2019年10月26日 龍谷大戦(宝ヶ池球技場)

 前日までの雨はあがりましたが、曇天の宝ヶ池球技場。サブスタンド側ですので、ベンチと応援席が近いので選手たちの様子がよくわかります。

 キッズコイントスの結果、龍谷大が勝ちましたが後半チョイス。接戦に持ち込んで後半勝負ということでしょうか。

 

前半)

  相手のキックオフで試合が始まります。リターナーの#23シルツ君がどこまで戻すか楽しみにしていましたが、龍谷大もしっかりと研究しています。5ヤードくらいしかリターンを許しません。注目の最初のプレーはやはりRB#43植木君のラン。9ヤードほどゲイン。背番号変更の経緯は写真のページに載せています。次も植木君がボールを持ってフレッシュ獲得。3プレー目、4プレー目も植木君。大きくゲインし、さらにQB#16中畑君が自ら持って走り、レッドゾーン内に入ってきました。植木君、中畑君の高槻高校の先輩後輩で55ヤードくらいを稼ぎました。(もっともブロックなどでサポートしてくれるラインなどのおかげですが)

 しかしここから龍谷大ディフェンスは頑張ります。4thダウンになりFGに。ディレイの反則で5ヤード下がりますが、K#7丸山君にとって問題ではありません。3-0と先制します。このドライブはパスを一度も使わずラン攻撃だけでしたので時計が止まりません。4分半以上を消費して1Q残り7分19秒。

 

 丸山君のキックで試合が再開されますが、龍谷大のリターナーは微動だにせずボールを見送りタッチバックにします。その後のキックの時も同じようなことがありましたので、深いキックはタッチバックにする作戦だったのでしょうか。

 その後、お互いパントの応酬。なかなか相手陣深くまで入ることができません。1Q終了直前に龍谷大は4thダウン1でパントチームが出てきました。自陣なので当然パントと思って構えていました。一瞬、パンターがボールを逸らしたと思ったのですが、それが演技で、パントフェイクにまんまと引っかかってしまいました。もちろんスペシャルプレー成功で龍谷大の1stダウン。

 

 2Qで龍谷大はエンドゾーン近くに50ヤード近いロングパスを投げます。成功すればタッチダウンにつながります。ここで相手レシーバーをしっかりと張っていたDB#2岡崎君がインターセプト。チームを救います。相手レシーバが2人走ってきていましたが、競い合ってボールを奪います。これはたまたま飛んできたというものではなく先読みしていたと思います。岡崎君は高槻高校時代はWRとしても活躍していました。

 

 その後お互い攻めあぐねていましたが、京大パンターの#12川勝君がナイスパント。相手エンドゾーンまで3ヤードのところに押し込みます。ここはセイフティも狙えるところです。京大ディフェンスが踏ん張り相手を4thダウンさせます。ここで相手のパントはミスキック気味。京大は相手陣25ヤードからの好位置からの攻撃。しかし龍谷大ディフェンスがしっかりと守ります。京大はFG狙いなのか時間を流しますが、点差から考えてタッチダウンが欲しかったところです。FGが成功し6-0で折り返します。試合開始直後の攻撃はいい感じだっただけに前半でのロースコアにフラストレーションが溜まります。

 

(後半)

 龍谷大は後半をチョイスしましたので、丸山君のキックで試合再開です。龍谷大のリターンはリバースプレーですが、これが裏目に出てあまりゲインができません。京大も何かあるとしっかり読んでいました。そして龍谷大の最初のプレーは何か混乱しています。ゲームプランが狂ったせいでしょうか。龍谷大はいきなりタイムアウトを取ってプレーの確認をします。京大パーソナルファウルの反則もあり大きく進まれます。さらに京大陣深くまで攻められ、たまらず京大はタイムアウトを取ってディフェンス陣を落ち着かせます。DB#37隠岐君が相手パスを受けたレシーバーにドンピシャでタックルし4thダウンに留めます。龍谷大はFGを決めて6-3と3点差に詰め寄ります。
 
 相手のキックを今度はあまりリターンできませんでしたが、QB#16中畑君のキープやWR#15近藤君へのパスなどでフレッシュを取り、自陣45ヤード付近まで進みます。ここでQB#16中畑君からWR#84水本君にロングパス。立命館大戦でのタッチダウンの再現です。このホットラインは来年以降も残りますので、もっともっと磨きをかけてほしいところです。13-3とリードを拡げましたが、まだまだ安心はできません。
 
 最終Qになりました。京大攻撃時、相手のパスインターセプトで一気に攻守交替。龍谷大選手が中畑君にサック。ちょっと苦し紛れに投げたようなパスになりました。これで流れが変わり、龍谷大はパスでタッチダウンを奪い返します。これでなんとなんと13-10の厳しい試合展開になりました。これまで龍谷大とは最近8試合で京大5勝2敗1分けと苦戦しており、試合終了直前の逆転劇もあり何か悪い予感もしてきました。
 
 RB#23シルツ君のランで相手陣31ヤード付近まで来ました。RB#43植木君がゴリゴリ押していきますが、龍谷大ディフェンスも集中してダウン更新を許しません。4thダウンになりFGチームが出てきました。ボールオンが23ヤードなので40ヤードのFGです。K#7丸山君は落ち着いて蹴って3点追加。16-10になりますがTD+PATで逆転される点差です。残り時間7分38秒。まだまだ時間が残っています。
 お互いのディフェンスが頑張り、その後両チーム得点ならず。龍谷大QBがパスを投げるときにボールを落としますが、龍谷大がボールを確保。続いてDL#96松村君のQBサックでまたも相手QBがファンブル。こちらも龍谷大がボールを取ります。残り時間1分で4thダウン。ここで龍谷大はギャンブルに行かずにパント。勝ちをあきらめたのかどうかわかりませんが、ちょっと不可思議でした(相手攻撃を止めて自分たちの攻撃に持ってくるつもりだったのかもしれませんが)。
 最後はニーダウンで試合終了。勝ちは勝ちですが、何かすっきりしない試合でした。次の試合は昨年、ダブルスコア以上の差をつけられて負けた神戸大戦です。最終戦なので持てる力をすべて出し切って昨年のリベンジを期待しています。
 

 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

3 7

3

16

龍谷大学

0

0

3

7

10

 


最初の京大の攻撃ドライブ

植木君の力強いラン

OL#77松本君のナイスブロック


QB#16中畑君

FB#44河本君がナイスブロック


1Q K#7丸山君のFG

この試合3本のFGが大きな得点源になりました。


相手のパントフェイク

カメラは完全に騙されてしまいました。

(スナップが大きく逸れたと思いましたが、パンターの演技です。)


京大陣深くでDB#37隠岐君のタックル

タッチダウンを防ぎます。


WR#15近藤君のラン アフターキャッチでフレッシュ獲得


QB#16中畑君からロングパスが投げられます。


それをWR#84水本君が


ナイスキャッチ


そのままタッチダウンに


#38に番号が変わった4回生南君


ナイスブロック


DL#96松村君のQBサックで相手のファンブル(ボールは龍谷大が確保しましたが大きくロスさせました)


宝ヶ池球技場のサブスタンド側はベンチと観客性がすぐ近くにあり、選手たちとは近い距離です。


(アメフトライブ)

  https://amefootlive.jp/kcafl/4985

 (ハイライト)

  https://youtu.be/DxU4tmULau0

 

(写真)

  写真のページ(PW) 

 

(メンバー表)

  京大メンバー表

  

(スタッツ)

  ギャングHPにリンク

 

(過去の対戦の様子

 2018年 14-0 勝利

 2017年 41-9 勝利

 2016年 24-28 試合終了直前に逆転負け

 2015年 52-7 勝利

 2014年 9-14 敗戦

 2013年 18-14 残り時間11秒で逆転勝ち

 2012年 28-0 勝利

 2011年 28-28 龍谷大最後のFGが外れ、かろうじてドロー

  ↑ 西暦の上をクリックするとその年の観戦記が出ています。 

(2019/10/27 )