とうとう第5節になりました。残すは3強との対戦。まずは京関戦(けいかんせん)
秋晴れの天気で空気も澄んで六甲の山並みがくっきり見えます。朝晩こそ涼しくなってきましたが、昼間は日差しもきつく、暑かったです。
(前半)
京大はコイントスに勝ち、レシーブを選択します。
#85上田君がリターン。京大は自陣30ヤード付近からの攻撃開始です。1stプレーはRB#43柳川君のランとみせかけて、ちょっと遅れてQB#18浦田君がボールを持って走り6ヤードほどゲイン。次は柳川君のランで残り3rdダウン1。さらにQBキープでフレッシュ。WR#8杉浦君にパスが通ります。さらにWR#2廣田君にパスが決まり1stダウン更新が続きます。そして相手陣に入ってきました。なかなかいいリズムです。
さらにRB#43柳川君がナイスランでレッドゾーン(20ヤード圏内)まで来ました。相手タックルをかわしセカンドエフォートが凄かったです。しかし4thダウンになりフィールドゴール(FG)になりました。やはりゴール前の関学の守りも堅いです。フィールドゴールで3点先行します。
最初の京大の攻撃ドライブは昨年(杉浦君にTDパス)、一昨年(宮下君にTDパス)のようにタッチダウンには至りませんでしたが、3年連続で得点です。
次は関学の攻撃ですが、DL#93伊藤君のナイスプレーもあり、結局、関学の攻撃を3&アウトで終わらせます。関学はパントで攻撃権を放棄するかわりに陣地を回復させます。
そして1Q残り5分20秒で再び京大が自陣30ヤード付近から攻撃を始めます。QB#85浦田君からWR#8杉浦君にパスが決まりフレッシュ。QB#18浦田君はロールしながら巧くパスを投げました。京大は45ヤード付近からの攻撃。WR#85上田君へのパスは不成功。これは関学がナイスパスカット。さあ、サードダウンコンバージョンです。6ヤード残っています。出ました!QB#18浦田君のキーププレーです。昨年の泉君を思い出します。ファーストダウン取りました。凄いですね。
RB#23小林くんにオプションプレイ。6ヤードほど進みました。次はWR#85上田君へのパス。一旦お手玉しましたけれども、その後、うまく処理してフレッシュ。このドライブもリズムよく24ヤードまで来ました。しかし4thダウンになりFGのスペシャルチームが出てきます。ここでクォータータイム。1Qは京大がほとんど支配している感じです。
2Qは京大のFGで始まります。ここは相手の手にチップしたようです。残念ながらFGは失敗で、ここから関学の攻撃が始まります。
関学にロングパスが通り、あれよあれよという間に京大陣に入り、簡単にTDを奪われてしまいます。時間にして2分もかかっていないでしょうか。
相手キックはエンドゾーンに入りタッチバックになります。キックしたボールがエンドゾーンに入ると25ヤードからの攻撃になります。しかし4thダウンになり、パントで攻撃権放棄。関学はフォルススタートの反則をします。さらに京大LB#53石田君のQBサックで関学は4thダウンになり、パントを蹴ります。
続く京大の攻撃、RB#43柳川君が中央をあっという間に駆け上がりロングゲイン。23ヤード付近まで来ました。もしかするとTDまでという走りでした。しかし、関学の守りも鉄壁です。4thダウンになり、またもFG。今度はK#33宮出君、落ち着いて蹴って3点を返しました。これで6-7です。
京大DB#21井村君、ナイスタックルで相手のオプションプレーを封じます。しかし、関学は前半終了48秒でFGを決めて、6-10で折り返します
(後半)
京大キックで試合が再開します。関学はきっと前半とは違うプレースタイルになると思います。相手の最初のドライブを抑えることが大事です。しかし、パスを次々決められます。ゴール前まで来ました。ここまではショットガンフォーメーションだったのですが、ここはIフォーメーション。関学RBが中央を突破しTD。関学に7点が入り6-17。後半最初の関学の攻撃ドライブでTDを決められてしまいました。さすが関学、プレーを修正してきました。
京大の攻撃も前半のようにリズムよく進みません。一方の関学はランとパスを織り交ぜながら確実に進んでいきます。4ダウンショートで関学はギャンブル。ダイブプレーを京大は弾き返しますが、スピンして1stダウン更新。いつの間にかレッドゾーンまで。
関学はTDパスを投げますが、キャッチは外ということでTDとして認められませんでした。京大ディフェンスはここから粘ります。ゴール前の攻防、エンドゾーンまで1ヤード残して4thダウンになりました。ここで関学はギャンブルプレーですが、相手ダイブを弾き返しました。
ターンオーバーで京大は窮屈な場所からの攻撃になります。セイフティの危険性もあります(エンドゾーン内で止められると相手に2点が入ります)。さらに京大はフォルススタートの反則。5ヤード戻るとエンドゾーンに入るのでゴールまでのハーフディスタンスを罰退します。
ここでクォータータイム。いよいよ最終Qになります。
結局、京大は危険地帯から脱することができずパント。DB#12柏原君が相手リターナーを止めます。しかし京大陣35ヤード付近からの攻撃ですので、このドライブも関学はTDを奪います。6-24になりました。試合終了まで10分25秒。
京大は相手のキックをタッチバックにしました。まあ、ここは果敢にリターンしてもよかったかもしれません。京大は自陣25ヤードからの攻撃。しかしパスが2本続けて失敗し、3rdダウン10のシチュエーション。ここはどうする?
またも出ました。伝家の宝刀QB#18浦田君のキープです。40ヤードくらい走ったでしょうか。一気に相手陣まで来ました。しかし、大きく投じられたパスは相手にインターセプトされてしまいました。ターンオーバーで攻撃権が関学に移ります。
京大は気落ちしていません。相手をパントに追いやりました。リターナーは#8杉浦君。手をグルグル回しているのでフェアキャッチの合図です。これは「リターンしないのでタックルもしないでね」という合図です。タックルすれば相手の反則になります。残り時間7分22秒。WR#2廣田君にパスが成功。5ヤードゲイン。WR#85上田君にパスが決まりフレッシュ。京大にホールディングの反則が発生し、大きく罰退しましたが、今度は関学がパスインターフェア。オートマチック1stダウンになります。
そして相手陣37ヤード付近からの京大1stダウンの攻撃になります。WR#85上田君にパスが決まり3rdダウン3。ここでWR#2廣田君にTDパスが投げられます。相手ディフェンダーが付いていましたがナイスキャッチ。マッチアップに強いのはバスケで鍛えたからでしょうか。イヤーブックによると三重県の高校得点王だったとのことです。
ここはPATによる1点ではなく、2点コンバージョンを狙います。もう一度、TDに成功すれば2点入ります。
この場面で京大はロンリーセンターも持ってきました。近大戦でも今年も成功させています。昨年の最終戦の関大戦ではTDを奪っています。実は2015年の関学戦でも成功させています。しかし、この奇襲も今年一度やっていますので、もはや奇襲ではなくなっているかもしれません。有馬隼人さんが「あすリートチャンネル」でもこのプレーの解説をされていますのでご覧ください。
残念ながらロンリーセンターは成功せず、得点は12-24のままです。
京大はオンサイドを蹴ります。成功すれば京大の攻撃が続きますが、そう簡単には成功しません。逆に相手にとってはいい位置からの攻撃になります。
関学はこのチャンスをモノにして、試合終了まで残り1分55秒でTDを奪いました。PATも成功し、12-31になりました。しかし、京大はここから悪夢の失点が続きます。4thダウンになりギャンブルは仕方がないとして、ターンオーバー後に相手の攻撃を止められず、この後、フェイスマスクの反則やファンブルが発生し、2本のTDを奪われてしまいます。2分間で3本のTDは私もあまり記憶がありません。
終わってみれば12-45と大差がつきました。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
3 | 3 | 0 |
6 |
12 |
関西学院大学 |
0 |
10 |
7 |
28 |
45 |
(スタッツ)
(メンバー表)
京大メンバー表(スターティングメンバー)
京大メンバー表(ロースター)
(あすリートチャンネル:ハイライト動画)
https://youtu.be/4s-rJDf6SH8?list=PL6lFVTSmCuGNc-dj6MfDokZ-DvHSLY7An
(過去の対戦の様子)
京大 関学
2023年 20 - 45
2022年 14 - 34
2021年 0 - 45
2020年 試合なし
2019年 3 - 31
2018年 3 - 23
2017年 10 - 31
2016年 7 - 34
2015年 16 - 35
2014年 7 - 35
2013年 0 - 28
2012年 7 - 27
2011年 3 - 12
↑ 西暦の上をクリックするとその年の観戦記が出ています。
(2024.10.13アップ)
(雨太夫さんの動画)
(2024.10.21アップ)