台風の影響はあまり感じられません。ときおり大阪方面から強い風が吹く程度ですが、湿度が高いのが辛かったです。WBGT(熱中症の危険度を示す指標)が高いために監督コーチはマスクを外してもよいとの場内アナウンスもあり、給水のためのタイムアウトも何度か取られていました。
(前半)
コイントスは関学が勝ってレシーブを選びました。したがって京大のキックで試合が始まります。関学のサイドからはオンサイドキックのケアの声が飛びます。京大は何かやってくるという可能性もあるということで細心の注意を払っています。まあ、ここはオンサイドキックを蹴ってきませんでしたが。
関学の最初の攻撃を3&アウトで終わらせました。つまりファーストダウンを一つも許さずに攻撃権を放棄させたということです。さあ、京大の最初の攻撃ドライブです。まずはWR#88吉田君へのパス。4ヤードほどゲインしたでしょうか。次はQBキープ。これは関学も読んでいました。この3rdコンバージョンは重要です。モーションしてきた#22平原君にパス。フレッシュを取りました。さらにWR#85上田君にクイックモーションでパスが炸裂。上田君は回転しながらナイスレシーブです。敵陣31ヤード。またもWR#85 上田君にパスが連続で決まりゴール前まで来ました。そして仕上げはWR#8宮下君にTDが決まり、前節の立命館大戦と同様に先制点を取りました。
京大応援席は大いに盛り上がります。新生のいぶきが高らかに演奏され、皆さん大声(心の中)で歌っています。やはり気持ちがいいですね。
試合再開の京大のキックは大きく伸びてエンドゾーンに入りタッチバック。自動的に25ヤードからの攻撃になります。この関学のドライブは小気味よく進み、最後はひょいとTDパスが投げられ、すぐさま追いつかれてしまいました。前半残り4分5秒。
続く京大の攻撃は、最初のドライブのように進むことができません。強烈なブリッツも入ってきてQBサックを受けます。パントで攻撃権放棄しますが、それほど押し戻すことができませんでした。ハーフライン付近からの関学の攻撃は京大の手痛い反則もあり、ゴール前まで攻め込まれました。京大ディフェンスは何とかしのいで、関学のFGに留めました。相手TDパスをDB#28吉村君がボールを掻き出したのも大きいです。7-10とリードを許してしまいます。
京大の攻撃も続かずパント。これが絶妙のパントキックになります。ゴール前2ヤード付近ですのでセイフティも狙えます。エンドゾーンの中でダウンさせることが出来れば京大に2点が入ります。しかし、ここはランでしっかりと危険地帯を抜けます。このドライブは京大のパーソナルファイル、関学QBのショベルパスなどで大きくゲインされてしまいます。レッドゾーンあたりで京大ディフェンスは粘ります。結局4thダウンになって関学はFGを狙いますがここは外れて関学に追加点は入らず。前半残り時間1分49秒。
京大に攻撃が回ってきました。ここはQB#17泉君の走力に頼ります。なんとかフレッシュを取ってタイムアウト。残り時間は55秒。まだ70ヤードくらい残っています。しかし!ここでなんとインターセプト発生。ターンオーバーになります。ここで京大ディフェンスDL#91梅川君のビッグプレーのQBサック。大きくロスさせました。これが効いて関学はロングパスを名投げてもフレッシュには届きません。関学は残り時間を考えて4thダウンギャンブルで攻めます。パスをドンピシャでDB#40中村君が止めました。前節の立命館大戦でも活躍した期待の1回生です。前半終了して7-10。善戦と言えるかもしれませんが、関学のパスのミスにも助けられました。さて後半はどうなるでしょうか。
京大の最初のドライブで、パスキャッチやランで前半活躍したRB#22平原君
QB#17泉君からクイックモーションでパスが投げられます。
WR#85上田君がナイスキャッチ
回転しながら、さらにゲインします。
京大先制のTD!
WR#8宮下君がエンドゾーンでナイスパスキャッチ
相手TDパスをDB#40中村君が阻止。
ボールを掻き出しているように見えました。
WR#88吉田君にパスが決まります。前半はQBランはあまり見られず、パスがよく決まっていました。
前半終了間際の攻防。京大パスをインターセプトされ攻守交替した後に京大DL#91梅川君がQBサックで大きくロスさせました。これにより相手の得点阻止につながりました。
(後半)
後半は両校プランを立て直してくるはずです。関学は泉君のQBランを警戒しすぎていたのでしょうか。関学のキックで試合が再開します。タッチバックにして京大は25ヤードからの攻撃ですが、関学のディフェンスもアジャストしてきたようです。京大はパントで攻撃権を放棄します。リターンを避けるためにサイドを狙ったのかもしれませんが、大きく陣地を回復させることはできませんでした。一方の関学はハーフラインあたりからのチャンスになります。パスが決まり、最後はRB#1の選手がQBの位置に入ったワイルドキャットでTD。さらにリードを拡げられてしまいました。モメンタムは完全に関学に移ったようです。さらにFGで3点を追加され7-20になりました。
最終Qになりました。関学も絶妙のパントと思いきや、反則があって蹴り直し。7ヤード付近からの京大の攻撃。QB#17泉君が個人技のQBラン。フレッシュを取ります。しかし、その後QBサックを受け大きくロスし、パントで攻撃権放棄。
試合終了まで5分を切ったところで、関学はゴール前10ヤード。ここで関学のスナップミスが出ます。15ヤードはロスしたでしょうか。しかし、これを取り戻すロングパスが投げられ、一瞬にしてTD。20点差になりました。
さあ京大の攻撃。相手の反則にも助けられ、じりじりと攻め込んでいきます。WR#85上田君がナイスキャッチ。残り時間3分少々でレッドゾーン付近まで来ました。しかし、ここでレシーバが弾いたボールをかすめ取られてインターセプト。逆にリターンされてしまいました。残り時間は2分50秒。さらに関学は効率よくゲインを重ね、最後はQBによるTD。これで7-34となりました。
もう一度京大に攻撃が回ってきましたが、残り時間は1分半少々。パスが成功しません。4thダウンになりました。ここでまたもWR#85上田君にパスを投げ、ギリギリでフレッシュを取りました。残り時間は1分を切っています。スパイクをしないでWR#88吉田君にパスを投げ、サイドラインを割って時計を止めました。残り時間50秒、エンドゾーンまで60ヤード。またもWR#88吉田君にロングパスが決まり、残り30ヤード。すぐさまノーハドル攻撃でWR#88吉田君に投げサイドラインを割って時計を止めます。ある意味、関学ディフェンスを翻弄させています。一回パス失敗した後、WR#85上田君にパスが決まりゴール前まで。インバウンドなので時計が止まりません。したがって京大はタイムアウトを取って時計を止めます。試合終了まで20秒です。京大オフェンスは一矢報いるために必死です。関学ディフェンスは意地をかけてそれを阻止します。さあ、どうなるか。
パス不成功で残り時間11秒になりました(時計が止まります)。そしてここで信頼のホットラインが光を放ちます。ややサイドスロー気味でQR#17泉君から投げられたパスをWR#88がしっかりと頭上でキャッチし、そのままエンドゾーン内で倒れ込みました。いやはや興奮のTDでした。K#12沢田君のPATも決まり14-34。京大はオンサイドキックを蹴りますが成功せず試合終了。点差はありましたが、この最後の攻防は見ごたえがありました。
残念ながら今年も関学に勝つことができませんでしたが、しっかりとこれからにつながるプレーを見せてくれたのではないかと思います。2強との対決は終わりましたが、まだまだ試合は残っています。京大らしい「しつこいプレー」で次戦以降は全勝でお願いします。
3Q、関学はRB#1の選手がワイルドキャットでTDを奪います。
LB#10久野君のQBサック
いい動きをしています。
QB#17泉君がショベルパスを投げようとしましたがターゲットが塞がっており、ここからスクランブルに出ます。
素晴らしい走力でフレッシュ獲得
試合終了間際の怒涛のパス攻撃
2回生WR#85上田君が、この試合で存在感を大きくアピールしました。
QB#17泉君からTDパスが投げられます。
それをWR#88吉田君がしっかりと受け止めます。(試合終了間際に一矢報いました。今後につながるTDパスでした。)
最後はオンサイドキックを蹴るもラッキーバウンドにならず試合終了。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
7 |
0 | 0 |
7 |
14 |
関西学院大学 |
7 |
3 |
10 |
14 |
34 |
当初、得点経過が逆になっていました。深くお詫びいたします。
(アメフトライブ)
(関西学生アメフト連盟ハイライト動画)
(試合後のインタビュー(今回、泉君))
(写真)
(メンバー表)
(スタッツ)
(過去の対戦の様子)
2021年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年、2011年
(雨太夫さんの動画) 9/25アップ
(2022/9/19)