2022年11月27日 甲南大学戦（万博記念競技場）

2022年11月27日甲南大学戦（万博記念競技場）

秋も深まってきましたが、小春日和のような良い天気になりました。2022年のレギュラーシーズンもいよいよ最終節。甲南大に負ければ直接対決の結果が考慮され、入れ替え戦が待っています。

　試合前、応援団による学歌が演奏されます。毎年、4回生が引退する試合になると何か寂しいものがあります。私も心の中で斉唱していました。

（前半）

11:00、万博記念競技場でキックオフ。京大はコイントスに勝ちましたのでレシーブです。3プレー目でWR#85上田君がゴール前まで運びます。WR#88吉田君がブロッカーになりました。エンドゾーンは目前まできました。ここで主将のRB#3中野君がボールキャリーしますが阻まれます。次はQB#17泉君が自ら持ちますが。ここは読まれていたのか止められてしまいました。しかし、こんなことではへこたれません。最後はやっぱり泉君です。ラインがきれいに穴をあけ突っ込みました。PATも成功し7-0と最初のドライブで先制しました。場内に応援団が演奏する「新生のいぶき」が響きます。

　相手攻撃も封じています。甲南大はパントで攻撃権放棄。これはナイスパントです。京大は自陣4ヤードからの攻撃。ここでexchangeの時にボールが少しこぼれます。なんとか京大がボールを確保して難を逃れました。RB#22平原君が入ってきました。何かあるかなと思っていましたら横パスでしたが、攻撃続かずパント。このパントも大きく押し返しました。

　２Qで甲南大も4thダウンギャンブルを成功させます。甲南大の攻撃も元気になってきたようです。しかし、京大DB#21田村君の強烈なタックルが炸裂します。さらに田村君のビッグプレーが続きます。相手パスをインターセプト！　大きくジャンプして取りました。一瞬にして攻守交替になります。

　WR#85上田君へのパスで相手陣に入りました。さらにQB#17泉君はロールしながらパスターゲットをみつけ、WR#88吉田君にパスを投げて成功。さらにもう一度パスが決まり、レッドゾーン（20ヤード以内）に入ってきました。しかし甲南大も粘り、TDに至りません。残り時間3秒残し、FGに。例によって相手はタイムアウトを蹴るタイミングでとって集中力を乱そうとしますが、K#12沢田君は落ち着いて蹴ってFG成功。前半10-0で折り返します。

WR#85上田君の素晴らしい走りで一気にエンドゾーン手前まで

#88吉田君が#85上田君が走れるようにうまくブロックしています。

泉君の最初のTD

ラインが穴をこじ開けましたので、そこを突っ切ることができました。

PATを正面から

SN#7小島君、H#88吉田君、K#沢田君は来年4回生になります。今シーズン、経験を積みましたので来シーズンも期待しています。

DB#21田村君の強烈なタックル

次のプレーでDB#21田村君はインターセプトして相手の攻撃を断ちます。

前節まで500ヤード走っているQB#17泉君

このままいけばリーディングラッシャーかも

（2位に約150ヤード差）

PATに登場するスペシャルチーム

FGを決めてタッチする沢田君と吉田君

信頼の証

（後半）

　後半は甲南大がレシーブで攻撃を開始します。4^thダウンになってプレーしますが、今度はギャンブル失敗。攻守交替で自陣45ヤード付近からの京大の攻撃になります。QB#17泉君のランは警戒されています。ディフェンスが集まってきます。QBサックを受けてロスしましたのでWR#88吉田君へのパスでもフレッシュは取れません。しかし、RB#32石塚君にラテラルパスが通り、キャッチ後のランが素晴らしく1stダウン更新。WR#87鈴木志郎君のブロックも秀逸です。WR#82山路君、WR#88吉田君にパス成功。ゴールまで残り10ヤードです。最後はQB#17泉君が本日2本目のTD。PATも決まり、17-0とリードを拡げます。京大キックで試合が再開されますが、甲南大の選手がナイスリターン。京大陣まで入りました。京大DL#5鈴木司恩君が相手QBにプレッシャーをかけます。そしてDL#93渋谷君のナイスタックル。

　最終Qになりました。京大の攻撃です。RB#22平原君にパスが決まりフレッシュ。相手陣に入ってきました。ここでWR#4宮川君のリバースプレーで大きくゲインしました。今度もWR#4宮川君、WR#88吉田君へのパス成功で残り5ヤードまで来ましたが、結局4thになってFGを狙います。しかし逸れて得点入らず攻守交替になります。

　甲南大は4thダウン6の場面になりました。ここもギャンブルです。場所は自陣深いところなので失敗した時に負うリスクは大きくなります。果敢に攻め、その気合でギャンブル成功。しかし攻撃続かず、またも4thダウンでギャンブル。試合残り時間6分27秒。とにかく攻めるしかありません。甲南大はパス失敗でターンオーバー。京大は相手陣30ヤード付近からの攻撃になります。ここはもう1本欲しいところです。WR#85上田君にパスが決まりレッドゾーンに入ってきましたが、なかなか攻めきれません。4^thダウンになってFGに。3点が追加されて20-0になりました。

　残り時間3分11秒。京大のキックで試合が再開されますがタッチバックになりました。甲南大も一矢報いようと必死になっています。残り時間1分で甲南大も京大陣深くまで攻め込んできました。3^rdダウンでパスを投げましたが、インテンショナルグラウディングの反則を甲南大が取られました。QBの投げ捨てというのはどこでもよいのではなく、レシーバーが居ないところに投げてはいけないことになっています。甲南大は大きくロスをした上に残り時間が10秒減算されました。4^thダウンで残り時間24秒。パスしかありません。パスは失敗でターンオーバー。残り13秒で京大の攻撃になりました。フィールドには引退する4回生が入ってきています。3回生は#71山崎君と#17泉君だけで、4回生の#3中野君、#8宮下君、#9伊藤君、#13大島君、#57阿部君、#62妹尾君、#72平野君、#79遠藤君、#87鈴木志郎君がQB#17泉君を取り囲んでビクトリーフォーメーション。スナップされたボールを受けたQB#17泉君はニーダウンして時計がゼロになりました。4回生が抱き合って喜んでいる姿はファインダー越しにうるうるきます。

　4回生の皆さんはコロナ禍の中で活動がずいぶん制限されたと思います。しかし今シーズンは試合が有観客で行われ、やりきった感があるのではないでしょうか。また、京大が勝ちましたので、4位に近大、神戸大、京大が3勝4敗で並びました。次年度の日程のために順位を決める抽選があり、主将の中野君は4位相当？（あくまでも次年度のための順番）を引き当てました。これは非常に意味があります。下位になるほど最初から上位チームと当たりますので、うまくいけば勝ち星を蓄えたうえで上位3校との対戦が待っているということになります。