2016年5月15日 立命館大戦(農G)

初夏を思わせるような天気の中、事前に京都新聞で告知されたことも影響したのかもしれませんが、たくさんのファンの方々が来場され、テントの前は行列になっていました。観客は約1400名とのこと。早い時間にスタンド席のチケットは売り切れになりました。

立命館大学は昨年の甲子園ボウル覇者であり、主力選手の多くが下級生であったため、経験を積んでさらに強敵になっていることでしょう。秋を占う重要な一戦になります。

 

--(前半)--

コイントスに勝った立命館は後半チョイスしたため、京大レシーブで試合開始。注目の最初の京大の攻撃は伝統のラン。RB#28宮路君がいきなり10ヤード走りフレッシュ獲得。さらにノーハドルでWR#1河野君へのパス。これもフレッシュ。ノーハドルは続きます。RB#21原田君もフレッシュ獲得。このテンポ良さは3年前の立命館戦を思い出します。この時はノーハドル攻撃で相手を圧倒して勝利しましたが、昨年は逆に立命館のノーハドル攻撃に対応できず大敗を喫しました。

 

さらにノーハドルが続きます。オフェンスがごっそり入れ替わり、RB#22關根君のワイルドキャットなどもありました。しかし、4thダウンになり、ここでもメンバーが入れ替わったのでパントかなと思っていますとQBは#19田中君ではなく#6山本君に変わってギャンブルです。パスラッシュを受けますが、うまくかわしてスクランブルに出ます。山本君は走力にも定評があり、左サイドを駆け上がりなんとギャンブル成功。しかし、その後TDに至らずFGトライ。かなり距離がありますが、K#17滑川君が落ち着いて蹴って、京大がまずは3点先取します。このドライブはノーハドル攻撃が功を奏しましたが、最後の詰めのところが出来上がっていません。

  

次の立命館の攻撃にも注目です。最初のプレーはQB#11西山君からWR#1猪熊君にロングパス。キャッチ後のランも素晴らしく、ゴール前まで。立命館のホットラインに場内はどよめきます。次はランでディフェンスをかいくぐりエンドゾーンに。立命館はたった2プレーでTDです。

 

京大攻撃も4thダウンになり、ここはパント隊形ではなくプレー(ショットガン隊形)でしたが、その裏をかいてQB#19田中君がキック。立命館にはリターナーが居なかったので、大きく陣地を回復。京大もいろんなことを試してきます。 

 

2Qで立命館QB西山君が投げたロングパスを京大DB#14山口君がインターセプト。攻守交替しますが、すぐさま立命館もインターセプト返しで攻撃権を奪い取ります。さらに立命館QB西山君からWR猪熊君へのパスが成功しゴール前まで。ここは京大にとって苦しい場面でしたが、今日はDBに入っている#54麻君の強烈なタックルで相手ファンブルを誘い、2回生LB#50黒川君がそれをリカバーし、またもターンオーバー。相手得点をくい止めました。頑張っているディフェンスに報いてもらうためにオフェンスも奮起してほしいところでしたが、京大の反則等もあり、攻撃が続きません。

 

そして前半終了直前、立命館にTDを奪われてしまいます。PATは失敗で3-13。さらに京大攻撃でパスをインターセプトされ、少し時間を残してゴール前での攻防。TDには至りませんでしたが短い距離での立命館のFGトライ。ここまで2本のFG失敗と1本のPAT失敗がありますが、ここも失敗。立命館のキッカーはどうしたのでしょうか。

 

--(後半)--

ハーフタイム時、オーロラビジョンにそれぞれの大学のプロモーションビデオが流れます。フィールドから見ると、やはり迫力があります。 

 

コイントスで後半をチョイスした立命館ですが、この攻撃を難なく止めます。京大攻撃時、ロングパスに対して相手のパスインターフェアでチャンス到来と思ったのもつかの間、そのプレーで京大の反則があり、相殺されてしまい、プレーのやり直し。しかし、これに怯まずRB#28宮路君のランでフレッシュ獲得。相手陣に入りいい流れになったと思いましたが、またも京大反則、しかも同時に2つの反則で重い方が取られます。モメンタムを引き寄せることができません。パントになりますが、うまくコントロールしています。ゴール前に転がりますが、京大選手は触れることができずタッチバックになります。ボールを追いかけていた選手は大声を出しています。近くに居ましたので、ボールに触れることができなかった悔しさが伝わってきました。これはフィールド近くで応援しているからこそ味わえるメリットです。

 

立命館に攻撃権が移り、ロングパスで京大陣深くまで攻め込んできます。ここもTDに至らずFGに。しかし、またしてもFG失敗。立命館のキックは5連続で失敗ということになります。立命館もうまく流れをつかめません。攻守交替して京大の攻撃でようやく目の覚めるようなプレーがありました。WR#89 中辻君にスクリーンパスが決まり、立命館陣深くまで大きくゲインしました。大型のレシーバーで昨年まで活躍した白根君を思い出します。しかし、エンドゾーンまであと数ヤードでしたが、ここも京大は攻め切れずFGトライに。お馴染みになったK#17滑川君のルーティーンです。両手を大きく広げて息を吸います。京大は難なくキックを決めて3点を追加し、6-13。(これに関して観戦しながら興味深い話を父母の方からお聞きしました。呼吸という字からわかるように、まずは息を吐いてから吸うことが大事ということです。) 

 

京大のキックで試合再開ですが、そのリターンが凄かった!

ゴールライン付近でキャッチした西村君がリターンします。20ヤード付近の密集地帯をうまくすり抜けて、どんどん加速します。なんと100ヤード近いキックオフリターンTD。京大のスペシャルチームには若い選手も居ましたが、これはいい経験になったと思います。 

 

4Qでも相手パントを京大のリターナーがボールをこぼし、それを立命館が確保。ここはTDにつなげられます。終わってみれば6-26。ただ、相手キックのミスが続いたため実際にはこれ以上の点差が開いていた試合展開だったと思います。失点に関しては、立ち上がりの混乱時?やオフェンスやスペシャルチームのミス等に起因していると考えられ、ロングパスは何本か決められましたが、そんなに悪くはなかったのではないかと感じています。一方のオフェンスはノーハドル攻撃で相手を翻弄はしましたが、パスもランも決定力に乏しく、これからの課題がいろいろ出てきました。
立命館は昨年の甲子園ボウルMVPの西村君をRBでは出場させず、リターナーとして使いましたが、その力をまざまざと見せつけました。その他はほぼスターターレベルの選手を出してきたと思います。試合に負けたことは悔しいですが、これも今のチームの実力です。選手個々の力とチームを支えるスタッフを含めた総合的な力を高めて、次の東大戦(5/28)でも練習の成果を出しながら、秋に向けてさらに成長してください。
 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

3 0 3 0

6

立命館大学

7

6

7

7

27

 ↑スマホの方は画面を横向きにしてください。  

 

多くの人が観戦に来られていました。京都新聞の記事によると約1400名とのこと。

新聞記事はこちら↓

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00000022-kyt-spo

 

京大最初の攻撃は伝統のラン。

RB#28宮路君が約10ヤード走り1stダウン獲得。その後もノーハドルで攻撃を進めていきます。

4thダウンになりメンバーが入れ替わるも、パントではなくギャンブルに。QB#6山本君はラッシュを受けるもスクランブルに出て1stダウン獲得!

K#17滑川君が45ヤードくらいの長いFGを決めて3点先取。ボールの軌跡は美しい放物線を描き、方向、飛距離とも完璧なキックでした。

立命館の最初の攻撃はQB#11西山君からWR#1猪熊君にロングパス。

なんとかDB#11名智君が追いつき一発TDを阻止。

LBは#58中野君(2回生)、#48鹿島君(3回生)

二人とも高校経験者(都立戸山、高槻)

本日、守りの要の#54麻君はDBに入り、#50黒川君(2回生)がLBを経験しています。

大型OL#77 町野君(2回生)

身長195cm、106kg

さらなるサイズアップを期待しています。

キープに出ているQB田中君に襲い掛かる立命館ディフェンス。

2本目のFG。

LS、H、Kの呼吸がピッタリ。

今シーズン、試合でまだミスキック無し。

昨年までの京大ユニットを思い出します!

LB#2角谷君(2回生)

こちらも高校経験者です(麻布)。

ギャングのロゴが入ったハンカチがゲートで配られ、これを振りながらの応援。

立命館のFGが成功しなかったのはクラウドノイズで集中力を切らせたのも影響??

場内アナウンスはお馴染みのOB西君(左端)

期待のルーキーたちも放送席のお手伝い