2022年9月1日 立命館大戦(たけびしスタジアム(西京極))

ようやくこの日を迎えました。2022年のリーグ戦の始まりです。今年は変則的にならず、以前のような総当りの対戦になるようです。午後に雨がけっこう降りましたので芝は水分を多く含んでいます。試合中は少し雨がぱらつく程度でなんとか済みましたが、こういうコンディションの時は思わぬミスが出て勝敗を決めることがあります。2013年に立命館で勝利したのも、この会場です。あの時は相手に隙を与えず、ノーハドルでどんどん攻めていきました。お互い初戦なので、どういうプレーを準備してきたか楽しみです。

キックオフに両キャプテンが出てきます。コイントスの結果、京大のレシーブです。18:30に立命館大のキックで試合が始まります。
 
(前半)

 京大、最初の攻撃は#17泉君のQBラン。9ヤード稼ぎます。パスを1回失敗した後、またもQBキープでフレッシュ獲得。続いてWR#82山路君にパスが決まり、またもQBが走ってフレッシュが続きます。気持ちよくドライブが進んでいき、気が付けば相手陣35ヤード付近まで。最後はRB#22平原君にパスが決まって、そのままエンドゾーンに走り込んで先制のTD! やったぞという心の叫び声が平原君の全身から伝わってきます。PATも決まり7-0。最初のドライブを4分30秒かけて完成させました。

 相手攻撃を3&アウトで終わらせ、立命館大はパントで攻撃権を放棄します。1Q終了間際の京大の攻撃で、QB#17泉君はエンドゾーンに35ヤードくらいの長いTDパスを投げます。レシーバー2人に相手ディフェンスが3人付いていました。エンドゾーン内でインターセプトされましたのでタッチバックで20ヤードからの立命館大の攻撃。

 

2Qになりました。立命館大はフリーフリッカーのスペシャルプレーを出しますが失敗。ここで京大の反則があったかどうか判断するためにレビューが入ります。この試合に何度かありましたので、微妙なプレーは確認されるようになったのかもしれません。レビューの結果、反則は取られませんでした。続いて京大DL#93渋谷君の気迫のタックルが炸裂し、ロスさせます。さらに立命館大はディレイの反則で5ヤード罰退します。試合巧者の立命館大としては珍しい反則です。

立命館大のQB庭山君も泉君に負けず劣らずの素晴らしいプレーを連発します。走力を持ったQB同士の戦いというところでしょうか。ランとパスでゴール前。ここはノーハドル攻撃です。ファンブルが発生してボールが撥ねました。エンドゾーン内でどちらがリカバーしたかですが、ここでレビューが入って立命館のTD成立。立命館大が7-7と追いつきました。

京大の攻撃時、立命館大がフェイスマスクのパーソナルファウル。15ヤード進んでオートマチック1stダウン。QB#17泉君が水分を多く含んだ芝でスリップします。空いていたので大きくゲインできるチャンスだったかもしれませんが、自然のコンディションには逆らえません。主将のRB#3中野君が相手を蹴散らすような馬力でフレッシュを取りました。モメンタムは完全に京大に来ています。QB#17泉君が相手タックルをスピンして外し、右隅を駆け抜けTD!! またも京大が14-7と7点リードします。前半残り2分ちょっと。

前半終了間際になっても京大が相手陣深くまで攻めます。ここはTDには至らず、残り3秒でFGを狙います。ボールオンが24ヤードで17ヤード足して41ヤードのFGになります。

キッカー#12沢田君が蹴ろうとするその瞬間(実際には直前ですが)に立命館大はタイムアウトを取ります。これが3回続きました。集中力を切らそうという心理戦です。これが効いたのかわかりませんが、FGは不成功に終わり、前半14-7で折り返します。ボールを支配している時間、獲得ヤードは京大の方が2倍くらいあった感じです。贔屓目に見てはいけませんが、TDパスのインターセプト、FG不成功がなければもっと得点できていたかもしれません。(タラレバを言っても仕方がありませんね。)


京大主将 の中野君と立命館大主将の伊佐君によるコイントス(京大はレシーブ)


最初のドライブ、WR#84杉浦君にパスが決まり大きくゲイン(高校先輩の杉浦君の背番号を引き継いでいます。)


相手陣でQB#17泉君が投げたパスを


RB#22平原君がパスキャッチとTDラン


京大が先制します。


京大OL#51長谷川君と立命館大DL#99水谷君のぶつかり合い


QB#17泉君からエンドゾーンにTDパスが投げられますが、立命館大DB#12橋岡君がインターセプト(京大WR#85上田君の向こう側)


DL#93渋谷君のナイスタックル

QB#10庭山君からRB#21平松君にハンドオフされた瞬間にドンピシャで止めます。


RB#3中野君の力強い走り

(馬力があります)


京大2本目のTDのシーン

QB#17泉君のキープ


相手タックルをスピンでかわして


そのまま走り込みタッチダウン!


(後半)

 京大のキックで試合が再開されます。さすがに立命館大は後半に修正してきます。立命館大QBの庭山君が走ってかき回します。後半が始まって3分くらいでTDを奪われてしまいました。これで同点になりました。

 京大QB泉君がまたも走力を魅せます。WR#87鈴木君もナイスブロック。周りが機能しないと個人技を光らせることはできません。アメフトは組織で行う素晴らしいスポーツです。RB#3中野君がゴリゴリ進んで、このドライブも相手陣レッドゾーンまで入ってきました。しかし、4thダウンになりFGトライ。一瞬、スペシャルプレーかと思ったのですが、スナップしたボールが乱れたようでFG失敗。ボールをホールドした時に水しぶきが上がっていました。立命館大のDL#99水谷君が猛烈なラッシュをかけてホルダーに襲いかかっていました。水谷君は高槻中学の頃からその存在感は大きく、高槻中高の躍進に大きく貢献してきました。個人的に応援していましたが、もう彼もラストイヤーになりました(水谷君と高槻の依藤先生との関係は4yeasの記事にあります。←リンク)。京大は得点チャンスを逃しました。もったいないです。攻守交替になりました。

 いよいよ4Qに入りました。ここまでは互角の戦いです。しかし、立命館大はパスとランを上手く織り交ぜ、京大陣深くまで攻めてきました。ここでも京大ディフェンスは踏ん張ります。DB#27井村君がナイスタックル。DB#28吉村君が相手TDパスをナイスカット。DL#93渋谷君のラッシュ。いいプレーが続きます。結局、相手にTDを許さずフィールドゴールに留めました。しかし、このフィールドゴールプレーで京大は痛恨のパーソナルファイル(危険なプレーということで罰則が厳しいです)。ゴールまでの距離が短いのでハーフディスタンスを進んで相手のオートマチック1stダウン。立命館大のダイブプレーをLB#2友井君が壁になって阻止しました。パワープレーが続きますが、最後は突破されてTD。本来は3点の失点でしたが7点を与えてしまいました。これで逆転されて14-21。試合時間はまだ7分弱残っています。

 相手キックが2回ほどサイドラインを割って蹴り直しが続きます(その分、京大は前に進みます)。リターナーの#22平原君がナイスリターン。ハーフライン近くまで戻しました。ここは一本取って追いつきたいところです。ただQB泉君がボールを持ちすぎたのか、ロスタックルを受けます。しかし意地で次のプレーで10ヤードほど走ってロス分を取り返します。3rdダウン7になりました。またも泉君のキーププレイ。4thダウンになりました。残り2ヤード。当然ギャンブルです。RBにハンドオフと見せかけて泉君が走りますが、立命館大も読んでいます。パワーとパワーのぶつかり合いになりましたがフレッシュが取れたかどうかは微妙なところです。結局メジャーして1stダウンに至らずギャンブル失敗。ターンオーバーで立命館大に攻撃権が移りますが、4thダウンになりパント。残り時間3分で再び攻撃権が京大に来ます。QB#17泉君がロールしながらWR#88吉田君にパスを投げますが、足が芝に取られたのでしょうか。滑ってしまいます。二人とも3回生ですので、このホットラインはさらに磨きをかけていってほしいものです。次にスクリーンパスを投げますが、これもキャッチと同時にドンピシャで止められてしまいました。モメンタムは立命館大に傾いたのでしょうか。3rdダウンになりました。まだ10ヤード近く残っています。ここでパスが投じられますが、立命館大#0永井君がインターセプト。言葉は悪いですが、まさにパクった(横から盗んだ)という感じでゴール前まで大きくリターンされます。そしてもう1本TDを取られました。これで2ポゼッション差、残り時間2分。京大観客席からは悲鳴とため息が、立命館大観客席からは歓喜の声が聞こえます。

 さあ、京大の攻撃。WR#88吉田君にパスがヒット。QB泉君が走ってサイドラインを出て時計を止めます。次も泉君が走ってフレッシュ更新。ノーハドルで攻撃します。粘りますが勝負あり。4thダウンで投げられたパスも立命館大選手はインターセプト可能でしたが、わざとキャッチせず攻守交替。(キャッチするとそこからの攻撃になるので損をします。)

最後はニーダウンで時間を流され試合終了。

 

 3Qまではモメンタムがどちらに行くかはわからない試合でした。ギャングのメンバーにとっては悔しいゲームになったに違いありません。次はいよいよ京関戦です(9/18 王子スタジアム15:00 K.O.)。この悔しさをぶつけてアップセットをお願いします。


1回生DB#40中村君

いい動きで相手RBを止めます。


普段は人工芝グランドですので、水を含んだ天然芝は慣れないのかもしれません。


立命館大#99水谷君の猛ラッシュ


立命館オフェンスと京大ディフェンスのゴール前の攻防


終盤リードされた状況の中で4thダウン

京大はギャンブルに


ここはQB#17泉君に託します。


メジャーの結果、ギャンブル失敗

立命館大はニーダウンで時間を流して試合終了


 

 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

7

7 0

0

14

立命館大学

0

7

7

14

28

 


(アメフトライブ)

 (関西学生アメフト連盟ハイライト動画) 

  https://www.youtube.com/watch?v=fJHHSlpy5Q8

 

 (試合後の主将インタビュー)悔しそうです

  https://www.youtube.com/watch?v=rOQ_49iKmDY

  

 (ネットニュース)

 デイリースポーツ、 スポニチ、 産経新聞

 日刊スポーツ、 スポニチ(京大あるある)

 

(写真)

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(メンバー表)

  京大メンバー表、 立命館大メンバー表

 

(スタッツ)

  ギャングHPにリンク

 

(過去の対戦の様子
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(2022/9/2)