2022年4月23日 同志社大学戦( 今出川ボウル 宝ヶ池球技場)

 2022年スプリングシーズンの開幕です。これまでコロナ禍で制限がありましたが、ようやく待ちに待ったゲームが楽しめます。まだまだ感染予防は欠かせませんが、このような日を再び迎えることができ心が躍ります。今日は今出川ボウルです。勝利したほうが京同釜を持って帰りますが、今出川ボウルと銘打たれたのは2013年だったと思います(それ以前からでしたらすみません。)

 リトルギャングスターズと京田辺リトルワイルドローバーによるキッズコイントスが行われ、同志社が勝ちましたが、後半をチョイスしましたので京大レシーブで試合が始まります。


リトギャンの子供たちがコイントスを手伝ってくれました。


(前半)

  同志社キッカーが蹴ったボールはエンドゾーン手前まで飛びましたが、リターナーが少しスリップして膝をつきゲインはありません。さあ、この長いドライブを完成させてほしいものです。

 最初の攻撃はディレイオブゲームの反則。時間内にプレーしなかったというものですが、最初のプレーでこの反則も珍しい。さあ仕切り直しの最初のプレーはQB#17泉君のキープ。相手タックルを跳ね返してゲインしますが、5ヤードの罰退が響いて、フレッシュまであと1ヤード。RB#3中野君のパワープレーでフレッシュ獲得。さらにWR#88吉田君にQB#17泉君が相手ラッシュをかわしながら横投げパス。大きくゲインしました。これで相手陣40ヤード付近まで来ました。しかし、ここから同志社ディフェンスは本領発揮。京大は4thダウンになりパントで攻撃権放棄します。いいリズムで来ていただけにせめてFGレンジまでは入って欲しかったです。

 同志社大学はスクリーンパスでフレッシュを取ります。ブロッカーも秀逸で走路を開けました。橋詰さんが立命館から日大の移られて立て直しをし、今年から同志社大のHCになられています。ショットガンにランを組み込んだリッツガンという攻撃スタイルを確立された方ですので、この先、思いやられます。

 同志社大もパントで攻撃権を放棄しますがあまり押し込めず、京大はハーフライン付近のいいポジションからの攻撃。今度はフォルススタートの反則。静止しないといけないところで動いてしまいました(モーションは別なのでややこしいですが)。ここでWR#84杉浦君に電光石火のパスが決まります。しかし、その後の攻撃でパスをインターセプトされて一瞬にして攻守交替。ここで京大ディフェンスも粘り、京大陣まで入らせません。同志社大をパントに追いやりました。

 第2Qに入っても、両チーム攻めあぐねています。同志社パントで京大リターナー#8宮下君が手を上げてフェアキャッチ。これは「リターンしないのでタックルもしないでね」という合図です。

 しばらくパント合戦が続きますが、相手パントでキッカーがボールをこぼしますが#45前更君が猛烈なラッシュをかけておりキッカーはボールを確保すのので精一杯。京大にチャンス到来です。エンドゾーンまで30ヤード切っていますので得点してほしいところです。3rdダウン1になりました。ここはRB#3中野君が出てきます。残り1ヤードをパワーで取り切ろうというところですが、同志社大も読んでドンピシャで止めました。力と力のぶつかり合いで凄い迫力です。FGになりましたが、今年最初のFGキックは残念ながら外れてしまいました。ドンマイ。

 攻守交替になり、その後の攻撃で同志社は初めて京大陣に入ってきたでしょうか。ここでもパントに追いやります。前半残り1分29秒で京大の攻撃。エンドゾーンまで80ヤードをどう攻めるか。頼りになるQB#17泉君が自分の足でフレッシュを取りました。残り時間は1分少々、まだ自陣です。ここでWR#8宮下君にロングパスが決まりました。ラン アフターキャッチもよかった。再びWR#8宮下君にパスがヒット。エンドゾーンは目前です。パス2本で一気に稼ぎました。前半残り40秒。あと10ヤード。QBキープでは届きませんでした。時計を止めるために京大はタイムアウトを取ります。前半残り31秒。今度もQBキープ。しっかりと周りを見て、ディフェンスの薄いところを泉君が突っ込みます。TDです。前半残り時間23秒でようやく得点が入りました。PATも成功し、場内に今年最初の「新生のいぶき」が流れます。


QB#17泉君の走力は相手の脅威になるでしょう。相手タックルを振り切ります。怪我にだけは気を付けてくださいね。


DL#94奈良君がドンピシャで相手RBを止め4thダウンにします。


リターナー#8宮下君がフェアキャッチ。相手ラッシュを見極め、いい判断でした。


前半終了間際、#8宮下君のランアフターキャッチがTDに結び付きました。


(後半)

 京大のキックオフで始まりますが外に出て蹴り直しを2回行います(その都度5ヤード罰退)。3回目でようやくリターン。しかし同志社大の攻撃は3&アウト(1度もフレッシュが取れず攻撃権放棄)で終わります。パントになりますが、京大#8宮下君のリターンはまずまず。ここで京大のファンブル発生。😵あちゃーと思いましたが、同志社のオフサイドの反則(ボールがスナップされる前にスクリメージラインに侵入)で5ヤード進んで1stダウンを繰り返します。そしてWR#88吉田君にパスが決まります。ラン アフターキャッチが素晴らしく、一気にレッドゾーンまで入ってきました。またまたQB#17泉君の決め打ちのキープ。RB#3中野君のパワープレーと見せかけて泉君がゴリゴリ行きます。WR#84杉浦君にTDパスが決まった!と思った瞬間、イエローフラグが飛びました。レシーバーが一旦ラインを割って入ってきたために資格がないというもので、審判は本当によく観察しています。幻のTDになってしまいました。QBに#7小島君が入りRB#3中野君にハンドオフ。中央突破を試みますが止められてしまいました。3rdダウンになりました。そして泉君が戻りキーププレー。あとインチのところで4thダウンになりました。RB#3中野君のダイブでTD!と思いましたが、その前にタイムアウトが取られていました。気を取り直してもう一度中野君のダイブ! 3度目の正直です。体幹がしっかりしていますね。今度は正真正銘のTDです。PATも成功し14-0と京大がリードします。3Q残り3分30秒余り、まだまだ予断は許しません。
 今度は同志社大の反撃が始まります。パスとランを織り交ぜ、京大陣30ヤード付近まで来ました。ここでTDパスが決まり、あっという間に7点を返されました。同志社大WRと京大DBのマッチアップでしたが同志社大のナイスキャッチ。
 得点後の同志社大のキックオフで、京大リターナー#85上田君が炎のリターンを魅せます。70ヤード以上走ったでしょうか。素晴らしかったです。一気にレッドゾーンまで入ってきました。
 そして最終Qになりました。WR#87鈴木志郎君にパスがヒット。この4年間でずいぶん体が大きくなったように思います。3rdダウン4。ここはフレッシュを取りたいところです。これまでのようにRB#3中野君のパワープレーを予想したのですが意表を突いたパスが投じられました。ボールを落としましたが、審判の協議でファンブルではなくパス失敗の判定。よかった。しかし4thダウンになりましたのでFGのスペシャルチームが出てきます。スナッパーは#7小島君、ホルダーは#87鈴木志郎君、キッカーは#12沢田君。落ち着いてプレーし3点追加。今年も安心のユニットです。これからも頼りにしていますよ。17-7とリードを広げました。
 続く同志社大の攻撃時に京大ディフェンスのビッグプレーが出ます。相手パスを京大選手がカットしてボールが跳ね上がったところをLB#10久野君がインターセプト。一瞬にして攻守交替になります。大喜びしています。さあ、もう1本お願いします。RB#3中野君が相手を引きずりながらフレッシュを取ります。京大アメフトOBでXリーグで(IBM)でも活躍していた髙木君を彷彿させるようなパワーを感じます。さらにRB#34五十嵐君もその脚力を魅せます。モメンタムは京大か、と思いましたが反則で罰退し、FG圏内からも外れてしまいました。京大はパントを蹴りますがエンドゾーンに入りタッチバック。同志社大が投げたパスをDB#31三瓶君がインターセプトしましたが、その前に京大のオフサイドの反則が発生していましたので成立せず。同志社大は4thダウンギャンブル。ここは京大LB#10久野君が、ナイスタックルで完璧に止め、同時にDL#91梅川君がしっかりと抑え込みます。攻守交替しましたが、まだ時間は4分少々残っています。ランプレー中心で時間を費やしながら攻撃する場面でしたが、フレッシュを取ることができませんでした。
 京大は攻撃権を放棄しパントを蹴りますが、同志社大リターナーがあれよあれよと走り、なんとリターンタッチダウンに。ブロックもよく、右サイドを上がり、一気に対角線に走ってもう誰も追いつけません。デザインされていたのでしょうか。17-14と3点差に縮まりました。
 京大はオンサイドキックを警戒していますが、大きく蹴りました。ただキックはサイドラインを割りました。京大は蹴り直しではなく、35ヤードからの攻撃を選択しました。残り時間はまだ2分30秒あります。しっかりと時間を使ってほしいところ(ランを中心に時間を消費)でしたが、フレッシュが取れず4thダウンになりました。またも相手に攻撃権が移ります。パントは#93渋谷君が蹴ります。
 残り時間は1分少々、エンドゾーンまでは75ヤードくらいあります。ここで京大は痛恨の反則。ラフィングザパサーのパーソナルファウルをしてしまいます。これは投げ終わった無防備のQBに当たるというもので危険なプレーとして15ヤードの罰退とオートマチック1stダウンを相手に与えてしまいます。相手へのプレッシャーと紙一重というところなのでしょうが、このあたりの間合いはこれから経験を積んで会得してください。同志社大はパスが決まりフレッシュ。インバウンズなので時計が流れます。通常はボールを地面に叩きつけることでダウンは一つ増えますが、パス失敗とみなされ時計が止まるスパイクをしますが、プレーを続けます。結局パス失敗して時計が止まりました(スパイクと同じこと)。残り時間は47秒です。さらにフレッシュを取り、今度はスパイクで時計を止めます。
 残り34秒。ハーフライン付近です。さらに同志社大はフレッシュを取りスパイク(先の先まで読んでプレーしています)。あと40ヤードで28秒。ここで同志社大QBはTDパスを投げます。しかし、ここでイエローフラグが飛びます。同志社大のホールディングの反則が発生し10ヤード下がります。ちょっと助かりました。同志社はさらにホールディングの反則を繰り返します。エンドゾーンからまた離れましたが、ここで同志社大はスクリーンパスでハーフラインまで戻します。
 えっ?またイエローフラグが飛びました。今度は京大のパーソナルファイル。15ヤード同志社大は進んでオートマチック1stダウン。落ち着いて落ち着いて!
 残り時間は3秒ですので、最後のプレーになります。ここでは同志社大学はヘイルメリーパスしかありません。これは「マリア様お願いパス」でエンドゾーンに幸運を信じて投げ込むパスです。当然、京大もそれを阻止します。思い切って投じられたパスは失敗し、試合終了と思いましたが、またもイエローフラグが飛んでいます。えっ、またまた反則?パーソナルファウルが主審からアナウンスされます。またもラフィングザパサーの反則を京大が取られました。時間がゼロになっていますが、同志社は15ヤード進んで、エクストラで、もう1プレー行われます。FGで同点になりますが、勝つためにラン攻撃を仕掛けてきましたが、京大ディフェンスの集まりもよく、止められて試合終了。17-14でなんとか京大が勝ちました。

QB#17泉君からWR#88吉田君にパスが投げられます。


キャッチしてからのランが素晴らしく、大きくゲインしました。


京大2本目のTD

RB#3中野君がダイブでエンドゾーンに飛びこみました。


#85上田君のビッグリターン


キッカー#12沢田君が落ち着いてFGを成功させます。この3点が勝利に結びつきました。


インターセプトをして仲間からセレブレーションを受けるLB#10久野君


LB#45前更君(2回生)も楽しみな選手です。


相手ヘイルメリーパスをカットするDB#31三瓶君


  最後は反則が多発し、あまりよい終わり方ではなかったので、勝ち負けより、反則の少ない試合をこれからお願いします。京同釜は今年も京大が持って帰りました。

 京同釜は京大アメフトの創部時には同志社大学からの防具などの貸与などがあり、同じ釜の飯を食った仲という意味で、米軍京都軍政部長のシェフィールド少佐(ギャングスターズ創部時のジョン・ピンカーマン監督の上司)より昭和22年(1947年)に釜が贈られました。その後所在が不明になり、OBOG会により2005年に復刻されましたが、毎年、両校の友情の証として、定期戦で勝利したほうが持って帰ることになっています。


今年も京同釜は京大が持って帰ります。京大アメフトOB・OG会の野崎会長から主将の中野君に手渡されます。



 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

 0 7 7

3

17

同志社大学

 0

0

7

7

14

 



 京都北山の自然豊かなところにある球技場です。次の双青戦(東大との定期戦:5/15, 13:30 K.O.)もここであります。その頃はツツジがきれいに咲き誇って一段と美しいところになります。バックスタンド側は選手たちも近くに感じられ、それはそれでよいものです。

 後ろは五山の送り火で有名な舟形です。また大文字山(如意ヶ嶽)もこの日は少しかすんでいましたが、バックの借景になっています。

 場内アナウンスでもありましたが、上空からトンビが食べ物を狙っていますので注意してください。管理人も以前お弁当を襲撃されたことがあります。


 (アメフトライブ by RTV

  https://watch.amefootlive.jp/details/25459?playlist_id=47

  https://watch.amefootlive.jp/

 

(写真)

  写真のページ(PW) 

  

(メンバー表)

  京大メンバー表

  

(スタッツ)

  ギャングHPにリンク

  

(過去の対戦の様子

   2021年(秋)2021年(春)2020年(秋)2019年(秋)2019年(春)2018年2017年(写真のみ)2016年2015年2014年2013年2012年 

  

(ネットニュース)

  スポニチ、 

 

(雨 太夫さんの動画)2022.4.30追加

 https://youtu.be/rzFfNRS3VYM

 

(2022/4/23、4/24、4/30追記 )