2016年10月8日 同志社大学戦（EXPO FF）

2016年10月8日同志社大学戦（EXPO FF）

　両校、負けることができない試合です。試合前、開門を待つ人で長蛇の列になっていました。天気は少し雨が降るのではないかと予想されていたのですが、時折差す日差しで暑く感じられました。

（前半）

　コイントスに勝った同志社のレシーブで正午に試合開始。京大のディフェンスは調子良く、３＆アウトに相手を仕留めます。パントで攻撃権が替わりますが、京大の攻撃もランが止められ３＆アウトに。相手に合わせたわけではないと思いますが、何か先行きに不安を感じてしまいます。ディフェンスは踏ん張ります。DB#44堀君が元気な姿を見せています。都立西高校の時はタッチダウン誌が選ぶトップボーイズに選ばれていました。2回生の時からスターターでその時の関学戦で故障して以来、2年ぶりの復活です。彼の活躍を知っている皆さんも応援に力が入ります。

　同志社パント後の京大の攻撃ドライブ。4thダウンショートでギャンブル。ここで原田君がダイブに飛びます。いやトリックプレーでWR#85新澤君にパスが決まり1stダウン。同志社の選手がよく追いつきました。3rdダウンでもダイブをしており、メンバーがそのままだったので完全に引っかかりました。しかし、レッドゾーンまで攻めるも4thダウンになり、FGトライ。しかしK#17滑川君のキックは惜しくも外れます。2Qになり、堀君のサックで相手QBを大きくロスさせ4thダウンにこのプレーに観客席だけでなく選手たちも大喜びです。同志社はパントで大きく陣地を戻します。続く京大の攻撃でQB#19田中君から内側に切り込んできたWR#80尾崎君に目の覚めるようなパスが決まりました。しかし、その後攻撃は続かず、またもパント。お互い、パントの応酬のようなゲームになっています。

　京大攻撃の4thダウン時、ギャンブルでしょうか。いやスナップを受けたQB田中君が軽く蹴りました。これが絶妙のキックで、ゴール前5ヤードで止まりました。同志社も苦しいところからの攻撃になります。ここで同志社、フォルススタートの反則。ハーフディスタンス戻って、京大はセイフティのチャンスですが同志社もなんとか切り抜けます。パントで攻撃権が京大に移ります。前半終了まで時間が少なくなっています。タイムアウトを取ってQB田中君が西村監督に呼ばれます。最後は#88佐々木君へのTDパスで、今回も前半終了とほぼ同時に得点を入れました。

　ディフェンスは安定しているのですが、如何せん得点がなかなか取れません。龍谷大戦や甲南大戦のことがありますので、少々不安を残しながら後半戦に。

（後半）

　最初の京大の攻撃シリーズがとても大事と思っていましたが、あっさり３＆アウトでパントに。さらにスナップが乱れ、P#87番君がボールをこぼします。ヒヤリとしましたが何とか蹴りだします。しかし大きく戻すことができずに、ここは絶体絶命のピンチ。TDパスを投げられましたが、京大ディフェンスもよくカバーしています。結局4thダウンになり、相手のFGトライに。これが逸れて得点が入らず、京大にはまだモメンタムが残っているようです。

　その後、京大はFGを決めて3点追加。H尾崎君とK滑川君が握手します。さらに佐々木君へのパス、玉木君のリバースで大きくゲインし、QT後の4Q早々にもまたも京大のFGが決まり、13-0に。相手に2本取られると逆転されます。相手攻撃時にファンブルが発生しターンオーバー。ここは決めて欲しかったところですが、今度は相手にインターセプトされ、再び同志社の攻撃に。嫌な感じでしたが相手は反則で下がります。ロングパスを投げますが、これをDB#44堀君がインターセプト。再び攻撃権を京大に取り戻します。

　京大は時間をかけて攻撃します。そして今日はなかなかランでゲインができなかったのですが、左サイドをRB#28宮路君が駆け上がり大きくゲインします。4thダウンになりましたが、FGを滑川君が成功させて16-0に。残り時間1分半。これで相手に2本取られても負けることはありません。時間が少なくなり同志社もなんとか1本取りに行こうとしますが、最後はDB#15藤井君がエンドゾーン内で相手とボールを競り合いインターセプト。京大はニーダウンして試合終了。

　同志社はオフェンス、ディフェンスともにラインの選手が大きく、パワーがあります。しかし、今日の京大のディフェンスは非常に動きがよく、これが勝利につながる大きな原動力になりました。DL#90岡本君が復活したことも大きく、なによりDB#44堀君が居ることで守りに安心感が増したように思えました。立命、関学から20点を取っている同志社を完封したことは評価できます。（龍谷、甲南戦のことは忘れましょう）

　攻撃はやや相手に押され気味のところがあり、ランは不発の場面もありましたが、京大にはいいランナーが揃っています。これからいよいよ3強との対決です。次戦の立命館戦は西京極で行われます。2013年に20-2で快勝した再現をしてください。