2017年6月11日 法政大学戦（農G）

2017年6月11日法政大学戦（農G）

　クラブ創立70周年イベントで企画された試合です。過去にも学生一をかけた熱戦が繰り広げられました。ギャングにとって秋を占う大事な試合です。多くのOB、ファンが農Gに集まりました。

当初、危ぶまれた天気も試合後半は梅雨の中休みで日差しも強くなり、暑いくらいになりました。今回も場内アナウンスは朝日放送アナウンサーの岩本計介さん（ギャングOB）です。

　試合開始前に、チームに貢献した人に贈られるピンカーマン賞に亀苔君、神田賞に尾崎君が選ばれ、水野OB会長から表彰がありました。

（1Q）

京大、K#23海士君のキックで試合開始。相手の攻撃はほとんどゲインを許さず３＆アウトに仕留めます。ディフェンスにDL#92草野君が戻ってきています。続く京大の最初のドライブは、RB#86藤井君がジェットモーションしてきてハンドオフされたボールを持って大きくゲイン。観客席も盛り上がります。続く2プレー目でRB#29入山君があわやTDかという走りであっという間にゴール前。そして最後は入山君が相手のタックルを受けるも先制のTD！

　続く法政大学のドライブもゲインを許さず、最後はDL#51辻君のQBサックで、またしても法政をパントに追いやります。素晴らしいディフェンスが続きます。法政の攻撃時でNFLばりのスーパープレイが出ました。相手WRがロングパスをワンハンドキャッチ。これで大きくゲインします。オーロラビジョンでリプレーされた映像にも場内はどよめきます。その後4thダウンになり長い距離のFGを狙います。ここはさすがです。法政大学も3点返して7-3。さらに法政大学は1Q終了間際に京大陣レッドゾーンまで来ます。ここは京大ディフェンス踏ん張りどころです。

（2Q）

　エンドが変わって法政大学は4thダウンショートに。ここでなんとギャンブルです。密集の中を突っ込みましたがメジャーの結果、フレッシュに至らず京大踏ん張りました。その後の京大の攻撃はWR#83山田君、TE#11中辻君、WR#89向井君に次々とパスが通り、相手陣深くまで。RB#17植木君がフィールドに入ってきます。パス失敗の後、FB#47白井君の素早いプレーでレッドゾーンまで進みます。そしてRB#17植木君が中央を突破してゴール前まで。最後も植木君が走路を見つけてバネのように飛び込みました。高校の時に大活躍したときのリプレーを見ているようです。相手のギャンブル失敗から始まった90ヤード近いドライブを完成させました。K#23海士君のPATも決まり、14-3。

　その後、法政大学は京大陣深くに攻め込むも、京大LB#9中村君のQBサックにより4thダウンになりました。今度はギャンブルに行かずにFGトライ。これを成功させて6-14。相手のキックで#20佐藤君がビッグリターン。50ヤード近く走ったでしょうか。RB#86藤井君がさらにゲインします。そしてまたもRB#21入山君のタッチダウン。前半で21点得点を取りました。ディフェンス、オフェンスとも素晴らしい動きでした。

（3Q）

　後半は京大のリターンで始まります。4thダウンショートになり、ここは京大もギャンブル。RB#20佐藤君がギャンブルを成功させ、さらにリバースプレーで大きくゲインしますが、相手にボールを掻き出されてファンブル発生。攻守交替になります。法政大学はテンポよく攻撃を続けていき、レッドゾーンまで進めます。しかし、ここでも京大ディフェンスはゴール前で粘り、4thダウンに。法政大学はFGを決めて3点を追加します。これで21-9になります。京大はTD3本、法政大学はFG3本が内訳です。

　P#30黒田君が今日もコントロールドパントで4ヤード付近に戻します。ただ、ここで京大の反則があり戻されてしまいます。しかし、LB#58中野君のビッグプレー！相手パスをインターセプトします。都立戸山の経験者で、とても頼りになるLBです。ターンオーバーになり、このチャンスで無敵の入山君のランでレッドゾーンまで。ここでQuarter Timeになりエンドが替わります。

（4Q）

　法政大学ディフェンスも粘ります。結局攻めきれず4thダウンになって京大はFGトライ。K#23海士君が落ち着いて蹴って成功。H#83山田君と信頼の握手します。この追加の3点は大きく、相手TD2本では追いつくことができなくなります。

　法政大学は、またも京大陣深くまで攻め込んでいきます。ここでも京大ディフェンスは相手の攻撃を抑え、FGトライに留めさせます。そしてこれが外れます。

　その後、法政大学も意地をみせます。これまでと同様にレッドゾーンまで入り、4thダウンになりますが、1Qで一度失敗したギャンブルをもう一度行い、これを成功させます。ノーハドル攻撃でようやくTDを奪いました。これで24-16。まだ大丈夫です。オンサイドキックを蹴るかなと思っていましたが、大きく蹴り込み、タッチバック。その後、京大は2回フレッシュを取り、最後はニーダウンで時間を流して勝利。

　ちょっと大げさですが、今日の試合は感動しました。強い強いギャングを見ることができました。法政大学は昨年の関東学生アメフトのTOP8で、早稲田、慶応、法政の3校が6勝1敗で並び（早稲田が慶応に負けて、慶応は法政に負けて、法政は早稲田に負けて）、結局、得失点差で甲子園ボウルには出られなかった強豪です。今年の春も関西大学と試合をしており14-16で惜敗しています。このチームに勝ったことは素晴らしいことです。秋の初戦の関大戦勝利に向けて大きな自信になったと思います。