2021年11月27日 神戸学院大学戦（たけびしスタジアム）

2021年11月27日神戸学院大学戦（たけびしスタジアム）

　最終的に京大はDiv.Iで7位になりましたので、Div.2の2位である神戸学院大との入れ替え戦出場となりました。2014年にも入れ替え戦がありましたが、それ以来7年ぶり2度目ということになります。前回は対戦相手が水野元監督率いる追手門学院大と対戦しましたが、その時は相手を圧倒しました。（その時の観戦記は以下です。）

http://gangfan.starfree.jp/2014/141207/141207.html

（前半）

　神戸学院大レシーブで試合が始まります。その攻撃を3&アウトに仕留め、京大の攻撃も3&アウト。つまり一度もフレッシュが取れずに攻撃権を放棄します。次の神戸学院大の攻撃も3&アウトになり序盤はパント合戦になりました。

　京大もようやく相手陣に入るも攻撃続かず、FGを狙います。ここでK#12廣田君の蹴ったボールはバーに当たって跳ね返されます。どうしたことでしょう。波に乗れません。

　2Qになりました。京大の攻撃ドライブです。ここはお願いします。1stダウンを取ったところで何かミスコミュニケーションのようです。ディレーの反則になる前にタイムアウトを取ります。少しもったいない。RB#20シルツ君にパスが決まります。応援団はTDと思ったのか京大応援歌「新生の息吹」が演奏されますが、ゴール前でしたのでフライング？です。盛り上がるのでまあいいでしょう。RB#6阪本君がエンドゾーンに入ってTD！今度は正真正銘の「新生の息吹」。ようやく得点しました。廣田君のPAＴも決まり7-0と先制します。試合が始まってから17分が経っています。

　神戸学院大は4thダウンになり、48ヤードアテンプトのFGを狙いますが、左に逸れて得点ならず。ここで攻守交替し京大の攻撃が始まります。QB#17泉君からWR#18鈴木君にスクリーンパスが決まりフレッシュ。ノーハドルでしれーっとQBが#16中畑君に変わり、WR#11山本君にロングパス。ここは残念ながらインコンプリート。RB#20シルツ君のランで大きくゲインします。もう感激で胸がいっぱいです。下級生の頃から素晴らしい走力を魅せていましたが、怪我のために長期間にわたって戦列を離れていました。ただ、その視線はいつも仲間とフィールドを向いていました。

　QB#16中畑君のキープでレッドゾーンまで。さらに攻めていきます。シルツ君も走ります。前半の残り時間はあと8秒になりました。パスになりますがワンプレーする時間があります（ランでは時間が流れます）。WR#80橋本君にTDパスを投げますが惜しくも決まらず、残り時間3秒でFGに。K#12廣田君は落ち着いて蹴ってFG成功。H#19滝藤君と信頼のタッチをします。4years.にも廣田君の記事があります（トレーナーからキッカーへ、チームのために蹴り込む）。

https://4years.asahi.com/article/14488377

　LS#58田中君、H#19滝藤君、K#12廣田君が愛知県トリオの固い絆で結ばれています。

　相手を圧倒というところまではいかなかったのですが、10-0ということで折り返します。

（後半）

　後半は京大レシーブですが、まさかの3&アウトで攻撃権放棄。神戸学院大学も攻撃続かず4thダウンに。ここでタイムアウトを取ってプレーを確認します。ギャンブルですが、失敗で攻守交替。雨が横なぐりで激しくなってきました。ここでお互いターンオーバーが発生します。相手攻撃時のパスを京大DB#21田村君がインターセプトしますが、京大攻撃時にもファンブルが発生し、またも攻守交替。雨の影響でしょうか。その後、京大は40ヤードのFGを決めて3点を追加し13-0とします。

　最終Qになりました。京大はQB2人のドラゴンフライ？ QB#16中畑君から#17泉君にハンドオフされ、大きくゲインします。京大の相手レッドゾーンでの攻撃になりました。ここはRB#20シルツ君にボールを持たせます。これでもか、これでもかという意地の攻撃です。オフェンスはシルツ君にTDを取ってもらいたい気持ちが溢れています。相手チームもそのことは十分に承知です。まあ、勝利至上ではなく選手たちの意地や想いのぶつかり合いは学生スポーツの良いところかもしれません。相手チームの意地が勝りました。TDに至らずFGになり、3点を追加して16-0に。

相手攻撃時、京大ディフェンスのビッグプレーが出ます。相手のスペシャルプレーで前パスした後、走り込んできたRBへの後ろパス(トス)したボールをDB#39小畑君が横取りのインターセプトし、そのままリターン。ここは読んでいたのでしょうか。ドンピシャのタイミングでした。残り時間少なくなって京大の攻撃。RB#6阪本君が本日2本目のTDで勝利に花を添えます。今年聞き納めの「新生の息吹」が流れます。皆、心の中で高らかに歌っていることでしょう。神戸学院大の攻撃も、DL#99渡部君が相手QBにプレッシャーをかけ、相手パスが乱れたところを京大がインターセプトして勝利を確定させます。最後に4回生7人が出てきています。#11山本君、#16中畑君、#19滝藤君、#20シルツ君、#34大阪君、#77松本君、#80橋本君。QB中畑君を全員で守る形でニーダウンしビクトリーカウントダウン。

　Div.I残留を決めたとともに、4回生の最後の試合が終わりました。毎回思うことですが、4年間頑張った選手やスタッフにお疲れさんと感謝の気持ちでいっぱいです。観る人に勇気と元気を与えてくれました。とくにコロナ禍の中で思うような活動や練習もできなかったと思います。しかし、この素晴らしい経験はこれからの人生の糧としてきっと輝くものになるに違いありません。本当にありがとう。

（試合後の選手の様子はブログ（PW）で紹介する予定です）