梅雨の合間の夏の天候になりました。気温がどんどん上がり、6月17日の大阪での最高気温は31.3℃を記録しています。選手、スタッフ、観客席の皆さんも相当しんどかったに違いありません。とくに防具を着ている選手たちは大変です。せめてもの救いがホームユニホーム(黒)ではなく、ビジター(白)だったことでしょうか。(あまり救いではないかも・・)
(前半)
試合は神戸大学のレシーブで始まります。最初の攻撃ドライブは3&アウト。つまり1stダウンを許さずに3回の攻撃プレーでパントに追い込みました。続く京大は43ヤード付近からの攻撃でしょうか。しかし、京大も3&アウト。QB#17泉君がパンターです。神戸大学からは「何かあるかも」と声が飛んでいますが、普通に蹴って陣地を回復します。やはりQBがパンターというのも相手にすれば嫌なものかもしれません。まあ、とっておきのプレーはまだ出さないでおきましょう。神戸大学は自陣16ヤードからの攻撃。パスでフレッシュを取りましたが、その後続かず。各クォーターの半分くらいの時間に給水のためのウォータータイムアウトが取られます。やはり熱中症対策としてこまめに水分補給は必要です。
京大攻撃でRB#34五十嵐君がランで大きくゲイン。QB#17泉君のスクランブルでさらにゲインしますが、4thダウンショートでここはギャンブルに行きます。相手陣深く入っていますのでFGも選択肢にあったかもしれませんが、ギャンブルに失敗しても大きな傷にはならず、ここは攻め時と判断されたのかもしれません。神戸大学が一旦タイムアウトを取ってディフェンスを落ち着かせますが、京大のギャンブルが成功し、エンドゾーンまでは12ヤードくらいになりました。WR#85上田君にTDパスが決まり京大が先制します!! PATも決まり1点が追加されて京大は7点を先取します。応援団による演奏に合わせて京大観客席からは新生の息吹が歌い上げられます。(TD時に演奏されます。京大応援団の新生の息吹はYou tubeにもアップされていますので検索してみてください。)
2Qに入り神戸大学は反撃します。あわやTDというロングパスが決まりゴール前まで。後ろ向きにナイスキャッチ。ここはTDを決められ、PATも成功し7-7の同点になります。あっという間の出来事でした。
神戸大学の攻撃時に反則が発生(無資格レシーバーのダウンフィールドへの侵入)。5ヤード罰退ですが、ここはディクラインしてダウンを進めます。結局フレッシュが取れず、FGを狙います。FG成功で神戸大学はさらに3点追加し、7-10とリードを許してしまいます。京大攻撃、QB#7からRB#42長田君にボールがピッチされ、1stダウン更新。しかし、その後QBサックを受け4thダウンになりましたので、ここはパントで攻撃権を放棄します。パンター#12沢田君のキックで大きく陣地を回復しました。
続く神戸大学は怒涛の攻撃をします。パスを決め、その後、ノーハドル攻撃でどんどん進みます。落ち着け京大! 結局あれよあれよという間にエンドゾーンまで進まれTDを許してしまいます。これで7-17と点差が開きました。神戸大学のキックで試合再開。ボールがエンドゾーンに入りましたのでタッチバック。京大、自陣25ヤードからの攻撃となります。京大パントで神戸大学のファンブルが発生し、#85上田君がボールを確保します。前半残り時間わずかになって京大が攻撃権を得ます。前半最後のプレーはWR#88吉田君へのTDパスが投げられましたが、惜しくも決まらず、前半は7-17で折り返します。
4thダウンギャンブルできっちり1stダウンを取るQB#17泉君
WR#85上田君がTDパスを受けます
DB#27浦田君
後半にはQBとして登場
QB#7小島君からRB#3前川君にハンドオフ
今度はQB#7小島君からRB#42長田君にピッチ
(後半)
今度は京大がレシーブ。リターナーは#81阿部君。神戸大学の集まりが速く、10ヤードくらいのリターンでしたが、なかなか俊敏そうな印象を受けました。後半のQBは#27浦田君です。ロースターではDBとなっていましたが、今は経験を積んでいるところなのでしょうか。京大はこの試合を通じていろんなメンバーに実戦の経験させているようです。春は勝ち負けよりもチームの成長という別の目的もあると思います。(多くの選手が入っていました。)
残念ながら京大最初の攻撃シリーズは3&アウトでフレッシュ更新に至りませんでした。沢田君のキックですが、神戸大学のラッシュも素晴らしく、ボールがチップしたでしょうか。軌道が変わり大きく陣地を回復することができませんでした。神戸大学はここでもノーハドル攻撃で仕掛けてきます。QBがプレーを変えるオーディブルもありました。何年か前の神戸大学QBの是澤君を思い出します。その時はやられた印象しか残っていません。
神戸大学は京大陣地深くまできました。ここは京大も踏ん張り、結局FGに留めましたが、キックが外れて得点が入らず攻守交替。助かりました。京都大学は自陣25ヤード付近から攻撃開始。QB#17泉君からWR#88吉田君にパスが成功。しかし、4thダウンに。ここでもギャンブルを成功させます。QBサックを受けてロスしますがWR#81阿部君にパスが決まり1stダウン更新。レッドゾーン近くまできました。WR#81阿部君がまたもパスを受けて走ります。TDかと思われましたが相手ディフェンダーが押し出し、TD成立までもう少しでした。しかしゴール前です。ここはTDを是非とも取りたいところです。一方の神戸大学も粘ります。なかなかゴールラインを割ることができません。最後はQB#17泉君が自らキープしてTD。それにしても突進力があります。昨年の秋はQBでありながらリーディングラッシャーになった実力を発揮したでしょうか。OLもそれをサポートします。PATも成功し14-17と3点差に迫ってきました。
最終Qになりました。神戸大学はノーハドル攻撃を仕掛けてきます。神戸大学は京大陣深くで4thダウンになりました。FGを狙いますが、またも失敗。攻守交替です。WR#4宮川君にパスが決まりフレッシュ獲得。結局4thダウンになりましたが、またもギャンブルに行くようです。パスを選択しますが失敗で攻守交替。さすがにこの暑さの中です。選手たちも大変だと思います。神戸大学も攻撃続かずパントで攻撃権放棄。ナイスパントです。転がってサイドラインを割ったところも良く、京大は自陣5ヤード付近からの攻撃となります。残り時間は2分を切っています。ここでQ#17泉君の個人技が出ました。パスターゲットが見つからず自らボールを持って走りますが、神戸大学のタックルをかわし大きくゲイン。当然フレッシュです。WR#88吉田君にパス成功。さらにWR#85上田君にパスが決まりレッドゾーンに入ってきました。残り時間48秒。次々とパスが決まります。そして仕上げはWR#85上田君へのTDパス。横っ飛びで上手くキャッチし、そのままエンドゾーンに転がり込みます。まさにこの2分いや1分は物凄い攻撃でした。これで21-17。FGでは追い付けません。神戸大学に少し攻撃時間が残されました。パスを決め、そのまま外に出るとアウトオブバウンズで時計が止まります。それを阻止するためにインバウンズで倒しました。
終わってみれば21-17といつもながらの接戦でした。秋には2戦目あたりで対戦するはずです。おそらく腹の探り合いの部分もあったかもしれませんが、このゲームで明らかになった課題をこれから解決して秋本番に備えてください。
本当に暑い中、お疲れさまでした。
#27浦田君が今度はQBとして入っています。RB#34五十嵐君にハンドオフ
別のプレーでRB#34五十嵐君が手を伸ばしてボールを前に運びフレッシュ獲得
WR#81阿部君
もう少しでTDでしたが、押し出されてしまいました(本当に惜しかった)
悔しがる阿部君
ゴール前の攻防
神戸大学も粘ります。
最後はQB#17泉君がキープしてエンドゾーンに持ち込みます。
DB#15柏原君(1回生)もフィールドに立っていました。高槻高校出身です。
DL#1岩田君のナイスプレー
2ミニッツオフェンスでQB#17泉君からWR#88吉田君にパスが通ります(ナイスキャッチ)
QB#17泉君からWR#85上田君にTDパスが決まります(上半身が写っていなくてスミマセン。横っ飛びでナイスキャッチ)
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
|
京都大学 |
7 | 0 | 7 |
7 |
21 |
神戸大学 |
0 |
17 |
0 |
0 |
17 |
(写真)
(メンバー表)
京大メンバー表(スターティングメンバー)
京大メンバー表(全体)
(スタッツ)
春の対戦は過去2回では1勝1敗です。秋も苦戦しています。昨年は勝ちましたが、1本差でした。
(過去の秋の対戦成績)年号をクリックすると観戦記が出てきます。
京大 神戸大
2019年 7 - 16
2018年 14 - 31
2017年 神戸大はDiv.IIに降格
2016年 17 - 0
2015年 10 - 7
2014年 0 - 10
2013年 17 - 9
2012年 17 - 15
2011年 26 - 13
(雨太夫さんの動画)6/23に追加
(2023 /6/18アップ )