2019年9月21日 関西学院大戦(万博記念競技場)

 いよいよ京関戦がはじまります。万博記念競技場で両校が戦うのは、日本一を争っていた1998年以来ということです。前日までの天気予報では雨を心配していましたが、風も無く薄曇りの天気になりました。

 結果は3-31と大敗です。関西学生アメフト連盟からもハイライトの動画がアップされています。

https://www.youtube.com/watch?v=UA8W2J_7VKE

 

前半)

  京大レシーブで試合開始。リターナーのシルツ君はスピードに乗ってまずまずのリターン。最初のプレーは京大伝統のラン攻撃です。RB#17植木君が中央を突破しようとしますが関学の集まりも早く3ヤードのゲイン。QBは#19滝藤君から#16中畑君に替わり、ここで植木君がレシーバーとして走り、中畑君からのパスが決まります。ハーフラインを越えるところまで2プレーできました。これは用意されていたものと思われます。1プレー目の植木君のランはその布石だったのでしょう。このコンビは昨年の京関戦の観戦記にも高槻の先輩後輩として紹介しています。しかし、京大のパスがインターセプトされ攻守交替。ここは京大ディフェンスが踏ん張り3&アウト(そのドライブでフレッシュを一度も更新できない)に留めます。DL#95 中薗君のプレッシャーでQB奥野君に投げ捨てさせました。

 関学パンターは右にロールしてうまく蹴りこみます。ナイスパントです。京大の次の攻撃ドライブも3&アウトで終わります。京大もパントで攻撃権を放棄しますが、パンターがエンドゾーン内ですので窮屈な所です。嫌な予感が当たりスナップが乱れ、パンターがボールを前にこぼします。かろうじてボールを確保しますが、関学にとっては願ってもないチャンスになります。京大陣2ヤードからの攻撃。中央を突っ切って先制のタッチダウン。関学は労せず得点しました。

 関学RB#27の斎藤君の個人プレーで大きくゲインし、もう1本TDを奪われてしまいした。1Qで0-14とリードを拡げられます。

 

 続く京大の攻撃ドライブ。QB#16中畑君からWR#89小畑暁史君にパスが決まります。フレッシュにわずかに届きませんでしたが、RB#23シルツ君が体を伸ばしながらフレッシュを取りました。ここで中畑君からWR#33若林君にロングパス。パスはインコンプリートになりましたがイエローフラグが飛んでいます。ラフィングザパサーの反則です。投げ終わって無防備になったQBに当たっていったというパーソナルファウルで15ヤードのペナルティとオートマチック1stダウン。相手陣まで入ってきました。2Qになります。RB#17植木君が中央を突破しフレッシュ獲得。相手陣33ヤードからの1stダウン10。QB#18土田君のキープで2ヤードゲインした後、QB#16中畑君から植木君へのオプションでフレッシュまであとわずか。ここでQB#19滝藤君がQBスニークでフレッシュ。エンドゾーンが見えてきました。

 しかしここから関学ディフェンスが粘ります。4thダウンになりましたのでFGです。ボールオンが20ヤードですので17ヤード(スナップ7ヤードとエンドゾーンの10ヤード)を足して37ヤードのアテンプトになります。K#7丸山君が落ち着いて蹴って3点を返します。

 その後2Qで関学にもう一本TDを奪われます。今度は関学RB#21三宅君の個人プレーでした。タックラーを引きずりながら前に進みます。今、XリーグのIBMビッグブルーで活躍している京大RBの髙木君を思い出します。

 結局、前半は3-21で折り返します。モメンタムはなかなか変わりません。後半に期待です。

 

(後半)

 関学のリターンで後半が始まります。20ヤード以上のナイスリターン。しかし、最初の攻撃ドライブは3&アウトにしましたので期待できます。しかし、試合巧者の関学、QB奥野君も落ち着いてパスを投げます。RB#27斎藤君、#21鈴木君の脚力も素晴らしく、セカンドエフォートでさらにゲインしていきます。結局3Qも関学は7点を追加し、リードを拡げられます。
 
 試合残り時間少なくなり、京大はなんとかTDを取りたいところでしたが、インターセプトを喫してしまいます。これでジ・エンド。というところでしたが、残り時間17秒で得た攻撃で関学は追加点を狙いに行きます。残り時間1秒でタイムアウトを取りFGを決めます。ターンオーバーになった時点で冷静に判断し、おそらくプランもできていたのでしょう。ゴール前だったのでわざとディレイオブザゲームにし、5ヤード下がって蹴りやすくしようと思ったのでしょうが、京大はこの反則をディクライン。勝敗は決まっていますので心理戦もあまり意味がありません。
 
 京関戦はこれまで、ロースコアに持ち込んで、ここぞというときに用意してきたプレーを出すという印象でした。そのためにパスを全く投げずに、ゲインしなくても、とにかくランランで時間を進ませるという作戦の時もありました(たしか2010年くらいでしたでしょうか)。2013年もパントフェイク4連発がありました(動画はこちら)。2015年も先制点は京大が取りました。昨年も3Qまでは関学にTDを許していません。
 今回はパスが多くありました。前日までは天気予報が雨模様だったので、その裏をかいた作戦だったのかもしれませんが、得点があまりできなかったところに反省すべき点があるかもしれません。残り4試合は悔いの残らないものにしてください。
 

 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

0 3 0

0

3

関西学院大学

14

7

7

3

31

 ↑スマホの方は画面を横向きにしてください。


関学DB#24平尾君が京大パスをインターセプト


QB#16中畑君から


WR#89小畑暁史君にパスがヒット


京大、唯一の得点

2Q、K#7丸山君が37ヤードのFGを決めて3点返します。


関学QB#3奥野君にプレッシャーをかけるDL#96松村君


関学OL vs 京大DL


相手パントキックをリターンする#25富田君にラッシュする関学スペシャルチーム(これではリターンができません)


関学RB#27斎藤君(2回生:江戸川学園取手高)の突進力に苦しめられました。


RB#23シルツ君の走りとそれを阻止しようとする関学のディフェンス


サードダウンショートでQB#16中畑君が


QBスニークで1stダウンを取ります。

力と力のぶつかり合いです。


4Q、DL#96松村君のQBサック


残り時間17秒でインターセプトにより関学は攻撃権を得ます。時計はゼロになっていますが、その前にタイムアウトを関学が取り、時計が残り1秒に戻されます。


最後にFGを決められてしまいました。

(アメフトライブ)

  https://amefootlive.jp/kcafl/4961

 (ハイライト)

  https://www.youtube.com/watch?v=UA8W2J_7VKE

 

(写真)

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(メンバー表)

  京大メンバー表

  

(スタッツ)

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(過去の対戦の様子

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(2019/9/22 )