2020年11月7日 桃山学院大学戦(王子スタジアム)

 前回と同様、無観客ですのでアメフトライブを見ながら簡単な観戦記を残しておきます。 

前半)

  京大のレシーブで試合が始まります。相手の転がしキックを#29石井君がうまくバウンドを合わせてリターン。自陣32ヤード付近からの京大の最初の攻撃。QB#16中畑君からWR#84水本君へのパスですが不成功。RB#32窪田君がランプレー、ショベルパス、WR#11若林君へのパスなのでフレッシュを重ねます。QB#16中畑君はNFLチーフスのマホームズばりのサイドスローでパスを投げます。

 そしてレッドゾーン(20ヤード)付近までテンポよく来ました。そしてRB#32窪田君が相手ディフェンダーをかわし、22ヤードのランて先制のTD!試合開始から3分も経っていません。ほとんどノーハドルできましたので、準備してきたことが結果としてあらわれました。素晴らしいドライブでした。

 京大K#12川勝君のキックは大きく飛びましたので桃山学院大学はタッチバックにします。25ヤードからの攻撃ですが、LBで入っている#44河本君がナイスタックル。DL#51入内島君のQBサックで相手を大きくロスさせます。

 

 相手をパントに追い込み、さらに相手の反則で 15ヤード前進して京大の攻撃開始。RB#29石井君がTDかと思いましたが、1ヤード前くらいで膝をついてしまったようです。ここでRB#32窪田君がQBの位置に入るワイルドキャットフォーメーション。ダイレクトスナップを受けて突っ切り、RB#32窪田君の2本目のTD! PATも成功し14-0になりました。

 

 京大ディフェンスはしっかりと相手攻撃を止めています。DL#99渡部君が相手選手のボールを叩き落とします。ボールの取り合いになりますが、なんとか桃山学院大が確保するも、ここもパントで攻守交替。続く京大の攻撃ドライブもRB#32窪田君のロングゲイン、QB#16中畑君からWR#11若林君へのスクリーンパス、RB#29石井君のランなどでフレッシュを重ね、エンドソーンが近づいてきました。またもRB#32窪田君のTDかと思いましたが、その前に京大の反則があり15ヤード罰退します。2Qになり、RB#32窪田君が本日、自身3本目のTDで21-0と大きくリードします。

 

 K#12川勝君のキックで試合が再開されますが、桃山学院大は、これまでタッチバックにしていたところをリターンします。まずまずのリターンで、その後、ようやく京大陣まで入ってきますが、ここでも京大ディフェンスは踏ん張り、相手をパントに追いやります。

 ここから5プレー連続で5フレッシュを取ります。QB#16中畑君のキープ、WR#34大阪君へのパス、RB#32窪田君、#29石井君のラン。そして中畑君のキープ(これはスクランブル?)。まさに怒涛の攻撃でした。しかし、調子に乗りすぎてはいけません。ここでインターセプトが出て攻守交替。京大LB#44河本君がナイスタックル。これまでの試合ではRB(FB)として活躍していましたが、両面で活躍できるパワーみなぎる選手です。

 

 攻守交代を繰り返します。京大4thダウン6でギャンブル?ここは桃山学院があわててタイムアウトを取ります。京大は相手陣の40ヤード付近なので失敗してもよいという判断なのでしょうか。結局、1回生QB#17泉君が出てきて短いコントロールドパント。パンターにQBが出てくるとスペシャルプレーの可能性もあり、相手にとって嫌なものです。ナイスパントになり、相手を10ヤードのところまで押し込みました。DB#97板井君の強烈なブリッツが入ります。

 前半残り27秒で桃山学院大はパント。前半終了まで19秒。相手陣39ヤードなのでもう少し進めて、せめてFGを蹴りたいところです。WR#84水本君にパスが決まり、外で出て時計を止めます。残り6秒でTDパスを投げて失敗。残り時間2秒になりFG。K#12川勝君が落ち着いて蹴って3点追加し24-0で前半終了。

 

後半)

 後半の桃山学院大の攻撃も3&アウトにおさえます。京大DL#96松村君が相手のショベルパスを落ち着いて止めます。
 続く京大の攻撃にQB#17泉君が入ってきます。都立西高の期待の新人です。ここでいきなり60ヤードくらい走ってなんとTD!! 2017年の同志社大戦で1回生QB丸岡君が得点をあげたときに京大史上2人目(1回生QBの得点)というのを聞いたので3人目の快挙になると思います(間違っていたらゴメンナサイ)。これはデザインされていたプレーと思います。それにしても凄い。
 桃山学院大の攻撃をまたも3&アウトにしパントに。ここでビッグプレーが出ます。大活躍の#44河本君がパントブロック。そのボールを#42林君が確保し、ゴール前で京大の攻撃権が得られました。RB#6阪本君が中央を突きTD。PATも成功し38-0とさらにリードを広げます。
 桃山学院大もフリーフリッカー(横パス(後ろパス)、前パス:ノミが跳ねている様子)で京大ディフェンスを翻弄しますが、ここで京大のスピード系DL#49田村君が相手のラテラスパスをドンピシャで止めます。その後、京大のパスインターフェアの反則などでゴール前の攻防になります。
 
 最終Qになり、桃山学院大も#21の選手が走りこんでTD。一矢を報います。これで38-7。桃山学院大はここでオンサイドキックを蹴ってきます。京大はケアをしておらず、相手のオンサイドキック成功を許してしまいました。大量リードで気が緩んでいたわけではないと思いますが、抜かりなくお願いします。
 京大DB#13中田君が相手パスをインターセプトし、ターンオーバー(攻守交替)しましたが、次は京大にファンブルが発生し、目まぐるしく攻撃権が変わります。ここで目の覚めるようなプレーが出ました。QB#17泉君がハーフライン手前から50ヤード近いTDパスを投げます。相手ディフェンダーのプレッシャーをかわしながら、クィックモーションからロングパスを投げます。WR#87大島君がナイスキャッチ。イヤーブックには元野球部となっています。さすがです。
 
 相手攻撃の時に、先ほども名前を挙げたDL#49 田村君がQBサック。まさにスピード系DLです。結局、相手をパントに追い込みました。
 京大もパントで攻撃権を放棄します。パンターは#17泉君。相手リターナーがこぼし、それを京大#21小畑君が確保して相手陣深いところで攻撃権が続きます。RB#中野君がスピンしながらゲインします。QB#17泉君から#6阪本君にショベルパスが決まるも4thダウンになり、FGを狙います。ボールオンが20ヤードですので37ヤードと少し距離は長いですがK#12川勝君のキックは安定しています。3点追加し48-7になりました。
 残り時間1:38で桃山学院大も攻撃権を得ました。ここで最後の意地をみせます。残り時間0:11で3rdダウン1、0:03でタイムアウトで時計を止めて、そしてラストプレーでTD。PATは無く、6点が追加されて試合終了。結局48-13になりました。
 
 試合は大差で勝ちましたが、課題もあったと思います。その中で特筆すべきものは、1回生QB泉君の非凡さです。QBキープでTDを取った走力を始め、相手ディフェンダーから逃げながら、ターゲットをすぐに探し、軽く投げ込んだようにも見えたプレー、さらにパンターとしての能力。今後の成長を期待しています。
 
 次は最終戦です。11/29(日)(←日程を誤って記載していましたので訂正します)15:00 今度はEXPO フラッシュフィールドで同志社大学との対戦になります。今年は春に今出川ボウルがありませんでした。秋のリーグ戦で京同釜を受け渡しした年(たとえば2011年)もあり、今年も試合後に受け渡しはあるそうです(ないと記載していましたが訂正します(2020.11.24))。
 共同釜については下記のページの最終分をご覧ください。

 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

14 10 14

10

48

桃山学院大学

0

0

0

13

13

 


 

(スタッツ)

  ギャングHPにリンク 

 

(過去の対戦の様子

 2017年、 2015年 

 

(ハイライト動画

 https://www.youtube.com/watch?v=GwwzWrur4nw

(2020/11/7 )