秋晴れの穏やかな天気になりました。久しぶりにEXPOで有観客の試合です。今回は15:00キックオフ。
京大、同志社大のどちらも1勝を挙げていません。この試合に負けた方が入れ替え戦に必然的に出ることになりますので、両チーム気合が入ります。
EXPO F.F.周辺も色づき始めています。万博公園内は「紅葉渓」や「もみじ滝」の紅葉スポットがありますが、まだ少し早いかもしれません。コスモス園はまだきれいと思います。
花や自然の美しさとは対照的に熱戦が始まります。
(前半)
京大3回目の攻撃シリーズですので期待しましょう。QB#17泉君のキープ。そしてWR#11山本君にロングパスを投げます。後ろ向きでナイスキャッチ。相手陣深くまで一気に来ました。しかし、京大のランは止められます。4thダウンになりました。まだ3ヤードあります。ここでギャンブルを選択。RB#3中野君が空いていた穴を突きフレッシュ獲得。そしてQB#17泉君のキープで一気にタッチダウン!相手タックルをかわしながら上手いコース取りです。K#12廣田君のPATも決まり1点が追加され7-3と京大が逆転しました。
前半残り2分少々になってから京大の攻撃でWR#34大阪君にパスが決まります。まだエンドゾーンには距離はありますがFG圏内には入ってきました。4thダウンになりました。京大はディレーになるギリギリまで時計を流します。そして前半残り15秒で京大はタイムアウトを取りました。ボールオンが28ヤードなので17ヤード(スナップ7ヤード+エンドゾーン10ヤード)を足して45ヤードのアテンプトになります。さあ、これから蹴ろうというタイミングで同志社大はタイムアウトを取ります。これは集中力を切らす「じらし作戦」です。さらにもう一度同志社大はタイムアウトを取ります。しかしK#12廣田君は心理戦には動じません。蹴ったボールはゴールポストの上を通過します。さらに3点を追加して10-3にリードを広げますが、1本差なので安心はできません。
同志社大はこの苦しい位置からなんとか抜け出します。しかし攻撃続かずパント。京大に攻撃権が回ってきました。ここは2ポゼッション差にしたいところです。しかし同志社大がナイスタックル連発です。そしてQBサックを受けます。モメンタムはやや同志社大に傾いてきたかもしれません。同志社大のRBがオフタックルを突いて京大陣深くまで入ってきます。そしてここで同志社大はとっておきのスペシャルプレーを出します。後ろパスを投げて、そこからロングパス。フリーフリッカーというプレーです。これはノミ(fleas)が跳びはねている様子が語源だそうです。ゴール前1ヤードの攻防になりました。京大は必死でランを阻止します。しかし最後はTDパスを決められてしまいました。PATも成功し、最終Q残り8分48秒で同点に追いつかれました。こうなれば勝負はどちらに転ぶかわかりません。しかし京大の攻撃はことごとく止められている印象です。一方の同志社大はじわじわ進みます。同志社大ラインはナイススプレーの後、雄叫びをあげています。
またも同志社大はスペシャルプレーを出します。パスを受けた選手がリバースのような形でトスし、それを受けた選手がぐんぐん加速しレッドゾーンまで来ました。FGは確実の場所です。残り時間は3分を切っています。ここから同志社大は時間を使っていきます。最低限FGが決まっても勝ち越すことができます。2分を切って4thダウンになりました。京大は時計を止めるためにタイムアウトを取ります。同志社大のキッカーが出てきました。スナップが高くなりましたがホルダーが落ち着いて処理しFG成功。これで同志社大が3点勝ち越し。残り時間1分43秒。まだまだ何が起こるかわかりません。
リターナーは#80橋本君。スピンをしながら相手タックルをかわし、ナイスリターン。自陣45ヤードからの攻撃。残り時間1分33秒。FG圏内まで入ると同点に追いつき、タイブレーク(延長)に持ち込むことができるかもしれません。(もしかすると同点で抽選かもしれません。定かではありません。) 泉君はターゲットを探しますが見つからず外に出て時計を止めます。RB#6阪本君へのオプションプレー。外に出る前に膝をついたということで時計は回りますので京大はタイムアウトで時計を止めます。3rdダウンコンバージョンでQB#17泉君がキープでフレッシュ。時計を止める場合は通常スパイク(地面に打ち付けることでパス失敗とみなして時計がストップ)しますが、ここはノーハドルでWR#18鈴木君に投げ、そこで外に出て時計を止めます。これで数ヤード前に進むことが出来ました。
残り時間1分2秒で相手陣39ヤード。FGレンジまではもう少し。残り時間37秒で4thダウン。1ヤード取ればフレッシュを獲得できます。RB#6阪本君のパワープレーで取ったか? 微妙な距離だったのでメジャーが行われます。ボール半個分前に出たでしょうか。フレッシュ獲得です。残り時間30秒。WR#18鈴木君にパスが決まり、外に出て時計が止まります。残り時間20秒。FG圏内に入りました。しかし、ここで痛恨のファンブル発生。ターンオーバーで最後は同志社大がニーダウンで時間を流してゲームセット。悔しい負けになりました。そしてブロックBの最下位になりましたので、次の順位決定戦の結果にかかわらずDiv.IIとの入れ替え戦も決まったことになります。
私の記録では同志社大との対戦で負けを喫したのは2011年の秋以来ということになります(春の対戦で引き分けはあります)。あの時はどちらかというと京大が押していた試合でしたが、ロースコアの試合で0-7で負けました。たしか最後に同志社大の選手がインターセプトで勝負を決め、喜びすぎて反則(アンスポーツマンライクコンダクト)を取られたので記憶に残っています。
次はDiv.Iでの順位決定戦。11/14(日)にヤンマースタジアム長居(K.O. 12:00)でAブロック最下位の桃山学院大学とDiv.Iの7位、8位決定戦が行われます。7位になるとDiv.IIの2位と、8位になるとDiv.IIの1位と対戦することになります。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
0 | 10 | 0 |
0 |
10 |
同志社大学 |
3 |
0 |
0 |
10 |
13 |
#21田村君のラッシュで相手のリターンを許しません。
QB#17泉君から
WR#11山本君にロングパスが決まります。後ろ向きでナイスキャッチ!
QB#17泉君が相手タックルをかわし
逆転のタッチダウン
(後ろ向きの写真ですみません)
K#12廣田君のPATも成功
蹴ったボールはスカウティングのMGRさんに向かって弧を描きます。
DB#14秋田君のナイスタックル
WR#18鈴木君とWR#11山本君のナイスブロックで泉君の走路が空いて一気にゲインします。(これはデザインされたプレーです)
京大パントのボールをエンドラインギリギリで#80橋本君が止めます。
同志社大のフリーフリッカー
スペシャルプレーがきれいに決まりました。(ピンぼけはご容赦ください)
息詰まるゴール前の攻防
DB#97 板井君が止めます。
さらにLB#10久野君が前に行かないように封じ込めます。
フレッシュを取りましたが、QB#17泉君はスパイクしないでWR#18鈴木君にパスを投げてアウトオブバウンズで時計を止めます。これで数ヤードは稼ぎました。仮にパス失敗でも時計は止まりますが、インセプの危険性がゼロではありません。フレッシュを取った時にどうするかは、すでに指示があったと思われ、ノーハドルで相手に余裕を与えないでプレーしました。
(写真)
(ロースター)
(スタッツ)
(過去の対戦の様子)
2021年(春)、2020年(秋)、2019年(秋)、2019年(春)、2018年、2017年(写真のみ)、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年
(アメフトライブ by RTV)
https://amefootlive.jp/kcafl-live/7772
(ハイライト動画)
(2021/10/30 )