2019年9月28日 立命館大戦（たけびしスタジアム（西京極））

2019年9月28日立命館大戦（たけびしスタジアム（西京極））

　2013年の秋にこの場所で立命館に快勝しています。あれからもう6年経ちました。前主将の草野君、4回生の植木君が高校生の時にその試合を観戦してギャング入部のモチベーションになったというのは以前のイヤーブックに書いてありました。その時の観戦記はこちらです。

その時の興奮を味わいたい方はこちらをご覧ください（ｒｔｖ）

（前半）

　立命館大はコイントスに勝つも後半チョイス。ですので京大リターンで試合が始まります。シルツ君がエンドゾーンギリギリでボールをキャッチします。最初の相手タックルを外してナイスリターン。自陣32ヤード付近からの京大の最初の攻撃は、お約束のRB#17植木君のランです。相手も読んでいました。3&アウトになりパント。京大のラッシュも良く、ほとんどリターンさせません。立命館大の最初の攻撃もRB#42立川君にフレッシュは奪われるものの結局パントに追いやります。

　続く京大の第２攻撃ドライブは自陣13ヤードから。RB#17植木君がフレッシュを取ります。さらにWR#33若林君にパスが決まりフレッシュ。自陣40ヤード付近。しかし4thダウンになりパントで攻撃権放棄。ここまではラン中心で攻めていましたので時間が進み、1Q残り3分を切りました。立命館大はロングパスで一気に京大陣深くまで。さらにレッドゾーンまで。京大LB#47草深君がナイスタックル。その後、京大にオフサイドの反則で5ヤード進まれてしまいます。ここでクォータータイム。

　第2Q 、京大は厳しいところからの守り。立命館大はRB#42立川君が直接スナップを受けるワイルドキャットフォーメーションでフレッシュ。あと10ヤードになりましたが、ここから京大ディフェンスは相手にゲインを許しません。立命館大は4thダウンになりFG。TDを阻止しました。京大ディフェンスの気合が伝わってきます。

　続く京大の攻撃、QB#19滝藤君からWR#15近藤君にロングパスがヒット。ハーフライン付近からの攻撃。ここでパスインターセプトによるターンオーバー。しかし京大ディフェンスはいい感じです。相手をパントに追いやります。京大は自陣深い窮屈なところからの攻撃。フォルススタートで5ヤード下がり、さらに苦しくなります。京大は時々やりますが、ここで3rdダウンパント。立命館大の#3の選手がボールを後ろ向きに取ってリターンします。えっ、これがあれよあれよという間に京大選手の間をすり抜け、なんとリターンTD。いやーもったいない失点ですが、#3の選手の判断と個人技は凄かった。0-10になりました。

　京大RB#17植木君が中央を突っ走り大きくゲイン。さらにQB#16中畑君が中央を走りました。きれいにホールが空いています。RB#23シルツ君もど真ん中を走り大きくゲイン。京大のオフェンスラインも頑張ります。前半残り50秒で相手陣35ヤード。TDまで行ってくれ～

　QB#16中畑君がパスを投げましたが、ここで立命館大はパスインターフェアの反則。オートマチック1stダウンで前に進みます。前半残り時間20秒。ベンチワークの腕の見せ所です。どうプレーを組み立てるか？　パスはターゲットが見つからず投げ捨てます。これで時計が止まります。残り13秒でなんとラン。しかしフレッシュを取れず、タイムアウトで時計を止めます。残り3秒でFGに。K#7丸山君が落ち着いて蹴って3点を返して3-10で前半終了。もう少し時間があればなあ。タラレバですがあのRTDが痛かった。

（後半）

　京大K#7丸山君のキックを立命館大はタッチバックにします。後半最初の立命館大の攻撃はRB#42立川君のラン。1回生の時から大いに苦しめられました。体も大きくなった印象です。中央を突きますが京大の集まりもよく、ノーゲインです。ライン戦では互角です。その後、立命館大は凝ったプレーでTDを奪います。WR#14の選手がモーションし、QBはラテラルパスのフェイク。その間に#14の選手が大きく前に走り、そこにパス。京大のタックルをスピンでかわし、そのままTD。あっという間でした。3-17と差が広がります。準備してきたプレーをここぞという時に出してきました。3Q残り8分40秒。

　QB#16中畑君からWR#84 水本君にロングパスが投げられます。相手DBとの競り合いですがパスインターセプトの反則を誘います。さらにWR#34大阪君にロングパス。これが決まり、相手陣27ヤードからの1stダウン10。さらに大阪君にショートパスが決まり、ランアフターキャッチが素晴らしくレッドゾーンに入ってきました。ここでQB#18土田君。リバースのスペシャルプレーを出します。一人モーションしているところでRB#31窪田君にボールを渡し、続いてRB#23シルツ君にボールが渡ります。土田君自身もボールを持って走ることができるので、相手をかく乱させることができます。昨年の立命館大戦で最初に土田君がQBキープでTDを取りましたが、立命館大も事前の研究でその残像を持っているはずです。10ヤードまで来ました。エンドゾーンはすぐそこです。しかし、京大フォルススタートの反則！ 5ヤード下がります。もったいない。立命館大のディフェンスも素晴らしく、京大をロスさせて結局FGに留めました。ホルダーの#3内田君に注目しましたがスナップされたボールをK#7丸山君が蹴りやすくさせるためにボールを回転させます。縫い目が足に当たらないようにするための職人技です。3点を追加して6-17。

　キックオフのアウトオブバウンズが2回続き、結局10ヤード下がっての蹴り直し。立命館大のこのドライブはパスを上手く使ってゲインを重ねます。そしてRB#42立川君のパワーランでさらにゲイン。ここでQT。

　最終Qになりました。立命館大の攻撃は京大陣19ヤード付近からの1stダウン10。ここで立川君のラン。ゴール前ギリギリで京大DB#2岡崎君が止めます。今度は立川君のダイブプレー。これをドンピシャで京大ディフェンス止めます。ガツンという音が響きます。そしてまたも立命館大は立川君にボールを持たせます。これをインチでまたしても京大は止めます。電光掲示板にリプレーが流れますが、このシーンに観客席は大きく沸きます。立命館大はエースの立川君を使い続けます。今度は中央を避けて弾丸のように走り込みTD。久しぶりに意地の激突を見ました。点数差はありますが気持ちは互角です。

　電光掲示板の得点はPATの1点が表示されていませんが3-24。京大攻撃、シルツ君がナイスラン。しかし京大は反則で15ヤード罰退します。4thダウンになりギャンブルではなくパント。続く立命館大の攻撃は京大の積極的なディフェンスで簡単に3&アウトに留めます。ディフェンスはオフェンスに想いを託します。残り時間6分。

　この気持ちが通じます。QB#16中畑君からWR#84水本君にロングパスが投げられます。相手DB2人とのマッチアップ。後ろ向きにナイスキャッチした水本君はそのままエンドゾーンまで走り抜けます。スーパーキャッチです。ここは技術の問題だけでなく気持ちで取ったTDかもしれません。7点を返し13-24。

　続くキックで立命館大はオンサイドケアしていますが、大きく蹴りこみました。ボールが後ろ向きにバウンドし、それが幸いしたのか、立命館大は大きくリターンしました。もう1本TDを狙いに行きますが、京大ディフェンスは自陣30ヤード付近で相手にゲインをさせません。恐ろしいほど集中しています。この1か月で信じられないほど大きく成長した選手たちです。立命館は47ヤードのFGを狙いに行きますが京大はブロック。スペシャルチームも素晴らしい。もう勝ち負けではありません。ひたむきにプレーする選手たちに感動です。

　最後は立命館大はニーダウンして試合終了。ちょっと甘いかもしれませんが、今日はディフェンス95点、オフェンス85点をあげたいです。関大が神戸大に負けたことで3位争いがわからなくなってきました。これからはゲームを落とすことが許されません。残り3試合、相手を圧倒して勝ってください。

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