(前半)
秋も深まってきた神戸ユニバー記念競技場です。5年前の2011年もこの場所で京関戦がありましたが、その時は相手にTDは許さないものの4本のFGを決められ0-12で負けています。
曇り空で少し寒さも感じましたが、フィールドでは選手・スタッフたちが熱く燃えていました。
コイントスに勝った関学は後半チョイス。14:30に関学のキックで試合が始まります。20ヤード付近から始まる注目の京大最初のプレーはRB#21原田君が内側にモーションしてきてボールを受け取ります。しかしゲインはあまり出来ません。続いて今日スタメンのRB#24植木君が中央を突破。うまく開いたホールをスルスルと走り大きくゲイン。もちろんフレッシュ獲得。入学当時よりも下半身が一回り大きくなったように感じました。さらにQB#19田中君がプレッシャーを受けますが、ターゲットを見つけ#88佐々木君に矢のようなパスを投げます。倒れながらもナイスキャッチ。WR#1河野君へのパスもこれまたナイスキャッチ。あれよあれよという間に関学陣深くまで攻め込んできました。しかしゴール前で4thダウンになってここはFGです。いつものようにK#17滑川君は胸を広げて息を大きく吸い込み、そして吐き出します。FG成功です。しかし、ここで電光掲示板になかなか得点が入りません。関学がオフサイドの反則をしたようで、なんと1stダウンが転がり込んできました。仕切り直しです。京大タイムアウトの後、RB#29入山君が走り込んでTD!昨年の関学戦のTDを思い出します。試合開始後、6分半ほど費やしたこのドライブは素晴らしいものでした。PATも成功し、昨年と同様に京大が先制します。
次の関学の攻撃は、なんと3&アウトに仕留めました。つまり1stダウンを許さずに攻撃権を放棄させました。今日はもしかしたら・・と思ったのですが、関学は落ち着いています。1Q終盤に追いつかれ、さらに2Qでパスを受けた#40橋本君がなんと70ヤードくらい走り切って逆転のTD。PATはボールがゴールバーに弾かれて失敗しますが、これで7-13。京大のタックルをうまくかわされてしまいました。さらに関学は京大のパスインターフェアの反則で得たチャンスを生かしてもう1本取られ、前半7-20で折り返します。
(後半)
後半開始です。滑川君のキックは深いところに飛びます。関学はタッチバックにします。最初の相手のドライブはフォルススタートや交代違反(人数が多い)といった、らしからぬ反則をします。モメンタムは京大に・・・と思ったのですが、関学はインターセプトで流れを渡してくれません。さらに次の京大の攻撃時、QB田中君が相手ディフェンスのプレッシャーを受け、ターゲットを見つけて思いっきり投げましたが、これがインターセプトされ、さらにリターンTD。仕方がありません。気持ちを切り替えていきましょう。
京大パントの時にブロックされます。これを関学選手がエンドゾーンに持ち込んでTDと思いきや、関学の反則で救われました。しかし、攻撃権は関学です。ゴール前の攻防でQT。サイドが替わります。止めてほしいところでしたが、ダイブで飛び込んでTD。7-34と離されました。
ようやく京大も関学陣深くまで入ってきました。QB田中君が投げた後にイエローフラグが飛びます。ラフィングザパサーの反則かなと思いましたが、京大のインテンショナルグラウディングの反則。故意の投げ捨てです。よくQBがサックを受けそうになって投げ捨てる場面がありますが、これにもルールがあって、ちゃんと狙って投げないといけません。投げたボールがスクリメージライン(最初にボールがあった位置)を越えていなかったようです。さらに京大はフォルススタートの反則でさらに罰退します。3rdダウンロングで、佐々木君にパスを投げますが、関学の集まりも速く、1stダウンに至りません。ここで京大はリバースプレー。ボールを受けたWR#1河野君からWR#10玉木君にボールが渡ります。しかし、関学ディフェンスは冷静に対応して止めてギャンブル失敗。
最後にもう一度攻撃のチャンスを得ますが、時間がないのでヘイルメリーパス(マリア様お願いのパス)。エンドゾーンにパスを投げ込みますが関学選手がインターセプトして試合終了。
関学は京大に先制点を取られましたが、焦ることなく冷静にプレーしている印象でした。また、得点もとてもスマートに取っている感じがしました。ただコートサイドからは京大以上に大きな声で選手たちに指示が飛んでいました。
試合後のスタッツを見ると、獲得ヤード数(パス、ラン共)、1stダウン獲得数、パス成功率、ボール所有時間は京大の方が上です。にも関わらず、このような点差が開いたのはやはり関学が試合巧者だったということでしょうか。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
7 | 0 | 0 |
0 |
7 |
関西学院大学 |
7 |
13 |
7 |
7 |
34 |
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さあ、待ちに待った京関戦です。
RB#29入山君のTD。
エンドゾーンにボールをなんとか運びます。
WR#1河野君のキャッチ
DB#名智君がなんとか相手を止めます。
植木君の中央突破。
関学RB#40橋本君のTDラン。タックルをかわして独走します。
LB#54麻君が相手のショベルパスに対応してすぐさまタックルします。
(2016年11月7日作成)