尼崎ボウルはチャレンジャーズ主催で、アメフトの魅力を知ってもらうために2014年から開催されています。社会人と大学の真剣勝負が見どころです。第一回は京大ギャングスターズとの対戦でしたが、第二回目からは龍谷大、関大、近大、桃山学院大、近大(2度目の対戦)と続き、昨年も京大が対戦相手でしたが、コロナの蔓延のために開催されませんでした。
今回は3年ぶりに京大とは2度目の対戦となります。本場NFLの雰囲気を味わうために「見たくないか?ホンモノを。」をキャッチフレーズにクラウドファンディングも立ち上げられました。
https://www.spportunity.com/hyogo/team/677/invest/556/detail
天気は良く、風は多少ありますが、やはり直射日光があたると暑く感じられます。ましてやヘルメットをかぶっている選手は大変なことでしょう。熱中症予防のためにも何度か給水のためのタイムアウトが取られていました。
試合前のセレモニーとして地元の学生のブラスバンドが登場し、スモークの中、選手入場です。尼崎市長によるコイントス、アサヒ飲料の代表取締役によるキックオフセレモニーと続きます。アサヒ飲料がコイントスに勝ったようですが後半チョイス。したがって京大のリターンで試合が始まります。
スモークの中、選手入場です。スターティングメンバーは、何かパフォーマンスをしていました。(写真はDL#93渋谷君)
コイントスは尼崎市の稲村和美市長です。後ろはアサヒ飲料代表取締役の米女太一さんです。
米女さんによるキックオフセレモニー
(前半)
京大リターナーがボールキャッチでこぼしますが、慌てずに処理して少しリターン。京大のファーストプレイはパス。WR#85 上田君にパス成功しフレッシュ獲得。パスを2回失敗後、WR#88吉田君にもパスが決まり連続でフレッシュ。難しいボールでしたがナイスキャッチ。ハーフライン手前まで2つのパスで来ました。QB#17泉君のキープで相手陣41ヤードくらい。しかし、4thダウンになりパントで攻撃権を放棄します。
アサヒ飲料は2プレイ目でスペシャルプレーを仕掛けてきます。QB#19是澤選手から#1ロバート選手に後ろパスを投げて、そこからもう一度前パスに。フリーフリッカー(ノミが跳びはねている様子から由来)ですが決まりません。結局、アサヒ飲料の最初の攻撃ドライブは3&アウトにしました(一度も更新を許さず、攻守交替)。ところで是澤君には神戸大学時代、ずいぶんやられたことを思い出しました。(2019年、2018年に秋シーズンで神戸大学に京大が連続して破れた時のQBです。2018年もフリーフリッカーでTDパスを決められています。)
京大の攻撃が続きません。ラインの差でしょうか。ランは止められてしまいます。一方のアサヒ飲料はランでTDを奪います。味方のブロックも良いのですが、京大ディフェンスの動きを読んで、いいコース取りです。PATも決まり0-7と先制されます。
相手のキックで試合が再開しますが、リターナー#22平原君がもう少しでハーフラインというところまでナイスリターンします。2Qになりました。エンドゾーンは見えてきましたが、4thダウンになりました。残り23ヤードくらい。ここはFGを狙います。しかし、ボールは惜しくも逸れてFG失敗。その後、モメンタムは完全にアサヒ飲料の方に移ったようです。前半終わって0-21と大きくリードされました。
そういった中で印象に残ったのが、京大のパント時にパンター#17泉君の運動能力の高さが発揮されたことです。スナップとのタイミングが合わずにボールがこぼれますが、空いている場所を探して走り、なんと1stダウン更新。通常は何とか蹴りだして難を逃れようとしますが、このアドリブ力には驚かされます。
WR#88吉田君のナイスキャッチ
WR#85上田君のキャッチも冴えていました。この日はランよるもパスの方がゲインは大きかったと思います。
スペシャルプレー
QB#19是澤選手からWR#1ロバートジョンソン選手に後ろパス。
そこからパスを投げます。
(残念ながらパス失敗)
QB#17泉君は相手のプレッシャーを受けながらも、NFLチーフスのマホームズばりにクイックでパスを横投げます。
泉君は4thでパントになった場面でも落ち着いて処理します。パントの処理でこぼれた球をすぐに拾い上げ
得意のランで、なんと1stダウン更新。
(後半)
ハーフタイムショーでブラスバンド部の演奏があった後、アサヒ飲料の攻撃で後半が再開します。ここ相手攻撃を3&アウトで終わらせますが、やはりライン戦では圧倒されているのでしょうか。京大攻撃時にQB#17泉君がQBサックを受けます。
3Qで相手の攻撃時、LB#45前更君がパスをインターセプト。大きくゲインします。大喜びしています。4Qになり、京大もようやくFG1を決めましたが、それが精一杯のところだったかもしれません。終わってみれば3-38と大差をつけられて負けましたが、大学に入ってからアメフトを始めた人が多い京大とアメフト経験が長い社会人とではレベルの差が出るのは仕方がありません。ましてこの2年間はコロナの影響で部員たちは我慢の時期だったと思います。今回、経験豊富な社会人と対戦したことで得るものも多く、これからの成長に期待したいと思います。
試合後はグランドが開放され、アサヒ飲料の選手たちとの写真撮影や、小さなお子さん向けのアメフト教室、チアリーディングの講習、また屋台など、アメフトの楽しさが多くの人に伝わった1日だったと思います。
管理人は帰ってからビールを飲んだら疲れが一気に出てしまいました。暑さもあるかもしれませんが歳のせいですかね。
WR#1ロバートと京大DB#27井村君とのマッチアップ
QBサックを受ける泉君
相手パスをインターセプトした京大LB#45前更君。
インターセプトリターンでゴール前まで大きくゲインし、大喜びする前更君
相手DL#50 永良選手は規格外のサイズ
187cm、160kg
DB#28 吉村君の渾身のタックル
試合後の記念撮影
暑い中、両チームお疲れ様でした。
矢野・兵頭(吉本興業)の矢野さんが会場を盛り上げていました。
アメフトライブ by RTVの解説は、京大の元監督の水野さんと関学の元監督の鳥内さん
試合後のフィールドでは選手やチアのお姉さんたちと一緒にアメフト・チア体験会が行われ、小さなお子さんたちも楽しんでいました。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
0 | 0 | 0 |
3 |
3 |
アサヒ飲料 |
7 |
14 |
7 |
10 |
38 |
(アメフトライブ by RTV)
https://watch.amefootlive.jp/player/25508/stream?assetType=movies&playlist_id=47
(ハイライト動画)
https://www.youtube.com/watch?v=Iqm0ztVjR9g
(写真)
(尼崎ボウル パンフレット)
(メンバー表)
(スタッツ)
(過去の対戦)
2012年、 2014年(第1回尼崎ボウル)、 2019年(非公開)
(2022.6.13記)