2017年8月25日 関西大学戦(西京極競技場)

 

 待ちに待った2017年シーズンの開幕です。初戦の相手は関西大学。最近は最終戦で対戦することが多かったのですが、今年は初戦でしかも金曜日の夜。それでも多くのファンが駆けつけていました。京大ラクロス部やサッカー部をはじめ部を越えた学生の応援があり、それも力になりました。

 https://youtu.be/dN5atB5sOAc

18:45キックオフですので、すでに日は暮れていますが、とにかく蒸し暑く、選手たちの腕にも玉のような汗が光ります。

 

(1Q)

コイントスには植村君、深堀君、新澤君が出てきます。コイントスは関大が勝ちましたが、後半チョイス。したがって京大がレシーブになります。関大キックは直接エンドゾーンまで入りタッチバックに。さあ、注目の京大最初の攻撃。伝統のランではなく、モーションしてきたWRにラテラルパス。これをドンピシャで止められてしまいました。結局フレッシュが取れずにパントで攻撃権放棄。続く関大攻撃も京大ディフェンスが頑張り3&アウト。このパントで関大のスナップが乱れてボールは大きく後ろに逸れます。パンターは落ち着いて蹴りだしましたがもう少しでパントブロックできるところでした。これは関大のパンターを褒めましょう。京大チャンスですが、ここでもフレッシュが取れずにまたもパントで攻撃権を放棄します。1Qの半分ほどの時間が経っていますが、まだ1stダウンがどちらのチームにもありません。パンター#6山本君のナイスパントで、相手陣11ヤード付近まで押し込めます。関大は1度フレッシュを取るものの、またもパント。やはり初戦ということでお互い緊張しているのでしょうか。

 

このリターンは#5立花君がナイスリターン。自陣45ヤード付近からの攻撃。しかし京大のファンブルが発生し痛恨のターンオーバー。ここで関大はロングパスでエンドゾーンまでもう少しというところまで攻めます。LB#58中野君が少しロスさせますが、残り10ヤードを切っています。ここで1Q終了。

 

(2Q)

3rdダウンで関大はパスを投げます。それを受けたWRはコーナーギリギリにボールを入れようと手を伸ばしますが、ここでナイスプレーが出ます。DB#5立花君がなんとか食らいつき、DB#2角谷君が横から飛んできて、相手がボールを入れようとするところを吹っ飛ばします。短い距離を残しての4thダウンですが、ここはギャンブルに行かず、確実にFGで関大は3点を先取します。それにしても角谷君のボールを弾き飛ばしたプレーは素晴らしかった。まるでNFLばりのプレーです。

 

続く京大の攻撃。RB#29入山君が中央突破でナイスゲイン。相手陣まで入ってきました。さらにQBは#6山本君。RB#21原田君にピッチしてゲイン、さらに山本君がキープしてフレッシュ獲得。RB#20佐藤君も何とか運んでフレッシュを取ります。ここでQB#19田中君が粋なプレーのショベルパス。狙いは良かったのですが相手タックルで止められてしまいました。結局TDには至らずにFGトライに。K#23海士君が落ち着いて蹴って3-3の同点になりました。ホルダーにも入っている#83山田君とガッチリ握手します。

 

関大も攻めてきますが、京大LB#58中野君がQBサック!相手選手のヘルメットも吹っ飛ばします。試合前のスタメン紹介の時に中野君はフィジカルモンスターという紹介があり、今年はインテリジェンスも兼ね備えてきたとい場内放送がありました。相手に傾きかけたモメンタムを戻しました。結局、関大はパントになりました。

 

その後、前半終了間際になって関大はどんどんゲインを重ねていきます。残り時間1分で25ヤード付近まで来ました。ここで京大ディフェンスのビッグプレーが出ます。DL#96植村君がパスを投げようとしたQBに襲い掛かり、ファンブルしたボールをDL#94吉越君が確保しました。このプレーで相手のFGがなくなりました。ターンオーバーで京大の攻撃になるものの時間を使い切れず、京大のパント。これが実に素晴らしく、相手陣1ヤードで京大選手が触れてボールデッド。関大はセイフティを避けるためにセットバックでパワーで押します。結局、前半を終わって3-3。どちらに転ぶかわからない試合になってきました。

 

(3Q)

後半チョイスした関大の最初のドライブ。ここは大事なところでしたがパントに追いやりました。京大リターナーの#5立花君がまずまずのリターン。続く入山君のランは中央を突破して20ヤードくらいゲイン。その後、WR#81小松原君へのパスの時に相手ディフェンダーのパスインターフェアの反則を誘いました。WRが捕球体制の時は無防備の状態なので、ディフェンダーがボールを見ずにWRに対して故意に邪魔すると反則が取られます。危険なプレーとして15ヤードの罰則とオートマチック1stダウンになります。WR#83山田君にパスが決まり相手陣30ヤード付近まで来ます。

 

ここでRB#29入山君が中央を走り抜けます。エンドゾーンまであと少しのところで相手のタックルを受けファンブルするも、そのボールが足に当たり、前に飛びます。ちょうどその前にいた#83山田君の腕の中にすっぽりと入り、エンドゾーンに倒れ込みました。審判が協議するも故意によるものではなくTDが成立。K#23海士君がPATを決めて10-3になりました。3Q残り時間5分44秒。まだ試合時間はたっぷり残っていますのでこのリードでは全く安心できません。

 

相手に大きなリターンを許すものの、その後の攻撃をDL#51辻君のQBサックでロスさせます。続くプレーもDL#92草野君がもう少しでQBサックできそうでした。QBは投げ捨てるのが精一杯です。植村君、辻君、吉越君、草野君の強力ラインは関大オフェンスラインに打ち勝っています。関大パントも京大陣40ヤード付近までしか戻せませんでした。

 

ここで京大RB#20佐藤君が魅せてくれました。20ヤード近くをランで一気にゲイン。さらに入山君がレッドゾーンの20ヤード付近まで持って入ります。もう一度入山君のランで12ヤードまで。佐藤君がランで1stダウンを取り、残り10ヤード。地上戦だけで、しかも数プレイでここまで持ってきました。QBは#6山本君に替わります。関大はすかさずタイムアウトを要求します。山本君については相手も研究済みと思いますが、RBのようなQBで、今年の京大は田中君との2枚看板が相手の脅威になっています。

ここは予想通り山本君のキーププレイ。一気に駆け抜けました。しかし、ホールディングの反則がどこかであったようで、このTDは幻になってしまいました。結局、FGで3点追加で、13-3と10点差にしました。2ポゼッション差でTD一つ取られてもまだリードできる点差になりましたが、ちょっと勿体なかったですね。

関大のキックオフリターンはビッグリターンになりました。関大には昨年も2012年も、このビッグリターンにやられています。

 

(4Q)

京大陣38ヤードからの関大の攻撃で始まります。この苦しい状況で京大ディフェンスは踏ん張りロスさせます。FGを蹴ることができる距離ではないので関大はパント。

続く京大の攻撃の時にQB#6山本君のキープで大きくゲインしたところで、またしても味方のホールディングの反則(あ~もったいない)。

 

京大は結局パントで攻撃権放棄。ハーフラインまで戻すのがやっと。関大はロングパスで京大陣20ヤード付近まで。完全にフリーになっていたレシーバーに通されてしまいました。QBキープでゴール前まで。京大ピンチ!

ここで関大はパスを投げますが、京大のパスインターフェアの反則を取られました。ボールに向かっていたと思いますが仕方がありません。ゴールまでの残り距離が短いので、ゴールまでのハーフディスタンス進んで、ゴール前2ヤードからの関大攻撃。ここもパスを投げますが、またも京大のパスインターフェアの反則を取られ、ゴール前1ヤードに。ここは走り込んでTD。関大が1本返しました。13-10。京大のリードは3点になりました。残り時間4分55秒。

 

ここは時間をかけて攻撃してほしいところです。QB山本君がキーププレイでハーフラインあたりまで。またしても山本君がキープで8ヤードくらい走りました。この2プレイでかなりの時間を消費しました。しかしその後フレッシュが取れず、4thダウンショートで残り時間2分39秒。ここで京大はパントで攻撃を放棄する代わりにボールを相手陣奥まで押し込みます。

関大は残り時間2分26秒。ゴールまで95ヤード。これまで京大はこういった状況で守り切れなかったことが何度もあったので気が気ではありません。

LB#9中村君が相手QBのキープをインバウンズで止めました。これは時計が進みます。

関大も粘ります。QBキープで関大陣45ヤード付近まで進みますが京大の強烈なタックルで傷みました。レフリータイムアウトで時計が残り時間59秒で止まります。

フィールドゴール圏内までは、あと30ヤードくらいでしょうか。関大QBは交代しました。京大DL吉越君、植村君、草野君が相手QBに迫ります。3回のパスを全て失敗に追い込み4thダウンになりました。試合残り時間25秒。ここは関大はロングパスしかありません。成功すれば攻撃権が維持できます。当然、京大もそれに備えています。パスは成功せずターンオーバー。最後はニーダウンで時間を流して2011年以来の対関大戦の京大の勝利。

 

過去にも同じような状況でひっくり返されたことが何回かありました。とくに2014年の関大戦は最後に勝ちを逃してしまいました。

http://gangfan.starfree.jp/2014/141122/141122.html

昨年の初戦の龍谷大学戦でも、最後の最後に逆転負けを喫しました。それらのことがあるので、最後は気が気ではありませんでした。

2016年龍谷大学戦

 

ディフェンスは素晴らしくなってきました。ただオフェンスは反則など課題はまだまだあると思いますので、一戦一戦成長していってください。

 

なお、HP管理人は次戦(龍谷大学戦)は所用で観戦に行くことができませんので、観戦記はお休みさせてもらいます。リンクなどは作成します。

 


  

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

0 3 10

0

13

関西大学

0

3

0

7

10

 ↑スマホの方は画面を横向きにしてください。


ゴール前、関大QBからコーナーに投げられたパスをキャッチして


コーナーポストの内側ギリギリに入れようとするも、DB#5立花君がなんとか掴み、さらに横から飛んできたDB#2角谷君がボールを外に弾き出します。


2Q、K#23海士君のFG


QBに襲い掛かるフィジカルモンスターの異名を持つLB#58中野君。


RB#20佐藤君の走り。

TE#85新澤君がナイスブロック。


京大TDのシーンです。

RB#29入山君が相手選手にタックルを受けてボールをファンブルしますが足にあたって前に飛び

 


それをうまい具合にWB#83山田君がボールをつかみました。


ラッキーです。

審判の協議もありましたが、前パスではなくTDとして確認されました。

 


QB#6山本君のTDが幻になりましたが・・・

RB#20佐藤君のナイスアシストが絵になるのでアップしました。


DL#51辻君のQBサック


京大の反則にイエローフラグが飛びます。

ボールに向かっていたと思いますが仕方がないところです。


最終Q、QB#6山本君がナイスランで時間を稼ぎます。


最後はニーダウンで時計を進めます。

カウントダウンの中、京大が関大に13-10で勝利しました。


勝利の瞬間

歓喜に沸く応援席


(rtv)

 http://amefootlive.jp/kcafl/2457

 

(写真)

  写真のページ(PW)

 

(メンバー表)

  京大メンバー表

  

(スタッツ)

  ギャングHPにリンク

 

(過去の対戦の様子
  2011年2012年2013年2014年2015年2016年

  2011年には涙の勝利がありました。2014年は試合終了直前に逆転されてしまいました。 

 

(新聞記事)

  京都新聞サンケイスポーツ日刊スポーツ朝日新聞

(2017/8/25作成、8/27追記)