観戦記は写真なしの文章のみとなります。国立大学対決です。毎年、意地をかけたバチバチの戦いになります。直近でいえば今年の春は7-20で京大が負けています。ところでユニバーシアードはユニバーシティとオリンピックを合わせて造語であり、大学(University)とオリンピアード(Olympiad)からきています。1985年に神戸大会が開催されました。その時に建設された競技場です。もう40年近く前のことになりますか。
なお、ギャングの試合が最後にここで行われたのは2016年11月6日の関学戦まで遡ります。以前は何度かここで行われていました。
(前半)
コイントスの結果、神戸大レシーブで試合が始まります。神戸大のこの攻撃ドライブは1度フレッシュを取っただけで、パントで攻撃権放棄。さあ、注目の京大の攻撃。最初のプレーはWR#2廣田君へのパス。相手の寄りが早く、ほとんどランアフターキャッチはありませんでしたが8ヤードほどゲイン。RB#23小林君が中央を突いてフレッシュ。しかし京大も1度ダウン更新しただけで4thダウンになりパントで攻撃権放棄。結局、前半は双方パント合戦になりました。神戸大はQBの代わりにRB#32がスナップを受けて走るワイルドキャットが何回か見られました。QBがフィールド外に出るのが遅く交代違反になったシーンもありました。
2Qに入りました。京大はQB#18浦田君からRB#23小林君へのショベルパスでフレッシュを奪います。なかなかこじゃれたプレーです。下手投げでひょいと投げました。次のプレーも小林君のラン。フレッシュまで1ヤード足りません。ここはRB#43柳川君が中央を突くパワープレーで1stダウン。しかし攻撃続かず、京大はパント。パンターはここでも浦田君です。キックはレフティです。バウンドしながらゴール前2ヤードまで運ぶナイスパント。ここであればセーフティも狙えます。神戸大はRBが何とか危険地帯から逃れます。神戸大はパスを投げましたがパスインターフェアの反則。ディフェンスではなくオフェンス側の神戸大に反則が取られました。モメンタムが完全に京大に来たかなと思いましたが、神戸大RB#32の選手が一気に走り大きくゲイン。さらにパスが決まり京大陣深くのレッドゾーン付近まで。この試合双方初めての得点圏まで進めました。ここでQBが引っ込んでRBがスナップを受けるワイルドキャットフォーメーション。RB#32から#21にハンドオフされます。残り8ヤードになりました。京大ディフェンスのふんばりに期待したいところですが、TDパスをズドンと投げられました。このドライブはゴール前2ヤードから始まり、パスインターフェアの反則(15ヤード以内なのでハーフディスタンス罰退)がありましたので、100ヤード以上完成させた神戸大の見事なドライブになりました。0-7と先制されましたが、ロースコアがちらつくこの試合で重荷にならなければと思いました。
前半はどちらも攻めあぐねていた感じで、双方合わせて8回のパントがありました。唯一完成させられたドライブは悔やまれますが、京大はランがとにかく出ない感じです。後半に期待しましょう。
(後半)
神戸大学のキックオフで後半開始。ボールはエンドゾーンに入りタッチバック。京大は自陣25ヤードから攻撃開始。セットしてからどうしたのでしょう。QBはクラップしてサインを送りますがスナップのタイミングが合わないのか、後半の1stプレーはディレイオブゲームになってしまいました。この試合、何度も40秒計ギリギリになりハラハラしました。サイドラインから時計の秒数がカウントされていましたので、相手のオフサイドを誘うためだったかもしれません。
神戸大はDL3人、LB4人の守備体型です。ランはLBに止められてしまいます。京大も後半何か仕掛けてくるかなと思っていましたが、結局3&アウトになり、京大はパントで攻撃権を放棄します。神戸大は自陣47ヤード付近からの攻撃開始。神戸大は4thダウン1になり、パントではなくギャンブルのようです。ここですかさず京大はタイムアウトを取りました。神戸大はタイムアウトを使わせたという表現の方がよいかもしれません。この試合、神戸大はフレッシュを取った後、すかさずノーハドル攻撃の見せており、十分にプランを練ってきているようです。神戸大はギャンブル成功で攻撃が続きます。さらにパスが決まりますがイエローフラグが飛びました。神戸大の反則で助かりました。京大DL#93伊藤君がナイスタックル。結局、この神戸大の攻撃は4thダウンになり、神戸大のパント。タッチバックになりました。またもパント合戦の様相です。
京大、ようやくWR#85上田君にパスが決まりフレッシュ。次はWR#2廣田君にパス。QB#18浦田君が相手2人のラッシュをかわしランでフレッシュ。ようやく相手陣に入ってきました。WR#85上田君にパス成功、ランアフターキャッチが素晴らしく、相手陣25ヤードまで。頼りになるエースWRです。ようやく得点が見えてきました。続いてパスが投げられます。WRレシーバが弾いたボールを WR#2廣田君がナイスキャッチ。このプレーで残り13ヤードまで。もちろんフレッシュです。ここはどうTDにつなげるか?
WR#85上田君にTDパスが投げられますが長すぎました。次はQBキープ。しかしほとんどゲインはありません。次のプレーはパスですが神戸大のディフェンスがQBにプレッシャーをかけパス失敗。4thダウンになりました。残念ながら、ここはFG。SN#47柿原君、H#22平原君、K#33宮出君のユニットは安定しています。3点を京大が返しましたが3-7。FGでは追いつきません。TDが必要です。
K#5澤君のキックで試合が再開ですが大きく蹴り込みません。京大ラッシュが速く、神戸大のリターンは許しませんでした。ビッグリターンをさせないぞということでしょうか。
いよいよ4Qになりました。神戸大の攻撃、ファンブルしたボールが前に飛び、それを神戸大選手が確保して1stダウンになるラッキーもあり、神戸大はレッドゾーン付近まで攻めてきましたがDB#31三瓶君がナイスパスカット。4thダウンになり、結局FGを狙います。しかしボールがバーに当たって弾き返されFG失敗。
残り時間6分19秒で京大は自陣20ヤードからの攻撃。QB#18浦田君のキープで大きく進みます。ハーフウェイライン付近までくるものの4thダウンになりました。ダウン更新まで8ヤードほどありますが、ここはギャンブル。パスが投げられますが、インターセプト?いやパス失敗? この場面では4thダウンなのでインターセプトはご法度です。結局パス失敗。神戸大の攻撃になります。
試合残り時間2分50秒。京大3-7のビハインドです。神戸大はランで時間を消費する作戦です。京大はタイムアウトで時間を止めます。さらに最後のタイムアウトを取りました。結局、神戸大はパントで攻撃権放棄。
残り時間2分19秒。自陣32ヤード付近からの攻撃。これが最後の攻撃シリーズになるかもしれません。WR#85上田君にパスが投じられますが失敗。時計がいったん止まります。さらにRB#43柳川君がパスを受けて外に出て時計を止めますが、時計も2分になりタイムアウトが自動的に取られます。(今年から取り入れられました。)
WR#8杉浦君にパスが投げられ、外に出て時計が止まります。WR#4宮川君にパスがきまりますがフレッシュには至らず4thダウンになりました。さらにインバウンドなので時計は進みます。当然、ギャンブルです。残り時間1分20秒くらい。時計は止まりません。ギリギリでダウン更新。まだ相手陣45ヤード付近です。パス失敗でいったん時計が止まります。WR#8杉浦君がパスターゲットですが不成功。相手選手が傷んだようなのでレフリータイムアウトが取られます。残り58秒。
またも4thダウン。ここはパスしかないと思っていましたら、QB#18浦田君のスクランブル。残り35秒。スパイクせずにパスを投げますが失敗。結局スパイクと同じことになり時計は28秒で止まります。続いて浦田君から投じられたパスはインターセプトされたかと思いましたが、ナント神戸大のパスインターフェアの反則。オートマチック1stダウンになります。残り時間23秒。残り30ヤード。ここでWR#85上田君にTDパスが投げられますが、パスは不成功。惜しかった。残り16秒になりました。またもターゲットは上田君。これも惜しかった。
そして残り時間9秒。今度はWR#2廣田君がターゲット。なんと、またも神戸大のパスインターフェアの反則。残り2秒で最後の京大の攻撃。前回の近大戦に続き、今回も試合終了直前で凄いことになりました。WR4人の誰に投げ込むか?やはり上田君でした。神戸大は上田君に投げられたパスをナイスカット。試合終了です。
終わってみれば3-7とロースコアのゲームになりましたが、京大の得点力が乏しいのが気になります。昨年の5位、6位チーム相手にTD1本、FG3本では寂しいものがあります。ディフェンスはまずまず機能しているように思います。次戦以降の大阪大戦、桃山学院大戦は絶対に落とすことができない試合になります。開幕以来連敗しましたが、勝敗は紙一重だったといえます。京大は試合を通じて強くなることも多く、これからのゲームに期待しています。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
0 | 0 | 3 |
0 |
3 |
神戸大学 |
0 |
7 |
0 |
0 |
7 |
(最近の対戦成績)年号をクリックすると観戦記が出てきます。
京大 神戸大
2024年春 7-20(負け)
2023年 28 - 27 (勝利)壮絶な試合でした
2023年春 21 - 17 (勝利)
2022年 31 - 24 (勝利)
2022年春 27 - 17 (勝利)
↑雨太夫さんの動画にリンク
2019年 7 - 16 (負け)
2018年 14 - 31 (負け)