2021年11月14日 桃山学院大学戦(ヤンマースタジアム長居)

  Div.I 7位、8位の順位決定戦になりました。この結果でDiv.IIの上位2チームの対戦相手が決まります。(Div.Iの7位とDiv.IIの2位が対戦、Div.Iの8位とDiv.IIの1位が対戦)

 久しぶりに長居スタジアムでのゲームとなりました。前回は2013年の最終戦(関大戦)と記憶していますので8年ぶりということになるでしょうか。 桃山学院大学には春の試合で勝っていますが、最後までもつれたゲームになりました。

 

 (前半)

 キャプテン#99渡部君が落ち着いてコイントスに向かいます。桃山学院大のレシーブで試合が始まります。ナイスリターンです。37ヤード付近からの桃山学院大の最初のプレーはパス。しかし、パスインターフェア(攻撃側)の反則もあり罰退が効いて3&アウト。次は京大の攻撃ドライブです。これは自陣43ヤード付近から。QB#17泉君からWR#11山本君にロングパスが決まりました。相手陣30ヤード付近から1stダウンです。しかしスナップされたボールがこぼれファンブルが発生しました。これで攻守交替です。このようなミスは命取りになります。桃山学院大はパスを決めてモメンタムは桃山学院大に行ったかなと思った途端、今度は桃山学院大でファンブル発生。またもターンオーバーです。(今日は荒れた試合になる予感)

 このもらったチャンスですが活かせずにまたもパントで京大は攻撃権を放棄します。そのボールを桃山学院大のリターナーはボールをこぼし、すかさず京大の選手がボールを確保し、願ってもないチャンスが訪れました。これでこの試合3回目のファンブルによるターンオーバーです。それにしてもお互いミスが続きます。

 レッドゾーンで京大の攻撃が始まりました。QB#16中畑君が走力を活かしてフレッシュを取ります。最後はQBスニークで手を伸ばしてボールをエンドゾーン内に入れました。TDです!! 

 PATも成功し7-0と先制しました。応援団が高らかに演奏する京大応援歌「新生の息吹」が場内に響きます。

 

 2Qになりました。桃山学院大は42ヤードのFGを決めて7-3と少し追いついてきました。京大のリターナーは#22平原君。ナイスリターンです。スピードもありそうです。さあ、ここから攻めるぞ!と思った途端、またもファンブルが発生してターンオーバー。きょう何回目?

 桃山学院大の攻撃になります。ここは完全に桃山学院大にモメンタムが来ています。そしてゴール前の攻防。ここは相手RBがダイブし、それを京大ディフェンスが体を張って止めに行きますが、TDになりました。遂に7-10と逆転されてしまいました。

 京大攻撃でQB#16中畑君からWR#18鈴木君にショベルパス(下から投げるパス)。大きくゲインし、続くRB#3中野君がフレッシュを取りました。その前に反則があり大きく罰退したのですが、それを取り返しました。ここでロングパスが投じられますがインコンプリート。前半残り145秒で4thダウンに。ここはプレーに行く様子でしたが、ディレーになって罰退してパント。相手もパントで最後に攻撃が回ってきました。まだ30秒少々時間があります。FGを狙うことはできると思います。しかしTDパスが投げられ、エンドゾーンで相手にインターセプトされました(もう何度目のターンオーバーかは数えられません)。最後の2分を切ってからの攻撃は課題が残るのではないかと思いました。確実に3点は欲しかったところです。前半終わって7-10と京大はリードを相手に許しています。

(後半)
 後半は京大レシーブで始まります。桃山学院大の中途半端?なキックを#94奈良君がフェアキャッチ。さあ、後半最初のプレー。モーションしてきたWR#80橋本君にボールをトスしましたが、こぼれて相手に確保されました。またもファンブルか?とヒヤッとしましたが、前パス失敗ということでターンオーバーは逃れました。WR#34大阪君にロングパスが決まり、相手陣に入ってきました。当然フレッシュ。RB#20シルツ君にトス、怪我から復帰してフィールドに立っている姿を見てうれしく思います。WR#34大阪君にパスが決まり、相手陣30ヤードからの1stダウン。さあ、どう攻める? ラン、スクリーンパス失敗、ランでフレッシュが取れず4th6に。ここはFGになりました。ボールオンが27ヤードなので17ヤード足して44ヤードのアテンプトになります。K#12廣田君の蹴ったボールは低い弾道を描いてゴールポストを通過しました。H#19滝藤君と満面の笑み(ヘルメットの中はわからないので想像ですが)でタッチします。これで同点です。後半最初のドライブで何とか追いつきました。

 京大攻撃で3rd2になりました。ここはパワー勝負。選手を中央に集めています。FB#90 阿部君が入ってきました。QBがセットバックに、FBの位置にもう一人#18鈴木君がブロッカーに入り、TB#3中野君。力が入ります。中野君が中央を突きぬけて結局10ヤードくらいゲインしました。ここぞという時に頼りになるFB#90阿部君が相手ディフェンスをブロックし仕事をしました。ロースターでは体重が108キロになっています。規格外のRB(FB)です。2013年の4回生だったFB田原君の活躍を思い出します(田原君よりビッグですね)。

 このドライブは結局FGになりましたが、K#12廣田君が落ち着いて蹴って3点を追加しました。本当に安心して観ることができます。13-10と再逆転しました。

 

 さあ、最終Qになりました。前節の同志社大戦では最後に逆転負けを喫しています。大事にいきたいところです。桃山学院大のQBからロングパスが投げられました。京大のDB2人がぶつかる形でレシーバーに接触してしまった感じです。これは仕方がありません。レシーバーが捕球体制に入っていると無防備なので厳しい反則になっています。15ヤード進められてオートマチック1stダウン。レッドゾーンまで攻め込まれてきました。桃山学院大は4thダウンになりました。ここはギャンブルです。ここでパスが決まり、ギャンブル成功です。ゴール前10ヤード付近で桃山学院大オフェンスと京大ディフェンスとバチバチに対決しています。結局、TDは許さず4thダウンに。FG13-13の同点になりました。残り時間69秒。もうどちらに軍配が上がるかわかりません。

 京大攻撃、QB#17泉君からWR#34大阪君にロングパスが決まりました。相手陣42ヤードです。3rdダウン1になりました。ここも押し込む場面です。QBスニークでフレッシュ獲得。QB#16中畑君がキープで7ヤードほどゲイン。続いてRB#3中野君がフレッシュ獲得。あと15ヤード。残り時間は2分を切りました。FGで確実に点が取れるので時計を回しながら攻める必要があります。桃山学院大は時計を止めるためにタイムアウトを取りました。京大は4thダウン。桃山学院大はタイムアウトがなくなっています。京大はディレーになるギリギリまで時間を流してタイムアウトを取ります。FGのスペシャルチームが出てきました。残り時間1分です。スナッパー、ホルダー、キッカーの気持ちが一つになりました。このトリオは、これまで数えきれないくらい練習してきたはずです。その想いがボールに乗り移ったに違いありません。キックが決まりました。K#12廣田君はH#19滝藤君とタッチして、何事もなかったように戻っていきます。かっこいいです。

 まだ53秒、桃山学院大は攻撃の時間があります。パスが決まりました。京大選手がインターセプトしようとしたところを捕ったのですが、パスインターフェアの反則になるかどうか審議が行われましたが、反則にならずパス成功との判定です。京大陣に入っています。残り時間40秒。桃山学院はタイムアウトが残っていませんのでスパイクします。パス失敗という形になり時計が止まります。桃山学院大はランでは時間が流れるのでパスしかありません。ロングパスが投じられましたが京大DB#24堀君がナイスパスカット。キャッチされる寸前に払い落しました。この気迫が伝播します。次のプレーで京大DL#91梅川君が相手QBめがけてラッシュ。とてもDLの走りには思えないほどスピードがありました。QBサックでFG(同点になります)も蹴ることができないところまで押し戻しました。時計は止まりませんので、ノーハドルでプレーが行われます。最後のプレーはヘイルメリーパス。いわゆる「お願いマリア様」パスです。マリア様には願いが届かず試合終了。

 

 シーソーゲームになりましたが、前半の両チームのターンオーバー合戦はいただけません。ミスで得点するのではなく、しっかりと攻めてドライブを完成させてTDを取ってもらいたいところです。次はDiv.IIチームとの入れ替え戦があります。京大はDiv.I7位になりましたので、本日、甲南大に負けた神戸学院大とのゲームが11/27(土)にたけびしスタジアム京都(西京極)であります。神戸学院大は春に同志社大に勝っていますし、Div.IIで京大が苦手にしていた龍谷大にも勝っていますので、侮ることはできません。あと1試合、すべてを出し切ってDiv.I残留を決めてほしいと思います。


 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

7 0 6

3

16

桃山学院大学

0

10

0

3

13

 


長居公園の銀杏も色づいてきました。


WR#11山本君にパスが決まります。


前半はファンブルが多く発生しました。


第1Q、先制のタッチダウン。

QB#16中畑君が手を伸ばしてエンドゾーンにボールを運びます。


ゴール前の攻防

相手のダイブプレーを京大ディフェンスは必死で守ります。


しかし、ボールはエンドゾーンまで運ばれ、桃山学院大のTDに


3rdダウンショートで、RB#3中野君がフレッシュを取ります。FB#90阿部君のナイスブロックで穴が開きます。


RB#6阪本君が相手を引きずりエクストラゲイン


前半残り時間わずかで京大はTDパスを投げますが、相手DBとのマッチアップで


インターセプトされます。

これは、後ろ向きで取った相手DBを誉めるしかありません。


WR#34大阪君にパスが決まります。


RB#20シルツ君の元気な姿


DL#58田中虎宇汰君の魂のこもったプレー


後半2回目のFGを決めてタッチするH#19滝藤君とK#12廣田君


決勝点になった勝利のFG

SN#58 田中君

H#19 滝藤君

K#12 廣田君

雨の日も風の日も、このために毎日毎日練習してきました。


試合終了間近で起死回生のQBサックを炸裂させたDL#91梅川君


DLのパートリーダーである#58田中虎宇汰君が嬉しさのあまり梅川君に抱きつきます。

(田中先輩、お、、重いっすよ(そんなこと言っているかどうかわかりませんが))


 

(写真)

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(ロースター)

  京大ロースター

  

  (スタッツ)

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(アメフトライブ by RTV

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(2021/11/14 )