観戦記は写真なしの文章のみとなります。
(前半)
今年も昨年と同じ近大が初戦の相手です。つまり前年の成績が4位と5位のチームということになりますので戦力が変わらなければ拮抗するゲームになると予想されます。
当初、8/30(金)のナイターでの開幕戦だったのですが、台風10号のために月曜日に順延しました。MK TAXI Field EXPOで16:20キックオフ。HP管理人は遅れて試合会場に到着しました。テントに寄ったときにすでにFGで3点を先制しているという情報をもらいました。
到着時は1Qの終わりで、近大が4ダウンの状況でクオータータイムになりました。このパントシチュエーションで、京大は何かあるかもしれないと警戒はしていましたが、見事にスペシャルプレーを決められて近大はエンドゾーン手前まで。もちろん1stダウン更新。このゴール前での攻防も最後は近大にTDを奪われ、3-7と逆転されました。
近大キックで試合再開。#85上田君がまずまずのリターン。フォルススタートの反則があった後にRB#43柳川君がナイスラン。50ヤードラインを越えて近大陣に入ってきました。ここでQB#18浦田君からWR#2廣田君にロングパス。パスをうまくキャッチしました。と同時にイエローフラグが飛びました。反則地点から15ヤード進むのかなと思いましたが、パス失敗の判定のようです。まあ、オートマチック1stダウンで攻撃は続きます。ここでリバースプレーがさく裂します。#85上田君が大きくゲインしフレッシュ獲得。RB#23小林君がランで稼ぎましたがフレッシュに至らず16ヤード付近で4thダウンになりFG。これをK#33宮出君が落ち着いて蹴り3点が追加されて6-7に。
今シーズンより採用されたルールとして2minutesでタイムアウトが取られます。これが試合にどういう影響が出るかはこれからの見ものです。
(後半)
京大キックで試合が再開されます。近大最初の攻撃は3&アウト。すなわち一度もフレッシュを与えずにパントで攻撃権を放棄させます。京大の攻撃、3rdダウンコンバージョンの場面で何かモジモジしているなあと思ったら、なんとロンリーセンター。ラインから離れてQBとスナッパーがセットします。WR#85上田君がボールをスナップして、QB#18浦田君が再び上田君にパスを投げます。昨年の関大戦でも上田君-泉君でこれを成功させました。今回も見事に決まり相手陣に入ってきました。
QB#18浦田君からWR#2廣田君にパス成功。ロールしながら浦田君はうまくターゲットを見つけました。さらにWR#85上田君、続いてRB#43柳川君が相手ディフェンダーをかわしながらナイスラン。TE#89植野君が横っ飛びでパスを受けてフレッシュ。レッドゾーン(20ヤード)に入ってきました。しかし、ここから近大ディフェンスは粘ります。TDに至らずに4thダウンになり京大はFGを狙います。ん?FG失敗です。
攻守交替で近大の攻撃。QBキープでどんどんゲインしていきます。(3連続くらいだったかな)
しかし、京大のビッグプレーも出ます。相手ファンブルしたボールをDB#31三瓶君が押さえターンオーバー。RB#43柳川君が密集地帯を抜けてランで大きくゲイン!と思いきや京大のホールディングの反則が発生しており、幻のランになってしまいました。
いよいよ最終Qになりました。6-7のロースコアで京大は1点のビハインドです。
近大もレッドゾーン近くまで攻めるもののLB#53石田君のナイスタックル等もあり4thダウンに。近大はFGを狙いますがFG失敗で得点が入らず。
試合残り時間10分33秒。さあ、ここからと思っていましたが4thダウンになり攻撃権放棄。近大の攻撃になります。近大のパスを京大DB#21井村君がインターセプト!いや審判はパス失敗のジェスチャーをしています。ボールが確保されていないのをしっかりと見られています。その次のプレーがロングパス。これが決まり近大は大きくゲイン。30ヤード付近からの近大の攻撃で京大はピンチの連続。残り5ヤードで1stダウン。ここは絶体絶命の危機です。ここでナント近大のファンブル発生。DB#21井村君がボールを確保して京大の攻撃。このピンチを乗り切りました。京大は自陣16ヤード付近。FG圏内までいけば逆転できます。残り時間6分弱。
RB#22平原君がフレッシュを取りました。この復活はうれしい限りです。
オプションプレーでRB#23小林君がナイスラン。じわじわ進んでいます。
パスが相手ディフェンダーにチップし軌道が変わりました。インターセプトされないでよかった。このプレーでイエローフラグが飛びました。相手のパスインターフェアの反則です。相手陣に入り1stダウン。残り時間は3分46秒。
ここでWR#85上田君に起死回生のロングパスが成功。これでFGではなくTDが見えてきました。QB#18浦田君がキープです。スピンしながらゴール前3ヤードまで。そして最後はRB#23小林君がエンドゾーンにボールを運んでTD! 12-7と京大が逆転しました。ここで京大は2点コンバージョンに行きますが不成功。
残り時間は2分14秒。微妙な時間が残っています。欲張りすぎかもしれませんが、あっさりTDが取れてしまい、時間を残してしまったことが悔やまれるかもしれません。2分で自動的にタイムアウトが取られ、時計が止まります。なんか嫌な予感もしてきました・・
京大のキックオフは一人選手がモーションして、蹴った方に走りこんでいます。これがオフサイドの反則になってしまいました。(ボールよりも先に出てしまったというもの)
近大は5ヤード進み、自陣40ヤードからの攻撃。ここで近大はロングパス成功。WRの見事なキャッチでした。2minutesでタイムアウトが取られ時計が止まります。残り31ヤード。もう両方の応援席は心臓バクバクの状態でしょう。4rdダウン7になりました。ここを止めれば京大の勝ちはほぼ決まります。近大はギャンブル。近大QBはエンドゾーン右奥にボールを投げ込みますが、これを近大WRが後ろ向きにキャッチ。なんと再逆転のTDパスになりました。最後に神がかり的なパスが2本成功しています。その集中力というか執念(近大のスタッフのTシャツにプリント)が勝ったという感じです。
近大は2点コンバージョンにきます。これが成功すれば京大がFGを決めても負けることはないということになります。ここは京大も踏ん張り阻止しました。12-13で1点差。FGで再々逆転できます。
近大キックはタッチバック。とりあえず大きくリターンさせないぞということでしょうか。京大は1分19秒残り、自陣25ヤードからの攻撃。FG圏内まで行けば2015年のような劇的なサヨナラFGの再現になります。QB#18浦田君からWR#8杉浦君にパスが成功しハーフウェイラインまで一発で来ました。パス失敗でいったん時計が止まります。残り52秒。QB#18浦田君のキープ、フレッシュを取ったか?いや1ヤード届かず。
タイムアウトを取って時計を止めました。状況を整理すると残り時間31秒、4thダウン1。ボールは相手陣40ヤード付近。もう15~20ヤードほど進めばFGも狙えます。
両方の応援席は祈るような気持ちでフィールドを見つめています。
さあ、プレーが始まります。ここでQB#18浦田君は自らボールをキープしてギャンブル成功。残り時間23秒。ボールは23ヤード付近。FGも現実味を帯びてきました。
しかし、この好機に京大はここで痛恨のフォルススタート。この試合、少し気になっていたのですが、この場面でもやってしまいました。気落ちしたわけではないでしょうが、ここで強烈なQBサックを受けて大きくロス。残り時間は14秒となりました。もうロングパスしかありません。しかしインターセプトで万事休す。それにしても凄い試合になりました。京大は12-13で初戦を落としました。
過去のことは取り返しがつきません。反省点もいろいろあると思います。このような拮抗した試合では勝つか負けるかは時として運のようなものもあるに違いありません。
しっかり修正するところは修正し、準備をしっかりとして次戦以降につなげてください。
今日は両方のチームに拍手を送りたいと思います。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
3 | 3 | 0 |
6 |
12 |
近畿大学 |
0 |
7 |
0 |
6 |
13 |
(最近の対戦成績)年号をクリックすると観戦記が出てきます。
2023年秋 21-17で辛勝
2022年秋 29-31で敗戦
2019年秋 10-3でなんとか逃げ切り勝利
2018年秋 0-17で完封負け
2015年秋 試合終了2秒前に逆転FGで34-32の劇的勝利
2015年春 17-21で敗戦
2014年秋 19-27で敗戦
2013年秋 14-10で辛勝
2012年秋 31-17で勝利
(スタッツ)
(メンバー表)
京大メンバー表(スターティングメンバー)
京大メンバー表(ロースター)
(あすリートチャンネル:ハイライト動画)
(2024.9.2アップ)
(雨太夫さんの動画)
https://youtu.be/xgeGLuMOVLE?si=YSMuffAfO8poCc_n