2019年9月7日 近大戦（EXPO F.F.）

2019年9月7日近大戦（EXPO F.F.）

　今年の試合日程は少し変則的で開幕戦か1週間で第2節になります。前回の敗戦から立ち直ってくれることを期待しましょう。近大との対戦は、近年は接戦で春の試合を入れた直近では3勝3敗で、得点も僅差のゲームが多いです。昨年は0-17と完封されています。

近大はDiv.IIに陥落した後、2017年に2回生の奮起でDiv.Iへの昇格を決めました。その立役者達が最終学年になるのが今年になりますが、QBが1回生に入れ替わっています。選手の平均サイズは大きくリーグでもトップクラス（2位?）です。

　2018年秋　0-17で完封負け

　2015年秋　試合終了2秒前に逆転FGで34-32の劇的勝利

　2015年春　17-21で敗戦

　2014年秋　19-27で敗戦

　2013年秋　14-10で辛勝

　2012年秋　31-17で勝利

（前半）

　京大レシーブで試合開始。京大は3ドライブ連続で3&アウト、つまり1度も1stダウンが取れずにパントで攻撃権を放棄しています。QBは#16中畑君、#18土田君、#19滝藤君を交代で使います。この3つのドライブを合わせても10ヤード獲得したかどうか。ちょっと不安な立ち上がりです。

　一方の近大はレッドゾーンまで入ってくるもののTDに至らずFGに。ここで#1村井君のビッグプレー!!　その長い手足を使って相手キックしたボールをブロック。

　2Q、相手パントで4回目の京大攻撃ドライブ。ここは頑張ってほしいと思っていましたら、モーションしてきたRB#23シルツ君に相手ディフェンダーがついていけず、一気に駆け上がり70ヤード以上を走り切ったでしょうか。先制パンチのTD!! K#7丸山君のPATも決まり7点が入ります。独走でした。このプレーを演出したリードブロッカーの#44河本君の写真を下記のハイライト写真に追加しました。

　さらに相手パントで近大が陣地回復をした後の京大の攻撃ドライブ、QB#16中畑君からWR#34大阪君にロングパスが決まり、大きくゲインします。TDに至りませんでしたが、K#7丸山君が落ち着いて蹴ってFG成功。これで10-0。

　2Q、京大ディフェンスも冴えていました。DL#90栁原君、DL#99渡部君がQBサック。DB#1村井君の目の覚めるようなブリッツで大きくロスさせたのも大きかったと思います。

（後半）

　K#7丸山君のキックで後半が始まります。大きく蹴りだすのではなくコントロールしたキックでした。何か意図があったのでしょうか。近大最初の攻撃で20ヤードのゲイン。DB#2岡崎君がなんとか止めましたが、それがなければTDを許していたかもしれません。

　近大の絶妙のパントキック。ゴール前1ヤードくらいでしょうか。京大は窮屈なところでの攻撃でなかなか危険地帯を脱することができません。結局、3rdダウンパントをしますが、ボールのバウンドが悪く陣地を大きく戻すことができません。京大陣34ヤードからの近大の攻撃ですので、ピンチは続きます。さらに京大はパスインターフェアの反則。ここは何とか4thダウンに留めましたが、近大はFGを狙います。ここでまたしても#1村井君が長身を生かしたブロック。スーパープレーです。

　攻守交替して京大の攻撃になります。RB#17植木君が一気に走り抜け、自陣40ヤード付近まで。ここで京大はロングパスを投げますが不成功。フリーになっていただけに惜しいところです。場内が大いに沸きました。

　最終Q、近大は4thダウンギャンブル。QBは京大のプレッシャーをうまくかわしながら、パスターゲットを探すために粘りましたが、京大ディフェンスにつかまり、ギャンブル失敗で攻守交替。

　試合時間が残り少なくなって、近大は京大陣深くまで攻め込んできます。ここはなんとかTDは阻止しますが、FGで3点を入れられます。これは次のオンサイドキックに賭けるためと思われます。10-3ですので、同点もしくは2点コンバージョンで逆転もありえます。残り時間2分51秒。

　近大のオンサイドキックは2015年の秋のリーグ戦でバンバン決めていましたので嫌な気持ちでしたが、バウンドが大きく跳ねたところを京大#15近藤君ががっちり確保。オンサイドキックを成功させませんでした。ボールが10ヤードを越えるとキックした側にも権利があり、成功すれば攻撃権を得ることができます。（オフサイドの反則にはなりましたが、TOKYO BOWLで京大が行ったオンサイドキックがYou tubeにあります。https://www.youtube.com/watch?v=yFsfXY9kIpU）

　これで大きく京大の勝ちが近づいたと思いましたが、その後の京大の攻撃はランで時間を費やそうとしますが、あっさり攻撃終わり、近大の攻撃の時間を残してしまいます。残り時間1分12秒。エンドゾーンまで89ヤード。

　ここから近大は思い切ったプレーでゲインを重ねます。途中、プレーが止まったように見えましたが、近大QBがフェイクのような演技をみせてパスを投げます。これが決まり大きくゲイン。そしてレッドゾーンまで。残り時間10秒。TDパス失敗で残り3秒の最終プレー。QBはロールしてTDパスを投げますが失敗。それにしてもドキドキの試合でした。

　なんとか勝ちました。TDはシルツ君の1発TDだけで、ドライブを完成させてというものではなく、また相手のパント時に村井君のスーパープレーに2回助けられたという感じですので、試合には勝ちましたが、ゲームとしては満足のいくものではなかったかもしれません。次はいよいよ京関戦、オフェンスのさらなる奮起を待っています。