2019年10月15日 同志社大戦（EXPO F.F.）

2019年10月15日同志社大戦（EXPO F.F.）

　10/12のゲームは東日本に甚大な被害を与えた台風19号の影響で延期になり、10/15（火）の平日の夜になりました。

　2011年の神戸大戦も台風で試合が翌日になり、2012年の同志社大戦も台風で延期されて同志社大京田辺のキャンパスでの試合になりました（そのときの観戦記）。2013年の初戦（神戸大戦）も台風が近づき、試合が危ぶまれたのですが、この時は本州上陸後に温帯低気圧に変わり試合がありました。京大は遠方から来られる父母も多いので影響は大きいのですが、安全が優先しますので仕方がありません。

（前半）

　同志社大はコイントスに勝ちましたが後半チョイス。同志社大キッカーが蹴ったボールを#23シルツ君が35ヤード付近まで戻すナイスリターン。この最初のドライブを完成させてTDを取りますので、再現してみましょう。

　最初のプレーはQB#16中畑君のキープ。てっきり中央を突くランと予想していたので追いかけていませんでした。9ヤードほど獲得。続いて今日は#43を付けている植木君のランでフレッシュ獲得。さらに植木君へのスクリーンパスで相手陣深く30ヤード付近まで。続いてモーションしてきたRB#29石井君が4ヤード獲得。さらにQB中畑君からRB#23シルツ君にショベルパス（下から投げるパス）、セカンドエフォートもよくゴール前7ヤードまで。RB#22森島君が中央を突いてTDを狙いますが、相手選手のナイスタックルでゲインはありません。続いて植木君のランですが止められます。3rdダウン6。さあ、どうする？　QB#16中畑君はTDパスを投げようとしますが、ターゲットがふさがっているのを確認した後、すぐさまスクランブルに。この間1秒もなかったと思いますが、素早い判断で見事なTD。このドライブはかなり練ってきたと思います。PATも決まりました。相手のオフサイドがありましたがディクライン。7-0と先制し、応援団の「新生のいぶき」が場内に響きます。

　相手のキックオフリターンは素晴らしくグングン加速します。#36石田君がなんとか止めますが、京大陣30ヤード付近からの同志社大の攻撃。ここから数プレーのランでTDを返されました。あっという間の同点劇です。

　しばらくパント合戦が続いた後、同志社大が京大陣深くに攻め込んできます。なんとか4thに留めますが相手はFGを狙います。ここで京大#1村井君のブロック！　近大戦の時と同様、ビッグプレーです。

　前半残り時間少なくなり、同志社大#3の選手が素晴らしい走りでゴール前9ヤードまで。京大ピンチです。ここで守り切れず7点が相手に入ります。あっという間の出来事でした。

　続く京大の攻撃、WR#84水本君にロングパスが決まります。前半残り1分少々。相手陣47ヤード。さらにWR#33若林君にロングパスが続けて決まります。これでレッドゾーンまで一気に来ました。しかし京大はフォルスススタートの反則で5ヤード罰退。結局4thダウンになりFGに。ボールオンが12ヤードですので29ヤードのアテンプト。時間を流して残り時間2秒でタイムアウトを取ります。さあ蹴ろうというタイミングで、今度は同志社大のタイムアウト。集中力を切らせる心理戦です。しかし、K#7丸山君が落ち着いて蹴り、3点返して10-14で折り返します。

（後半）

　同志社は後半チョイスしましたので、京大#7丸山君のキックで後半開始。エンドゾーン近くまでボールが飛び、相手のリターンをあまり許しません。京大のディフェンスが目覚めてきました。相手QBがキープしてボールを持って走ります。LB#40 秦君とDB#1村井君のタックルでボールをファンブル。それをDB#32平井君が確保。相手陣36ヤードのいい場所からの京大の攻撃になります。RB#23シルツ君のセカンドエフォートも素晴らしくフレッシュ獲得。さらにRB#43植木君が10ヤード付近までボールを運びます。フレッシュです。植木君フェイクでQB#16中畑君ボールをキープして、あと少しのところまで。しかしTDに至らずFG。ここもSnp#36石田君、H#3内田君、K#7丸山君のトリオが安定しています。3点追加して13-14に。

　後半に入って京大のディフェンスは安定してきたようです。相手パントで攻守が替わり、京大自陣35ヤード付近からの1stダウン10。ここでRB#43植木君が空いたホールを突っ切り、一気に駆け上がります。あわやTDというビッグランでした。次も植木君が中央突破。オフェンスもしっかりと助けます。TD！！これで京大逆転。植木君は勢いあまってヘルメットオフ。次のプレーには参加できません。ここで京大はPATではなく2点コンバージョンを狙いに行きます。この点差であればPATを失敗してもポゼッションは変わりません。成功すれば7点差になりTDで逆転されることはありません。QB#16中畑君からWE#89小畑暁史にTDパスが成功！これで8点入り21-14になりました。

　京大キックでゲーム再開ですがオフサイドの反則（キッカーより前に出る）があり、5ヤード下がって蹴り直し、K#7丸山君はそれでもエンドゾーン近くまで飛ばします。相手リターナーがグングン走りヤバイと思いましたが#14木村君が止めます。

　相手の攻撃もディフェンスがしっかり守ります。DB#1村井君がインターセプトのビッグプレー。その後、惜しいパスがありましたが決まらず4thダウンに。ここはギャンブルにいく雰囲気でしたが、ディレイで5ヤード下がりパント。蹴りやすいところにわざと下がったのでしょうか。パントキックをリターナーのカバーに入っていた京大選手に直接あたります。ボールを見失っていたようですが、これがイリーガルタッチの反則でタッチバックにならず同志社陣3ヤードからの同志社大の攻撃。ラッキーというか珍しいプレーでした。

　最終Qになりました。FB#22森島君の素早いプレー。フレッシュを取ります。しかし4thダウンになりFGを狙います。ボールオンが32ヤードなのでスナップ7ヤード、エンドゾーンの10ヤードを足して49ヤードのキックになります。距離は十分でしたが外れて得点ならず。ちょっと右に行ったようですが、成功していれば観客の度肝を抜くキックになっていたでしょう。

　攻守交替した最初のプレー、DL#95中薗君のQBサック。後半早々の村井君のインターセプトの時も相手QBに突進していった中薗君のプレッシャーも大きかったと思います。試合前の注目選手でも紹介されていました。

　残り時間4分56秒で同志社大自陣15ヤードからの攻撃。ロングパス失敗後、ランでフレッシュを取ります。その後大きなゲインがありましたが、相手ホールディングの反則で助かりました。しかし、ランでヤードを稼いでいきます。相手QBは弾丸のような走りです。DB#2岡崎君がナイスタックル。続いてLB#47草深君もナイスタックル。4thダウンになり同志社大はギャンブル。残り時間1分30秒。京大が止めた！と思いましたがイエロフラグが飛びます。嫌な感じがしましたが同志社側の反則で京大はディクライン。これで攻守交替。残り時間は1分22秒。ランで時間を消費し、最後はニーダウンで試合終了。

　試合開始前のスターティングメンバーの場内放送後、今日の注目の選手で近藤君、中薗君、畑井君が紹介されていました。畑井君の初スタメン、度重なる困難を乗り越えて誰よりも努力したというアナウンス。ベンチでいつも厳しさと笑顔でチームを鼓舞していた姿を見ているだけに涙が出そうになりました。