2022年5月15日 東京大学戦( 双青戦 宝ヶ池球技場)

 コロナウィルスの蔓延がやや落ち着いてきました。2019年以来、延期になっていました双青戦が3年ぶりに京都で開催されました。(東京・京都で交互に開催され、前回の2019年は調布市のアミノバイタルフィールドで試合が行われました。)

 双青戦の名前の由来ですが、2009年度に東大-京大の約30競技の定期戦が統合され、大会の名称は交互に入れ替わる主管側の大学名を前に付ける形で、京都大学東京大学総合対校戦(09年度)、 東京大学京都大学総合対校戦(10年度)と呼ばれていましたが、「長すぎる」「毎年変わり分かりにくい」などの指摘あり、双青戦に統一されました。「双青」は東大のスクールカラーが淡青、京大が濃青にちなん だものです。なお、両大学のスクールカラーの由来も1920年のボート部の対校戦にあるということです。

 これまでの対戦成績は京大47勝13敗1引き分けですが、2010年からの10年では京大9勝3敗になります。(京大の敗戦は2016年と2015年)

2013年のパンフレットをスキャナーで取り込んでいます。

こちらからリンク

 


(前半)

  東大がコイントスに勝ちましたが後半チョイスしましたので、京大のレシーブで試合が始まります。

 自陣25ヤード付近からRB#3中野君のランで攻撃が始まります。気持ちよく攻めていきます。相手陣に入ってからQB#17泉君の個人技によるランでゴール前まで。東大も警戒はしていると思いますが、泉君の体幹が素晴らしく、相手を振り切ります。ゴール前でエースRBの#3中野君がダイブしますが、東大ディフェンスは止めます。中野君のダイブプレーが連続します。今度はTD!! レフリーの両手が挙がります。PATも成功し7点を先制しました。本当に気持ちの良い6分間のドライブでした。

 2Qになり京大はミスが続きます。2回連続でフォルススタートの反則の後、ファンブルが発生し、攻守交替。東大は4thダウンになるもギャンブルを成功させてフレッシュ更新。レッドゾーンまで入り、パスでTDを狙うも成功せず。最後はQBランでTD。これで7-7の振り出しに。ミスが失点につながったといえるかもしれません。落ち着いていきましょう。

 東大のキックで試合が再開しますが、オフサイドの反則です。勢いが余ってボールよりも先に出てしまったようです。5ヤード罰退して蹴り直し。京大#22平原君がナイスリターン。4thダウンになり、ギャンブルかなと思いましたが#17泉君がパントキック。QBが蹴りますので混乱してしまいます。キックしたボールはエンドゾーンに入りましたのでタッチバックになりましたが、コントロールドキックでボールをギリギリで止めれば面白かったかもしれません。

 前半残り1分少々になって京大の攻撃、RB#22平原君が走ります。残り時間45秒で30ヤード。もう少しいけばFGレンジ。ここで京大が投げたパスを東大ディフェンスが手を伸ばしてブロックし、軌道が変わって東大選手が確保してインターセプトしターンオーバー。しかし時間が足りず前半終了。



QB#17泉君がゴール前まで運びます。


最初のTDはRB#3中野君のダイブプレーで


京大ディフェンスの気迫あふれるプレー


東大QB#19曽原君がTDを奪い、同点にします。


RB#22平原君の走り


京大のパスを東大DL#91竹村君が手を伸ばしてチップし、そのボールを東大選手がキャッチしてインターセプト


(後半)

 東大は後半チョイスしましたので、京大のキックで試合が再開されます。ほとんどエンドゾーンまでボールが飛びましたが、東大リターナーはボールをキャッチし、怒涛のリターン。「えっ、このまま100ヤード走るんちゃう」と思うような素晴らしいリターンでした。(実際には35ヤードくらいのリターンでした。)
 東大攻撃もファンブルが発生し、京大DB#6松延君がボールを確保。喜びを全身で表します。京大攻撃でパス2本失敗後、もう一度パスを投げますがWR#87鈴木志郎君に決まりフレッシュ獲得。攻撃が継続します。そしてQB#17泉君がキープしゴール前までボールを運びます。デザインされたプレーなのかスクランブルなのかはわかりませんが、それにしても頼りになります。そしてWR#87鈴木志郎君へのTDパスが決まり、14-7と再びリードします。
 東大の攻撃も続かずパントになりましたが、パンターがボールをこぼします。そこは逃しません。キックさせずに攻守交替させます。京大は相手陣35ヤード付近からの攻撃になります。ここも得点につなげてほしいところです。京大は4thダウンになりましたが、1ヤードもなさそうなのでギャンブルに行きます。パワー系ランナーのRB#3中野君が出てきましたので、中央突破のようです。京大オフェンスラインと東大ディフェンスの力のぶつかり合いですが、中野君が突き抜けてフレッシュ。RB#22平原君のナイスランでゴール前5ヤードくらいまで。
 ここでクオータータイム。最終Qになりました。エンドが替わります。そしてRB#3中野君が密集の中を回転しながらダイブしTD!! PATも成功し、京大は21-7とリードを拡げます。
 京大キックで試合が再開されますが、相手リターナーに京大#34五十嵐君の猛烈なタックルが炸裂。その迫力に観客席が沸きます。それが気合は伝播します。京大DL#93渋谷君のファンブルフォースでしょうか、DL#96青井君がボールを確保します。またもターンオーバー。京大はQB#17泉君が相手のプレッシャーをかい潜りながらターゲットのWR#88吉田君を見つけパス。ナイスプレーでした。さらに#32石塚君にパスが決まり、ゴール前です。そしてQBキープでTD。これはデザインされていたのでしょう。それまでのRB#3中野君のTDプレーの残像が効いています。PATは失敗しますが、これで27-7となりました。試合終了まで7分35秒。
 京大QBは#7小島君に代わっています。都立西高の先輩の泉君に続けとばかり、走力も魅せてくれます。そしてRB#34五十嵐君にピッチし、相手陣深くまで入ってきました。ホールディングの反則を取られて10ヤード下がりますが、それを五十嵐君のランで取り戻します。3rdダウン10でWR#88吉田君にパスが決まり、フレッシュ獲得。残り25ヤード。続いてWR#8宮下君にもパスが決まり、レッドゾーン手前。WR#88吉田君にもパスが決まりフレッシュ。残り時間1分少々、10ヤード。最後はWR#8宮下君にTDが決まりました。イエローフラグが出ましたが東大のパスインターフェアの反則で、それをディクラインでTD成立。このドライブの小島君のクオーターバッキングも見事でした。PATも決まり34-7で京大勝利。

 


後半は京大のキックで始まります。後ろは大文字山(如意ヶ嶽)


東大#33佐藤君の力強いリターン


京大#6松延君が相手ファンブルボールを掬い上げ攻守交替


またもQB#17泉君が個人技を魅せます。


WR#87鈴木志郎君にTDパスが決まります。


RB#22平原君のナイスランでゴール前5ヤードまで


RB#3中野君の2本目のTD!

体を回転させながらダイブしました。

(京大の名RB、高木稜君が2012年秋季リーグ同志社戦で空中を背面飛びのように舞ってTDしたシーンが思い出されます。)


PATのユニット

SN#7小島君、H#87鈴木志郎君、K#12沢田君


京大DL#96青井君が相手ファンブルしたボールを確保します。ターンオーバー。


QB#17泉君は相手プレッシャーを潜り抜け


WR#88吉田君にパス


QBキープでTD(#17泉君)

それまでの中野君のTDプレーの残像が効きました。


QB#7小島君から


WR#8宮下君にTDパス。いったんお手玉するも


しっかり確保してTD

相手パスインターフェアの反則にも動じません。


 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

7 0 7

20

34

東京大学

0

7

0

0

7

 


 これで対戦成績は京大45勝13敗1引き分けになりました。なお、次戦の神戸大学戦は管理人は所用で観戦に行くことができません。観戦記はありませんのでご容赦ください。


(試合後の集合写真)

東大生、京大生がこれほど集まるのも見事な光景です。

ランダムに向かうエントロピーの法則に反しますが、もしかすると集積する秩序によって安定化し、よりピュアになる結晶化とも云えるかもしれません。(訳がわからないですね。独り言です。)


 (アメフトライブ by RTV

  https://watch.amefootlive.jp/player/25465/stream?assetType=episodes&playlist_id=11

 

(写真)

  写真のページ(PW)

  

(メンバー表)

  京大メンバー表

  東大メンバー表

  

(スタッツ)

  ギャングHPにリンク

  

(過去の対戦の様子

    2019年2018年2017年2016年2015年2014年2013年2012年

  

(アメフトライブのハイライト動画

 https://youtu.be/ifmTflNSamM

(2022/5/15 )