伝統の東大との定期戦です。京都と東京で交互に開催されていますが、今年は京都です。現在、両校の定期戦は双青戦と呼ばれています。2009年度に約30競技の定期戦が統合され、大会の名称は交互に入れ替わる主管側の大学名を前に付ける形で、京都大学東京大学総合対校戦(09年度)、 東京大学京都大学総合対校戦(10年度)と呼ばれていましたが、「長すぎる」「毎年変わり分かりにくい」などの指摘あり、双青戦に統一されました。「双青」は東大のスクールカラーが淡青、京大が濃青にちなん だものです。両大学のスクールカラーの由来も1920年のボート部の対校戦にあるということです。
昨年、痛い敗戦を喫しています。そのリベンジを果たして欲しいところでしたが、結果は圧倒的な東大の勝利。連敗は1959年に定期戦が始まって、第1回、2回および第5回、6回以来、50年ぶりくらいの出来事です。今回は東大の素晴らしいプレーに脱帽です。これで通算成績は京大の43勝13敗1分けになりました。
今日のキャプテンはDL#91仲井君、バイスキャプテンにQB#6 山本君。コイントスは京大が勝ち、前半レシーブを選択しました。リターナーは#21原田君。ナイスリターンで京大は自陣35ヤード付近からの最初の攻撃。WR#80 尾崎君にパスが決まり、フレッシュ。さらにRB#20 佐藤君が中央を突破して、またもフレッシュ獲得。いいリズムと思っていましたら京大反則で罰退して、結局パントで攻撃権放棄。
続く東大のドライブは目の覚めるような攻撃の連続で、京大ディフェンスは東大攻撃を止められません。ゴール前まで来ます。QBが2度ほど持って走りますが、京大ディフェンス、なんとか止めます。そしてゴール前で4thダウンになります。東大、ここはギャンブルです。結局、東大RB#21関野君が走り込んでTD!PATも成功して7点を先制されます。京大攻撃ですが冴えません。パスプロがもたない感じで、QBサックを受けます。結局、京大の攻撃は3&アウトでまたも攻撃権放棄。
2Qでも、東大はリズムよく攻めてきます。京大は防戦一方ですが、ここでまたしても交代違反の反則。選手が一人多く入っていました。ゴール前なので相手にハーフディスタンスの前進を許してしまいます。このシリーズも東大のTDを許してしまいます。2Qでは東大にさらに2本のTDを許してしまい、なんとなんと、前半で0-28と大差をつけられました。
京大はWR#83山田君へのパスと、続くRB#20佐藤君のワイルドキャット(RBがQBの位置に入り、そのままラン)がありましたが続きません。せっかく攻めていたのにQBサックを受けて大きくロス。オフェンスはパスプロテクションが持ちません。QB#6山本君にプレッシャーがかかります。また、パスを投げようとしても、ターゲットが見つからず、何度もスクランブルに出ていました。ラインの差なのかもしれません。一方の東大はRBの力強いランとパスをうまく混ぜながら、安定した素晴らしい攻撃でした。
ようやく前半終了前になって京大も得点チャンスを得ます。QB山本君がロングパスを投げます。ここはWR#80尾崎君と相手の競り合いになりボールをはじきますが、それをWR#16植田君がうまく捕ります。相手陣に入ります。さらに尾崎君にパスが決まりレッドゾーンまで。さらに植田君にパスを投げますが、捕球前に東大選手が植田君にぶつかり相手のパスインターフェアの反則で、オートマチック1stダウン。ゴールまで数ヤードです。 QB山本君はパスを投げようとしますがターゲットを見つけられず横に走ります。そしてエンドゾーンに投げ込みTE#85新澤君がキャッチして待望のTD。しかし、東大は何か抗議しています。不正なキャッチということで、一度アウトオブバウンズになった選手が捕ったということでTDが取り消しになりました。よく見ています。
結局、この攻撃はTDに至らずFGトライに。これまで失敗のなかったK#17滑川君がキックを外してしまいます。後半につながるプレーだっただけに得点できなかったのは残念です。
京大の最初の攻撃も3&アウト。一度も1stダウンを取れずパントで攻撃権放棄です。4Qで東大は魅せます。4thダウンでメジャーをしますが、少し届かず1stダウン更新にならず。ここはパントフォーメーションです。京大は2人のリターナーがセットしています。しかし、パントフェイクで楽々1stダウンを獲得されてしまいます。メジャーしていたときにはすでにこのプレーの準備していたものと思われます。
ようやく京大も反撃します。WR#81小松原君へのパスで大きくゲインし、東大陣に攻め込んできます。さらにWR#13河野恵悟(2回生)にパスが決まり、ゴール前まで。最後はRB#20佐藤君がダイブしてTD。ようやく1本を返しました。
さらに京大RB#20佐藤君が大きくゲインした場面がありましたが、ここでも京大のホールディングの反則で、このランは幻に。やはり反則はいけません。
試合時間が少なくなって、京大4thダウンになりギャンブル。まあ、これだけの点差であれば、パントを蹴っても仕方ありませんが。
試合終了前1分を切ってからの京大の攻撃時にインターセプトをくらい、またも東大の攻撃。パスが決まりレッドゾーンまで。残り時間少なくなり、ここでも東大の頭脳的なプレーがありました。3rdダウンで、FGトライをします(まだ時間はあったのですが)。ナントナント、FGフェイクです。ホルダーにQB#16松下君が入っており、パスを投げてTD。時間とダウンが残っている状況でのこの頭脳的プレーに写真を撮りながら混乱してしまいました。7点をさらに追加され、7-42で完敗です。
今日は東大のオフェンス、ディフェンスを褒めるべきと思います。京大は若いメンバーも多く出していましたが、負けは負けです。試合後に2回生が円陣を組んで反省をしていましたが、この負けをぜひ糧にしてほしいと思います。これでプレシーズンの公式戦は終わり、3か月後に秋シーズンが始まります。それまでに大化けしてください。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
0 | 0 | 0 | 7 |
7 |
東京大学 |
7 |
21 |
0 |
14 |
42 |
↑スマホの方は画面を横向きにしてください。
この試合のキャプテンは仲井君。バイスキャプテンに山本君。
コイントスは京大が勝ち、前半レシーブを選択。
東大攻撃でゴール前4thダウン。
ここはギャンブルです。
東大RB#21関野君のTDで東大が先制。
WR#80尾崎君のラン。
東大RB#21関野君の独走TDラン。
東大RB#35鍵和田君の独走をなんとか阻止するDB#5立花君
今回のゲームはアンダーアーマーが協賛です。
パスキャッチの競り合いの中でこぼれたボールを
WR#16植田君が反応良くキャッチ。
前半終了直前、新澤君にTDパスが決まったかに思えましたが反則により幻のTDに
WR#83山田君にパスが決まります。
ゴール前でRB#20佐藤君がダイブします。
なんとかゴールラインを通過し待望のTD!
試合終了直前の東大のFGフェイク。
ホルダーにQB松下君が入り、パスを投げます。
7-42と東大に完敗でした。
(2016年5月29日)