったボールは放物線を描き、ゴールポストに向かって飛びます。横で見ていましたので飛距離がどうかなと思いましたが、ぎりぎりでバーの上を通過しました。ようやく3点を入れました。

 

(後半)

 立命館の攻撃ですが、このドライブはTDに至らずFGに。これは失敗で攻守交替。京大攻撃で尾崎君へのパスが決まりフレッシュを取るものの立命館のディフェンスはなかなか突き破れません。パントで陣地を戻しますが、スペシャルチームの2回生#9清原君が大きく押し戻します。しかし、またも立命館はパスから一発TDを奪い、7点追加されて3-28に。その後両チーム得点なしで試合終了。

 前半は西村君の個人技やられたところがありましたが、後半も1発TDはあったものの、ディフェンスは相手をよく抑えました。課題はやはりパスディフェンスです。次戦の関学では山なりのTDパスを投げてきますので気を付けてもらいたいところです。オフェンスは残念ながら相手のラインに押され気味のところがあり、QBサックを何度か受けてしまいました。パワーとスピードのあるDLが揃っていましたので、力負けしたところがあったかもしれません。しかし、今日の試合を観ていると、とても2敗したチームに思えません。チームが成長したということでしょうか。

これから残りの試合、すべてをぶつけて勝ちにいってください。


  

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

 0 3 0

0

立命館大学

7

14

7

0

28

 ↑スマホの方は画面を横向きにしてください。


河野君が難しいパスを受けフレッシュ獲得

スペシャルプレーを成功させた二人

#22關根君と#81小松原君

期待のルーキー#24植木君のデビューラン

20ヤードほど走り切りました

RB#29入山君も負けじとロングゲイン

上の二つのプレーが滑川君のFGにつながりました。

37ヤードの長い距離を成功させます。

3回生DL辻君も登場

WR#27向川君もパスを連続でキャッチ

次戦こそは勝利を


 HP管理人の個人的なことですが、高槻中学、高校での活躍をずっと見続けていましたので、今回デビューした植木君の活躍はとてもうれしいものがあります。中学では甲子園ボウル優勝(中学招待試合)、高校では春の関西大会優勝の立役者の一人でした。そのチームの高校同級生の草野君、楊君、畑井君が今ギャングに在籍しています。

 植木君は高3の春の大阪大会、関西大会で私の数える限りですが7試合で20TDを奪っています。プリンスボウル(関西高校オールスター)でも3TDを挙げ、最優秀選手賞(古川杯)に輝いています。浪人を経てようやくその当時の体つきに戻りつつあります。高校の時は相手タックルを受けてもかわし、セカンドエフォートが素晴らしく、誰も止められない敵なしの状態でした。またKG(中等部、高等部)にも負けなしでした。チームにいい影響を与えてほしいと思います。


(rtv)

http://amefootlive.jp/kcafl/800

 

(写真)

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(メンバー表)

京大メンバー表

 

(スタッツ)

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(過去の対戦)

  2015年2014年2013年(20-2で勝利)2012年2011年,

(2016年10月23日作成)