2021年10月3日 関西大学戦（たけびしスタジアム京都（西京極））

2021年10月3日関西大学戦（たけびしスタジアム京都（西京極））

　新型コロナウィルスの影響がここまで長引くとは思いもしませんでした。昨年に続き、変則的になりました。Div.Iの8チームは2つのブロックに分割され、各ブロックの同順位でDiv.Iの順位が決定します。京大はKG、関大、同志社大と同じブロックです。

　9/28にDiv.Iの監督、HCが集まって開幕直前記者会見が行われ、相原監督は各選手たちへの期待と初戦の関大の大型ラインに押し負けないようにしたい、経験不足の選手たちをどうカバーしていくかを考えていきたいということでした。

https://amefootlive.jp/kcafl-live/7352

（前半）

　12:00キックオフ。雲一つない秋晴れですが、陽射しがきつく汗ばみます。京大リターンで試合が始まりました。自陣13ヤードからの最初の攻撃はQB#17泉君からのパス。相手の素早いタックルであまりゲインできません。3rdダウン5でQB泉君はWR#80橋本君を見ましたが、カバーされていると判断して自ら走りフレッシュ獲得。ナイスです。京大のリバースプレーは読まれていたようですが、次のパスはフリーのWR#18鈴木君に決まり大きくゲイン。相手陣に入りました。RB#3中野君が中央突破、フレッシュに至りませんが気持ちよい走りです。さらに泉君からのパスがWR#11山本君にズバッと決まります。残り25ヤード。

　さらにQB#17泉君は相手との距離を見ながらキープし、自らフレッシュを取ります。なんというドライブでしょうか。残り10ヤードちょっとですので、このままTDに・・という願いは通じず、ここから関大のディフェンスは踏ん張り4thダウンになります。

　ここでホルダー#19の滝藤君がセットバックの位置に移動します。QBなので相手は一瞬慌てました。いったんタイムアウトを取って京大オフェンスが入ってきます。FGではなくギャンブルプレーに切り替えました。しかしパスプロがもたずにQBに襲い掛かりパス失敗で攻守交替。

　関大はランプレーで2回連続でフレッシュを取りますが、京大のディフェンスも頑張ります。DL#99渡部君のQBサックがさく裂。相手をパントに追い込みます。京大QB#17泉君が、その走力を魅せます。一気に敵陣深くまで来ました。しかし、ここで痛恨のインターセプト。関大に攻撃権が移ったところでクォータータイム。

　サイドが変わります。ここからは関大が地道に攻めてきます。京大DB#14秋田君あわやTDパスというロングパスをマッチアップで相手に勝ち、ナイスパスカット。ここで関大はQBの位置にRBが入り、スナップされたボールを持って走るワイルドキャットフォーメーション。RBの選手はゴール前まで運びます。さらにランでTD。関大が先制します。前半残り8分22秒。

　関大のキックはタッチバックになり京大自陣25ヤードからの攻撃。QB#17泉君からWR#34大阪君にパスが決まり大きくゲイン。当然フレッシュ。WR#80橋本君にパスが2回連続で決まりダウンを更新します。QB泉君がスクランブル。ジャンプして相手をかわします。凄すぎます。

　レッドゾーン（相手陣20ヤード）は間近です。しかしパスプロがもたず、2人が割り込んできてQBサックを受けロスします。ここでタイムアウトをはさんでWR#34大阪君へパス。フレッシュまであとわずか。またもQB泉君がスクランブルでゴール前4ヤード。京大はランで中央を突くも関大ディフェンスも粘ります。最後はQB#17泉君が持ち込みTD！　K#12廣田君のPATも決まり、7-7の同点に追いつきました。前半残り2分12秒。その後、関大の攻撃を京大ディフェンスが止められず、前半終了1分を切ったところで関大にTD1本を取られました。この1本は阻止してほしかったです。前半終わって7-14。

（後半）

　後半は京大のキックから始まります。ここで京大は意表を突いてオンサイドキック。キッカーのフェイクが一つ入って、K#12廣田君が蹴ったボールをWR#11山本君がナイスキャッチ。10ヤードを越えるとフリーになるので取ることができますがリスクもあります。京大は2017年のTOKYO BOWL（法政大学と対戦しました）でオンサイドキックを蹴ったことがあります（この時の様子はネットにありましたので引用しておきます。結果はオフサイドで失敗）。

https://www.youtube.com/watch?v=yFsfXY9kIpU

　今回は成功です。京大が攻撃権を得ました。さらにWR#34大阪君にパスが決まり、セカンドエフォートも良く、相手陣28ヤードくらいまで。後半のモメンタムは京大に傾いてきたのでしょうか・・・、と思った途端、QBサックを受けてボールをファンブル。それを関大のDL#96の選手がボールを拾い、そのままエンドゾーンまで独走してリターンTD。一気にモメンタムが変わってしまいました。

　気落ちしても仕方がありません。ここは気持ちを入れ替えていきましょう。QB#17泉君からWR#34大阪君へのロングパスが決まり、場内は盛り上がります。しかし、相手陣に入るも4thダウンになりパント。パンターが#17泉君なので相手は警戒しています。ただスナップがややショートでパンターが膝をついてしまい、ここから関大の攻撃になります。ボールを相手陣深くまで押し戻すことはできませんでした。関大の攻撃時、相手パスを京大DB#39小畑君がインターセプト。ターンオーバーです。ここからQB#17泉君が怒涛のラン。フレッシュ獲得。WR#15大島君にパス成功。さらにQB泉君は相手ラッシュをかわしながら、フリーになっているWR#34大阪君にパスを投げます。あの体勢でよく投げられるなあと感心します。NFLのマホームズばりです。

　相手陣42ヤードです。ここはTDを取り切ってほしいところです。RB#3中野君がスピンしてフレッシュを取ります。さらにパス成功と思いきや、京大のホールディングの反則で大きく下がります。痛い反則です。10ヤードの罰退。これが効いてフレッシュが取れません。PATで少しでも陣地を下げます。関大攻撃のドライブが始まりますが、ここでビッグプレー！京大DL#5鈴木司恩君がQBとRBの間に割り込んでファンブルを誘います。それを京大DL#94奈良君が拾い上げターンオーバー。いい位置からの攻撃権を得ます。

　QB#17泉君のキープで残り10ヤードを切りました。当然フレッシュです。このまま行ってくれと心の中で叫びます。またもQB泉君のキープで残り3ヤード。ここで投げたTDパスがインターセプト。完全にパスコースを読まれていたのでしょうか。これがなんと98ヤードくらいのインターセプトリターンタッチダウンになります。これで相手ディフェンスに2本もTDを奪われてしまったことになります。7-28。

　目まぐるしく攻撃が入れ替わる試合です。いよいよ最終Qになりました。WR#8宮下君にパスが決まりフレッシュ獲得。相手陣に入りました。WR#34大阪君が横っ飛びでパスキャッチ。残り僅かで4thダウン。ここはギャンブルです。QB泉君のキープ。フレッシュを取ったと思いましたが、メジャーの結果、わずかに足らずギャンブル失敗。攻守交替になります。ここで関大RB#1の選手が左サイドを一気に駆け上がりTD。非常に速いランナーです。7-35と大きく離されました。

　京大の攻撃、WR#80橋本君にロングパス成功。そのまま走ればTDというところを関大のディフェンスがなんとか止めました。WR#34大阪君へのパスが決まりましたが、この時に関大選手のフェイスマスクの反則。危険なプレーということでパーソナルファウル15ヤード進みますが、残りの距離が15ヤードを切っていますので、ハーフディスタンス進みます。当然、オートマチック1stダウン。3rdで泉君は横パスを投げます。そのタイミングでWR#80 橋本君が直角に走路を変えゴールを割ってTD。いいプレーでした。14-35になります。試合残り時間は3分54秒。関大はオンサイドケア。オンサイドではなく奥に蹴りますが、関大は膝をついてリターンしません。関大はランで時間を費やします。ヘルメットオフで時間が減算され、最後は時間を流されて試合終了。

　14-35で負けましたが、点差ほど押された感じがしませんでした（まあ完敗には違いないですが）。やはりファンブル、インターセプトから2本取られたのが痛かったと思います。それだけに悔しい試合でした。

　帰りの阪急電車の中で、ロングシートの隣に座っていた人（関大の応援）が勝ってうれしいを連れの方と連発していましたので、おもわず席を移動しました。

　次は京関戦です。10/17（日）11:30キックオフ。王子スタジアムで試合がありますが、無観客試合になるようです。Beat KG!!